この文章のトピックスは以下です。
・キッズ携帯保有率は13.5%、見守り用GPS保有率は11.8%、2つの合計は25.3%
・どちらの機器も小1からの保有開始が1位
・見守り端末を購入したきっかけは「外出した子どものGPS探知」が1位
・使用頻度は毎日~週に数回が約3/4
・GPSトラッカー市場、世界的にみると毎年8%増加予測
子ども用GPS追跡機器保有割合は約1/4
今回のこの文章は子ども用GPS追跡機能をメインとした機器保有についてです。
スマートフォンデビューは中学生からが多いとして、小学生が保有する可能性が高いキッズ携帯と見守り用GPSが主題です。
![]()
出典:小中学生のデバイス保有率は7割!デビューはいつから?種類や選ぶポイントを調査(朝日学研シンクエスト)
上記は子どもに持たせているデバイスの種類のアンケート結果です。
対象は小中学生の親305人に対し、2023年12月20日~12月29日のアンケート回答結果です。
キッズ携帯13.5%、見守り用GPS11.8%、2つの合計25.3%で約4人に1人が子ども用追跡機器を保有しています。
追跡機能もあるスマートフォンは38.8%で、これも足すと64.1%になります。
![]()
出典:小中学生のデバイス保有率は7割!デビューはいつから?種類や選ぶポイントを調査(朝日学研シンクエスト)
上記はキッズ携帯を持たせた時期です。
圧倒的1位は小1で、次に小4です。
小学校に上がった段階と、塾に通いだす段階がここから見て取れます。
![]()
出典:小中学生のデバイス保有率は7割!デビューはいつから?種類や選ぶポイントを調査(朝日学研シンクエスト)
上記は見守り用GPSを持たせた時期です。
こちらはキッズ携帯以上に小1が圧倒的で、2位が未就学児段階です。
朝の通勤電車に乗ってくる小学生がいますが、多分GPS等を持っていると想像します。
最も欲しい機能はGPS
![]()
出典:小学生における見守り端末(GPSなど)利用実態調査(Hamee株式会社)
上記は見守り端末を購入したきっかけです。
1位「登下校,学童や習い事の行き帰りが心配」55.1%で、習い事が多い現代の子ども事情に則しています。
2位「事件・事故・災害時などの緊急連絡用」48.6%も、自然災害が増えている点から納得です。
3位は親主導と言えない回答の「子どもが欲しがったから」です。
![]()
出典:小学生における見守り端末(GPSなど)利用実態調査(Hamee株式会社)
上記は見守り端末を選ぶ際最も重視した機能です。
1位GPS機能36.0%で、約1/3がこの機能を欲しています。
2位SOS機能15.3%、防犯ブザーがついたキッズ携帯は存在します。
3位通話機能14.1%は、共働きご家庭の場合、親子で連絡を取り合うなどに使えます。
![]()
出典:小学生における見守り端末(GPSなど)利用実態調査(Hamee株式会社)
上記は見守り端末の使用頻度です。
毎日36.2%と約1/3強、週に数回39.9%と約4割。
月に数回以下の残りの回答割合を合計すると24.0%で、約1/4はほとんど使用していません。
![]()
出典:小学生における見守り端末(GPSなど)利用実態調査(Hamee株式会社)
上記は子どもが外出時に見守り端末を持ち歩かないことはあるかです。
はい71.4%、いいえ28.6%。
いいえと答える割合が約1/4強と、意外にみなさん忘れずに持っていると感じます。
GPSトラッカー市場、世界ではこの先毎年8%増加
![]()
出典:Kids GPS Tracker Market(DataIntelo)
上記は世界の子ども用GPS市場予測です。
2023年235.28M$、2032年470.32M$、9年で235.04M$増加(199.9%)です。
CAGR(年平均成長率)にすると8%で、いわゆる成長市場です。
子どものためのツールなのかどうか
僕が子どもの頃の昭和時代には、子ども用GPSはありませんでした。
そもそもGPS自体が一般普及しておらず、いまのスマホでのルートマップやカーナビなどは近代テクノロジーです。
そんな昭和時代に幼少期を過ごした自分を振り返ってみると。
学校から帰ってきて鞄を家に放り投げると(文字通り放り投げていた)、友達といろいろなところで遊んでいました。
親は僕がどこにいるのか、可能性の高い場所はいくつかの候補はあっても、まず探し当てられないくらい行先不明。
糸の切れた凧と言われれば「そうだな」と首肯します。
自転車に乗っていたので行動範囲も広い。
以前、このブログで書いた黒歴史ですが、小学校就学前に夕方に警察官に呼び止められ、家までパトカーで乗せられた実績もあります。
そんな僕ですが、いま親になって、わが家の子どもが日が暮れてから帰宅していないと心配になります。
今の時代らしく、ある程度行先は決まっていますし、あまり無茶しないのも頭では分かってはいます。
自分はさんざん暗くなっても帰宅せず遊んでいたのに、自分の子どもとなると心配になる身勝手さ。
そこで思うのは、自分の親はどの程度、自分を心配していたのだろう。
「子どもはそんなもんだ」が大半で、残りが「心配」くらいだっただろうか。
僕はわが家の子どもに「少々心配をかけるのもあって良いと思っている」と伝えています。
「ただ危機察知能力、アンテナを立てておいてほしい。これは大人になっても有用です」と付け加える。
「あまりに遅くに帰宅するようなことは、自分の判断で正しいか考えてほしい」が最後の言葉です。
今回のこの文章の1番上のグラフでは、スマホを除く子ども用GPSトラッカー保有割合が約1/4でした。
現代は共働きかつ核家族化が標準なので、昔に比べ大人の目線は届かなくなっています。
また、僕が東京で通勤しているから認識したのですが、小学校に電車通学するような子どもたちもおり、行動範囲が広くもなっている。
僕が子どもの頃は、子どもが電車で小学校に通うなど想像できない地方で育ちました。
今回見てきたデータや、現実の身の回りを見ていて、子どもにGPSが必要なのかの質問に、いつも通り正解はありません。
各人の個別状況に応じて必要度は変わり、テクノロジーの良い部分を生活向上に活かすのはおかしくない。
そのうえで、僕自身はGPSトラッカーを子どもに与えたいかといえば、Noに1票入れます。
それが親の心配排除がメイン動機なら、過保護過干渉のワードが頭をよぎります。
子どもが持ちたがらないのであればなおさら、拡大解釈するなら子どもに首輪をつけているようにも感じる。
一定の年齢になれば、暗い夜道を一人で歩く経験は必要。
怖いと思う身体感覚含め、自分で獲得した方が良いものを先回りして排除し続けるのは生きる力を奪います。
便利なツールを使って世界が広がるのは良い使い方。
本人のためにならないのであれば、ツールを使わない選択も良策です。
さいごに
以前もこのブログで書きましたが、東京は夜道が明るい。
細い道に入ると明かりが届かない場所もありますが、そういう場所はラストワンマイルのような最後のわずかな距離です。
人通りや車どおりがある場所を選ぶならなおさら、かなりの道が街灯で照らされています。
対照的に、地方にある自分の実家に帰省した時、真っ暗な道があるのを痛感します。
当たり前ですが夜は暗い。
真っ暗闇で車のエンジンを切って降車し、子どもと少し歩くと子どもは怖がって体を寄せてきます。
