寒い季節の防寒着の一つのアイテム「ベスト」。
防寒着といえば厚手のアウターというイメージが真っ先に思いつきますが、秋から冬、冬から春にかけて「ベスト」は重宝します。
子供たちは寒さそっちのけで、よく動き回ります。
そんなときに強い味方「子供向けベスト」を調べてみました。
なぜ「ベスト」なのか?
大人用のベストというと、スーツの三つ揃えの「中に着る薄い服」。
今回は大人用のものではなく、子供用ベストの情報です。
子供用ベストの特徴やメリットを考えてみました。
「ベスト」の特徴
- 袖がない
- 素材は薄手の1枚ものからフリース、ダウンのものまで
- 真冬のアウターとしては少し戦力不足
「ベスト」のメリット
- 袖がないので動きやすい
- コンパクト、着膨れしない
- おしゃれ、ファッションコーディネイト
- 防寒対策
防寒対策と書きましたが、科学的根拠があります。
人体にはいくつかの「熱を逃しやすい部位」があります。
その一つが「肩」。
ちなみに他には「首」という名前が着く場所、顔と胴体の間の首や手首足首。
この「熱を逃しやすい部位」を防寒対策する事で、暖かさを保つことができます。
防寒テクニックとしては、厚手1枚より薄手でも複数毎のほうが効果的。
言い換えるなら「重ね着」で保温と言うこと。
保温の理由はデッドエア、簡単に言うと「層」があればあるほど防寒効果が高いということです。
よくビルや店で「2枚ドア」になっているところがあると思います。
また、最近の建築物の窓は「2枚ガラス(3枚ガラス)」がよく用いられます。
それと同じで、層をつくればつくるほど、断熱/射熱効果が高まる、という仕組みです。
ちなみにベストの由来はヨーロッパの男性用上着とのこと。
確かに西洋の肖像画でベストっぽい半そで服装の立っている男性は良くみますね。
子供向け「ベスト」ブランド
ハイブランドメーカーからアウトドアメーカーなどいくつかの子供向けベストを取り扱っているブランドを集めてみました。
- モンクレール
ダウンメーカーらしく最高品質ダウンベスト
「GHANY(ガーニー)」などが有名
お値段が高い
- カナダグース
モンクレール同様ダウンメーカーの最高品質ダウンベスト
ジッパーなどにも防風防寒機能をもたせているものも
「VANIER VEST」などが有名
お値段が高い
- パタゴニア
環境保護の視点が強いアウトドアブランド
フリースではリサイクル・ポリエステルを使用するなど
デザインも子供らしい「シンチラ・ベスト」などがある
- ノースフェイス
アウトドアブランドらしく機能性が高い
ダウンベストからフリースベストまで
「シェルパフリースベスト」など
- こどもビームス
フリースベストがメジャー
迷彩柄などビームスらしくおしゃれ
お値段も比較的手ごろ
- ユニクロ
コストパフォーマンスで他の服と同じく常に最上位
素材は綿、フリース、ダウンなど多様
チャックではなくボタンのものもある
お財布にやさしい価格なのでお試しにも
上記は一例です。
ベビー向けブランドには、だいたいベストは取り扱っています。
使い勝手が本当によい「ベスト」
最近、ベストを着たことがない、と言う方は一度、着てみることをオススメします。
特に腕を動かす必要がある状況、運動もそうですし、子供を抱えるなどもそうです。
手軽さ以上の保温・断熱効果が得られ、かつ腕がないことの動きやすさはすばらしいです!
子供は外で走り回って、汗をかいてもほったらかし。
冷えによって風邪をひく可能性が高まります。
一般的に子供は寒さに大人ほど敏感ではないようです。
それゆえ親が一つの選択肢として、ベスト着用を勧めることは風邪予防にも有効です。
家の中では薄手のベスト、外ではダウンベストという使い分けも良いと思います。
僕自身、ある年齢までまったくベストを利用していませんでした。
あるとき冬山でベストを利用。
その動きやすさと防寒効果にビックリ。
世の中には便利なものがあるのだなぁ、と昔からあるモノですが意味不明の発言をしました。
昔は「ベスト」ではなく「チョッキ」と呼ぶ人がいたとは古いお話です。