一人ランチが約2/3の現代だが、横のつながりは最強武器の1つ

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ライフハック・節約

平日のランチ料金は、近年微増傾向です。
ただ、現代は外食より弁当派が主流であり、物価高への防衛策ともいえます。
また、平日は一人で昼食を食べる人が約2/3と、いまは一人ご飯が主流。
同僚とランチに行ったからと言ってプラスばかりとは言えませんが、横のつながりは仕事で結果を出すための最強武器の1つです。

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会社員の昼食代は微増

物価上昇中の2023年現在、会社員の平均昼食代の推移が以下です。

平均昼食代の時系列推移(2010年~2023年)
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

グラフ内の推移を見てみると、わずかですが約15年で上昇傾向です。
最新年の2023年の男女比は、女性の昼食代が男性よりも72円(11%)高い。

一日の平均昼食代 男女別 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記、平均昼食代の男女別、年代別情報です。
年齢が高くなるほど、男女とも金額が下がっています。
特に男性は、年齢が上がるにつれできれいに減少しています。
男性50代は574円とワンコインは超えていますが、男女全年齢層で一番低い数字です。

1回の平均昼食代 既婚未婚 子ありなし
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、既婚・未婚、子どもの有無別の昼食代情報です。
昼食代が最も安いのは「未婚」の595円。
一番お金を自由に使えそうな層ですが、そもそもの収入が少ないのか、カップラーメンなど手軽にすませているのか。
意外と言えば「既婚・子どもあり・主婦」が、全体で2番目の高額になっています。
主婦家庭が1/4以下の現代、シングルインカムでやっていけるご家庭は収入は高いのが影響しているのかは分かりません。

平均的な一週間の昼食内訳 男 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、男性・勤務日の昼食をどうしているのかの情報です。
どの年代も1位は「弁当持参」、2位は「弁当購入」。
「外食」は5位で、昼食を外に食べに行く人が少ない。

平均的な一週間の昼食内訳 女 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、女性の勤務日の昼食をどうしているのかの情報です。
男性よりも1位の「弁当持参」率が高く約半数、2位以下を引き離しています。
「外食」は男性同様5位で、男性同様に昼食で外に食べに行く人は少ない結果です。

平均ランチタイムは男性29.3分、女性34.5分

平均ランチタイム 男女 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は男女、年代別の平均ランチタイムです。
男性全体の平均時間は29.3分、女性全体の平均時間は34.5分で、約5分女性が長い。
年代別では、若年層より高齢側が長い。

ランチタイムにかける時間 男性 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、どのくらいランチタイムの時間を取っているか、男性・年代別情報です。
男性1位は「11~20分」、2位は「21~30分」、この2つで半数弱です。
ランチタイムは、サクッと終わらせる人が多い。
年代別特徴はみつけられませんが、男性50代は「11~20分」か「51~60分」の二極化はあります。

ランチタイムにかける時間 女性 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、ランチタイム時間、女性・年代別情報です。
男性に比べ女性の1位は「51~60分」、2位は「20~30分」。
男性同様、長い人は長く、短い人もいる結果です。
年代別特徴はわずかですが、若年側が短く高齢側が長い傾向が見てとれます。

ランチタイムの過ごし方 男性 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、ランチタイム時間、男性・年代別情報で複数回答式です。
全年齢層1位は「インターネット」ですが、2位以降が若年と高齢で違っています。
男性20代の2位は「SNS」、男性50代の2位は「昼寝・休息時間」。
他にも若者は「LINEやメール」、「ゲーム」の割合が高い。

ランチタイムの過ごし方 女性 年代別
出典:2023年会社員のお小遣い調査(株式会社SBI新生銀行)

上記は、ランチタイム時間、女性・年代別情報で複数回答式です。
女性は男性よりも若年層と高齢の行動差があり、女性20代、1位は「LINEやメール」です。
「インターネット」は、男性全年齢平均が51.5%に対し、女性全年齢平均は54.6%と、女性の方が高い。
あとは「昼寝・休息時間」は男性全年齢平均28.6%に対し、女性全年齢平均は47.3%と、女性の方が圧倒的に高い。
複数回答式アンケートですが、男性に比べ女性はランチタイムにいろいろやっています。

平日一人で昼食を食べる人は約2/3

だれと昼食を食べるか
出典:昼食に関するアンケート調査(マイボイスコム)

上記は、平日の昼食、だれとご飯を一緒に食べるのかの12年の推移です。
最大のトピックスは「自分一人」が増加しており、2023年は60.4%と5人中3人は一人で昼食をとっています。
この期間、一番減っているのは「同僚、上司、部下」で-7.1%、次に減っているのは「家族」の-6.2%。
コロナ過でリモートワーク就業になった人は、家族と食べる人が多くなると考えられますが、2021年に「家族」と食べる人は27.0%から2023年は23.4%と減っています。

昼食で重視すること
出典:昼食に関するアンケート調査(マイボイスコム)

上記は、平日の昼食を食べるメニューの注意点の推移です。
この期間、一番増えているのは「短時間」で、2023年は41.8%です。
一番減っているのは「家にあるもの」で、このグラフ内の期間で-14.5%。
次いで減っているのは「栄養バランス」で、このグラフ内の期間で-3.7%。
栄養バランスを考えずに、短時間で食事を済ます人の割合が増加しています。

ここまでをまとめます。
・ここ10年で会社員の昼食代は微増
・1日の昼食代は男性より女性が高額、年齢が高くなると減っている
・男女とも弁当持参が最多
・平均ランチタイムは男性29.3分、女性34.5分
・ランチタイムの過ごし方は男女とも1位はインターネットだが、若者はSNSが強い
・平日一人で昼食を食べる人は約2/3

横のつながりは最強武器の1つ

僕が所属している組織はIT関係で、コロナウィルス蔓延以降、フルリモートが選択できます。
結果、営業部署など出社率が高い部門はありますが、エンジニアやデザイナーはフルリモートが基本。
中途採用でも、いまはリモート就業が認められていないと、応募者が減る時代です。

会社に行かなくなれば同僚とのランチはなくなり、同僚とコミュニケーションが取りたいかどうかの選択は存在しません。
オンライン飲み会は存在しますが、オンラインランチは聞いたことがないですし、実施経験もありません。

コロナ過以前、僕は人に誘われればランチに同席していましたが、基本は一人が大半でした。
良く言われる「人に気を使わないで済む」もありますが、自分の時間で動けるのがその大きな理由でした。
これも「人に気を使わない」の1部ですが、お店が混んでいる時間を避けたり、仕事の切りが良いタイミングや打ち合わせの合間を考えると一人は融通が利きます。

この考えは、同僚とのランチが仕事より下のランクに位置付けている発想でもある。
たとえば、お客様とのランチは社内の重要会議と同列であり、確定した日時は会議同様、必須タスクになります。
対し同僚からの「今日、ランチでもどうですか?」のお誘いは、「今日はちょっと忙しいのでまた今度」が違和感なく使えます。
僕の中では同僚とのランチは、必須業務ではなくオプション扱いになっています。

同僚とのランチで得られるものと失うものは何かと考えると。
得られるものは、横のつながりや新しい情報。
失うものは、時間と精神エネルギー。

チームプレーが重要な職場と、比較的個人の采配に任せられる業界では、横のつながりの重要性は変わります。
どちらが良い悪いのお話ではなく、会社風土やチーム長方針が影響しそうですが、年代格差(ジェネレーションギャップ)も要因の1つです。
昭和時代は労働集約型産業が多く、チームプレーが基本だった。
令和時代は個人主義、ダイバーシティ発想が浸透しつつあるので、個の尊重がベースに存在します。

僕は両方知っている年代で、自分の中での経験を比較してみると、やはりいまはチームプレーが下火。
ただ高齢層も若年層も、どこか掛け違えたボタンのような感覚も持っている気がしています。
お互い得られるものがあることはうすうす分かっているが、落としどころが難しい。
年齢差だけではなく、同世代であっても他人との距離の取り方にセンシティブさを求められる。
そうすると、だんだんお互いが歩み寄りたい場所もズレて、それが繰り返された結果、歩み寄りの行為自体が億劫になる。

同僚や上司とランチに行ったからと言って、絶対に関係性が深まるわけではなく、マイナスに働くケースもあります。
最近のワード「タイパ」で考えるなら、やらない選択が選ばれる可能性は高い。
一人ランチが気楽なのは、僕も賛成です。
それでも、我慢してまで参加する必要はありません、できる範囲で同僚や上長との関係性を構築しておくのは処世術です。

圧倒的能力で、いくつものプロジェクトや各方面から引く手あまたな人材になるのも1つの道。
それでも、人間が感情で動いているのも忘れてはいけない。
「何となくあの人との仕事は良いなぁ」と思ってもらえるのであれば、仕事は何かとやりやすい。

月並みな言葉ですが、同僚との良い関係性は、仕事を進めるうえで最強武器の1つです。

さいごに

いまは情報の洪水の言葉があるように、デジタルデトックスしないと四六時中何かに追われます。
同僚とのランチは、デジタルデトックス時間としては有効なのではないか。

ランチに行って、人の話を聞く。
自分に無関係な話は、コスパ・タイパ視点では無駄な時間です。
ただセレンディピティ視点では、そういうところにも宝が眠っている可能性はある。
釣りに興味がなかった人が、強烈に釣り好きの同僚の誘いに乗って、やってみたらハマる。
いまはネットゲームあたりが、ハードルが低そうです。

複数人ランチで興味のない話題のとき、自分の頭の中でアレコレ自分が考えたいことに思いを巡らす。
相手に失礼のないレベルでこの辺りを行うなら、同僚とのランチも自分の時間になります。