日本の治安は良くなっているが、12歳以下の子どもの犯罪巻き込まれ数は厳しい

育児・子供観察
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自分の子どもが犯罪に巻き込まれないか不安になる。
たいていの親は、1度は考えたことがある嫌な想像です。
総数として日本の犯罪は減少しています。
ただ12歳以下に限って言うと、見たくない現実という結果です。

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治安が悪化していると思っている人が意外に多い

いまでもたまに聞くことがある「最近、治安が悪くなったような気がする」という言葉。
感情論的な質問ですが、そのアンケート結果が、この裏付けです。

出典:治安に関する特別世論調査(内閣府)

「治安は(10年前にくらべ)悪くなったと思う」が減少していますが、それでも81.1%の人が悪いと思っている人がいる。
後述しますが、実際の統計結果では治安は良くなっているのですが、そうした実数ではなく体感ではこの結果。

統計上、計測されにくい犯罪等に出会っている人が数多くいるのか。
回顧主義(昔は良かったと思い出を美化したい)なのか。
社会全体の閉そく感が「なんとなくそう思わせている」というロジックなのでしょうか。

実際の数字は日本の犯罪総数は下がっている


出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

冒頭の内閣府の調査は感覚的なものですが、警察庁の実数が上記。
この大幅な減少数から、日本の治安は良くなっている、といえます。
認知件数でも、人口千人当たりでも、以前に比べ良くなっています。

認知件数は戦後しばらく横ばい、2002年が全体のピークで285万人
その後、大きく減少で、2017年には91万人と過去最高。

人口千人当たりでみると、認知件数と違うのは戦後の治安が悪い状況。
戦後、治安が悪く、高度経済成長で治安がよくなり、認知件数と同様2002年がピーク。
その後、一気に数字が良くなり、2017年は7.2と過去最高。

 


出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

戦後の検挙率推移が上記です。
「悪化(犯罪を認知しているが検挙できていない)」という結果です。
コレは治安が悪化している、ととらえられる内容です。

深くは調べていないのですが、原因の一つと言われているのが「対象件数が変わった」こと。
2000年以降、警察で困りごとなどの相談を強化、それまで見過ごされていた犯罪が掘り起こされとのこと。
2000年以降、少しずつ検挙率は上がっています。

ここまでをまとめると、日本の治安はよくなっているといえます。
犯罪数は減っているかもしれないが、凶悪犯罪は増えているのでは、という問いもあります。
ですが、殺人などの認知件数も、人口が増加しているにもかかわらず、減少しています。

19歳未満が被害者になる件数も減少している


出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

19歳未満と20歳以上が被害者として犯罪にまきこまれる[件数]と[人口千人当たり]の推移が上記です。
2008年から10年間の推移。

すべての値が減少しています。
わずかですが、19歳以下の人口千人当たりの認知件数が、20歳以上より減少しています。

では、どんな犯罪に子どもが巻き込まれているのか。
犯罪別のここ10年間の推移が以下です。
実数におおきなばらつきがあるので、ボリュームごとに3つのグラフです。


出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

一番、19歳以下が巻き込まれているのが[窃盗]。
割合で言うと、9割弱がこの[窃盗]です。

その[窃盗]も、ここ10年で大きく減少しています。
2017年は10年前に比べ、6割減少で、10万件を切っています。

2番目に19歳以下が巻き込まれているのが以下。
[暴行][傷害][強制わいせつ][恐喝][詐欺]。

出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

このグループもこの10年、基本右肩下がりです。
例外なのが[詐欺]で、バスタブ曲線で、近年上昇しています。
未成年が詐欺にひっかかる、そんなことが増えています。

 


出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

3つ目のグラフが、19歳以下が巻き込まれが一番少ないグループ。
おおむね、減少傾向ですが、いくつか上昇やジグザグになっています。
特に上昇しているのが、薄い緑線の[脅迫]。
いじめはこの[脅迫]にふくまれているのでしょうか。

19歳以下の犯罪巻き込まれをまとめると、総論=減少、一部=上昇やいったりきたりのようです。

12歳以下の被害者件数は横ばいという嫌な結果


出典:犯罪情勢・平成29年の刑法犯に関する統計資料(警察庁)

12歳以下が被害者になる件数が上記です。
ここ10年で、横ばい・減っていません。
4つの区分があるのですが、大半が[強制わいせつ]。

今回調べた中で、唯一、犯罪被害が低下していないのが12歳以下。
この数字は実数なので、少子化まで加味して考えるとさらに悪化となります。
吐き気を覚える結果です。

さいごに

最近、子ども向け警鐘として話題になっていた内容が以下。
「知らない大人に「トイレどこか知ってる?」と聞かれて、たとえ知っていても絶対「知らない」と答えること。」

なるほど、確かに大人になったいまなら、その危険度がわかります。
コレを大人になるまで、僕が知らなかったということは、幸運な環境だったとも言えます。
「そんなの当たり前」と思われる大人の女性や、現代の子どもも多いのかもしれませんが、僕は知りませんでした。
そして今回の12歳以下犯罪巻き込まれ率推移で、12歳以下が減っていないことからも、コレは重要だと思いました。

僕は子どもを持って、子どもにとって危険なことに対し、かなりナーバスになりました。
例えば自転車で、自分一人ならスピードを出しますが、子どもと一緒ならゆっくりペース。
危険な場所では、子どもに「ココは○○が危険だから、気をつけようね」と話して、避ける。

でもコレ、たぶん、大多数の親が持つ普通の感情でしょう。
何かあってからでは遅い。

ですが先回りしすぎて、子どもが失敗する機会まで、奪ってしまっていないか。
機会(挑戦)と危機回避のバランス、それを考えるようになりました。

ではでは

◆今回のまとめ◆日本の犯罪認知件数は減少
19歳以下が一番犯罪に巻き込まれるのが[窃盗]
12歳以下が被害者になる件数は減少していない

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