知らない人からもらったものは食べられない

スポンサーリンク
育児・子供観察

ある有料の子ども施設の入り口で、入り口係の方に市販の袋入りのお菓子をもらいました。
子どもは喜んで食べますが「見知らぬ人にもらったものを食べられるか」という問い。
僕は「何かあったら困る」ので、基本は子どもには食べさせません。
リスク回避思考かもしれませんが、時代の流れでもあり、いまの大半の親も同じ判断をするのではと思っています。

スポンサーリンク

食中毒自体は約半分に減っている

まず、1981年からの食中毒に関するデータが以下です。


出典:食中毒統計資料(厚生労働省)

1つ目のグラフの食中毒患者数は、最も古い1981年頃と、最近を比べると約半分に減少しています。
患者数では45.2%、人口10万対罹患率でも49.0%。

2つ目のグラフの食中毒死者数は患者数よりもっと減少しており、この期間の減少率は76.9%と約1/4になっています。
死者数も人口10万対死亡率という情報もあったのですが、すべての期間0.0%以下、本当に少ない値です。

時代が近年に近づくにつれ、食品衛生法の変化や、レストランなど食事処の衛生面の向上が、背景にあると思っています。
いまの時代、小汚い食堂は、その存在をみつけることも難しくなってきています。
それでも、食中毒の発生場所で1位は飲食店です。

発生場所は飲食店が圧倒的、発生原因は多様

2018年の食中毒の発生場所は飲食店がダントツの1位です。
家庭でも良く発生していると個人的には予想したのですが、家庭は3位でした。


出典:食中毒統計資料(厚生労働省)

飲食店はお客さんへ食事を提供する回数が、家庭に比べがその機会が圧倒的に多いので、1位は当たり前ではあります。


出典:食中毒統計資料(厚生労働省)

どんなものを食べて、食中毒になったのかという原因件数が上記です。
特定されているものでは、魚介類が1位と納得です。

今回、調べてみようと思ったきっかけが「パッケージ化された製品をもらって食べる」ということです。
上記のグラフでは「菓子類」は4件と、ほとんど発生していません。
ですが、道に落ちている開封されていないお菓子を食べられるか、と考えてみました。

他人からもらったものを食べられるかの判断点は信頼

自分の子どもが道端に落ちている、開封されていないお菓子を拾って食べようとしたとして、いいよと言えるか。
たいていの方もそうだと思いますが、僕は「だめです」と言います。
いくら開封されていない既製品だったとしても、何かの混入リスクを許容できません。

では、ママ友が集まっている場で、知り合いママの手作りお菓子を食べるか。
僕は「食べる」ですし、一定数は拒否する人もいるかもしれませんが、大半は「食べる」を選択すると思います。
判断条件は「信頼がおけるか」のような気がします。

さらにもう1つ架空のシナリオとして、道ですれ違った知らないおじさんがくれた既成のお菓子なら食べられるか。
僕は「だめです」という判断をしますし、やはりここでも「信頼」で判断しています。
ただ僕は大人なので、断れるなら受け取りませんし、断れない状況だった場合、相手に失礼に当たらないように、いったん受け取った後、捨てるかもしれません。

さいごに

今回のこのお話、冒頭に記載した通り、ある子ども向け有料施設の入り口でもらったお菓子がきっかけで、僕が考えたことです。
この時は、それなりに有名な施設で僕が知っている市販のお菓子だったので、そのお菓子を子どもに食べさせました。
子どもはダメだが自分なら食べられるか、と考えてみましたが僕の判断は同じです。
大人の方が免疫力が高いなどの違いはありますが、体調不良リスクは取れない、特に食べ物に関してはこの方針は大事だと思っています。
というのも、社会で活躍し続けるうえで1つだけ大事なことを上げるなら、「心身の健康」という発想からです。

ちなみにもらったお菓子、わが家の子どもがすぐに食べたがったので、1/3だけその施設内で食べました。
大きなチョコレート菓子でおいしかったらしく、おかわりも要求してきましたが全力阻止。
日常的に見られる親子の攻防戦です。