タクシー利用者数は25年前に比べ50%以上減

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taxi タクシー・ハイヤー

日本ではタクシー・ハイヤーの輸送人員数(乗客)は4半世紀前に比べ大きく減少しています。
車両台数はわずかの減少。
世界的にはUberなどの白タクが成長。
最近のトピックスを含め調べてみました。

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車両台数と輸送人員

ハイヤー・タクシーの車両数及び輸送人員
出典:ハイヤー・タクシーの車両数と輸送人員(国土交通省)

 

車両台数はそれほど変わっていませんが、輸送人員数が大きく下がっています。
1989年と2015年を比較が以下。

  • 車両台数=92.2%
  • 輸送人員数=44.4%

タクシー・ハイヤー利用者はこの期間、半分以下になっています。
それにも関わらず車両台数は-8%。
ドライバー年収に大きく影響する数字です。

 

タクシーとハイヤーの違い

目的地まで運んでくれて料金を支払う、という事は同じですが、以下の違いがあります。
僕のイメージでタクシーは気軽、ハイヤーは大企業役員の移動や法事などに利用すると思っていました。

タクシー ハイヤー
課金区間 乗車から降車(呼び出し料金は別途) 営業所出庫から営業所戻りまで
料金 安い 高い
予約 一部予約もあるが基本呼び出し 完全予約
営業形態 流し営業ができる 個別契約

 

分かりやすい点は料金と課金区間。
言われてみると、確かにハイヤーの流しというものは見かけませんし、ハイヤー車内にに金額メーターは見えません。
実際にはハイヤーのメーターは助手席のところにあるそうです。
営業形態としてハイヤーは個別契約(月単位、移動距離と時間でいくらなど)が必要なのですが、法事などの時は例外としてスポットとして受け付けてくれるようです。

ハイヤーは黒色の車両が基本。
またドアの開け閉めを、外から運転手さんがやってくれます。
その代わりタクシーに比べ料金が高い。
タクシーより付加価値の高いサービスです。

 

最近のトピックス

  • 初乗り料金短縮
    東京の初乗り料金が740円⇒400円
    利用者増加が狙い
    長距離になると値上がり
  • スマートフォン配車システム導入
    電話連絡不要でスマホのGPSから今いるところにタクシーが来ててくれる
  • 電子マネー対応
    クレジットカードがだいぶ普及しているが電子マネー対応も進んでいる
  • 東京オリンピック対応
    英語をはじめドライバーの語学強化
    ユニバーサルデザイン(お体の不自由な利用者向け)タクシーも強化
    羽田空港定額タクシー

 

タクシー・ハイヤーは人が全て

タクシーは原価の約72%が人件費(一般財団法人東京ハイヤー・タクシー協会)のようです。
それ次に発生する原価が燃料費ですが7%前後。
費用の大半が人件費という労働集約型産業の典型です。
それゆえドライバーの質が最大のポイント
大手タクシー・ハイヤー会社は、マナー研修や覆面調査で質の担保をはかっているようです。
個人タクシーは会社の看板を背負っていない分、質にばらつきがでやすく、個人タクシーであれば利用しないという人もいるそうです。

東京では車を所有しない世帯が約半数です。
それらの方も対象となる「キッズタクシー」「マタニティタクシー」が近年成長しているようです。
子供の送迎、妊娠出産時の移動手段としてのタクシー・ハイヤー利用。
これらのドライバーは、安全運転は基本として気配り等の「高品質サービス」が特に求められると思っています。

2008年に居酒屋タクシーが話題になりました。
公務員がタクシー帰宅時に個人タクシーを呼び、運転手からビールなどをもらっていたことが問題視されました。
この行為は金品受領にあたり国家公務員法違反らしく、厳重注意などの処罰を受けた人もいます。
個人タクシーは固定の優良顧客(できる限り長距離)がほしい、差別化の一つとしてビール提供、という流れだったようです。

居酒屋タクシーが問題視される前、僕も会社から深夜帰宅時に個人タクシーを利用しました。
まさにそれが居酒屋タクシーで、乗車直後「ビールはいかがでしょうか」とドライバーさんにススメられました。

僕はお断りしました。
・・・理由はお酒に弱いからです。