妻の一日の家事割合は夫の3~5倍、若い世代ほど夫の家事参加率は高い

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統計データ

この文章のトピックスは以下です。
・1日の平均家事時間は妻が夫の3倍~5倍
・若年層ほど夫の家事参加割合は高い
・妻が正社員だと夫の家事参加率が高い
・牛歩の歩みだが近年に近づくほど夫の家事参加率は高くなっている
・ゴミ出しは夫が一番家事参加している項目
・見えない家事に対応する夫は約10%
・妻は夫の家事に期待しないと答える割合がわずかに高い
・しかし妻は夫の家事に満足と答える割合がわずかに高い

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2022年時点の平均家事時間は妻が夫の4倍

1日の平均家事時間
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

最近14年間の1日の平均家事時間の情報が上記です。
大きく上下に分かれていて、上の家事が多い方が妻、下の低い方が夫です。
推移では、妻側が家事時間が減り夫側が増えていますが、2022年段階でも妻が夫の5倍程度家事をしています。
他の特徴とした、妻も夫も平日より休日の家事時間が長く、現代らしい結果です。

妻・年齢別1 日の家事時間 平日 2022年
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

妻・年齢別1 日の家事時間 休日 2022年
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は妻の平日と休日の家事時間、2022年の情報です。
若い年齢程家事時間は少ない。
最多家事時間は平日2~4時間、休日も2~4時間ですが4~6時間も近い数字です。

夫・年齢別1 日の家事時間 平日 2022年
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

夫・年齢別1 日の家事時間 休日 2022年
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は夫の平日と休日の家事時間、2022年の情報です。
平日は全年齢層が2時間未満です。
休日は2時間未満が最多なのは平日と同じですが、2~4時間が次点で特に25歳以下は31.5%と3割以上の夫は家事をしています。

妻の従業上の地位別にみた1日の家事時間 2022年調査
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は妻の従業上の地位別にみた1日の家事時間、2022年調査の調査結果です。
妻が仕事をしていない状況での妻の家事時間は長く、夫の家事時間も短い。
妻が正規社員で就業している場合は、仕事をしていない妻より家事時間は少ない。
夫の平均家事時間は、妻の就業状態で大きな差はありませんが、妻が非正規の状態がわずかですが夫の家事時間長い結果です。

ここ14年で夫の家事分担割合は4.9%増加

妻と夫の家事分担割合
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は夫婦の家事分担割合推移です。
2008年と2022年を比べると、夫の家事分担割合が4.9%増えています。

妻の年齢別にみた妻の家事分担割合の分布(2022年調査)
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は妻の年齢別にみた妻の家事分担割合、2022年調査です。
これもいまは常識ですが、若い年代ほど妻の家事分担割合が少ない。
50~59歳では妻の家事分担割合は、「80~89%」15.3%、「90~99%」44.9%、「17.3%」17.3%で、この3つを足すと77.5%と、約3/4は妻が家事を行っています。

妻の従業上の地位別にみた妻の家事分担割合の分布 2022年調査
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は妻の従業上の地位別にみた妻の家事分担割合、2022年調査です。
突出しているのは妻が正社員の部分で、この属性は夫がある程度家事を行っています。
「非正規」「自営」「仕事なし」は大きな差はありませんが、「自営」の妻は相当忙しいのではと想像します。

家事の種類別に見た家事の頻度の割合 2022年調査
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は、家事分類別の夫婦の家事頻度、2022年情報です。
「ゴミ出し」は妻が「全くしない」17.6%、月1~2回「16.6%」、2つを足して34.2%と夫が参加している家事の1つです。
あとは「食後の片付け」について「夫が毎日・毎回」17.9%と、比較的協力的な項目です。
とは言え、「食後の片付け」につちえ「妻が毎日・毎回」81.0%となっており、ここには夫婦間の認識の差がでています。

夫婦における「見えない家事」の分担 2022年調査
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は、「見えない家事」の夫婦分担割合、2022年の情報です。
大半は妻が占めており、グラフ内一番下の「購入する電化製品の選定」は夫の割合が29.3%と、ここでやっと存在感が出ています。
これらの情報からは、「見えない家事」が何かすら、認識していない夫は相当数、存在しそうです。

妻の夫が家事に期待しない割合は期待するより高い

夫の家事に対して「期待する」、「期待しない」と回答した妻の割合 2022年調査
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は夫の家事に対して妻の「期待する」「期待しない」回答、2022年の情報です。
全体では「期待する」44.3%、「期待しない」55.7%と、期待しない側がわずかに高い数字です。
年齢別では高齢になるほど「期待しない」割合が高く、若年層は「期待する」の割合は「期待しない」より高い。
妻の就業状況べ腕は、妻が正規のみ「期待する」割合が高いですが、他の属性はすべて「期待しない」が高い結果です。

夫の家事に対して「満足」、「不満」と回答した妻の割合 2022年調査
出典:全国家庭動向調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は夫の家事に対して妻の「満足」「不満」回答、2022年の情報です。
1つ上の期待する/しないアンケートでは期待しないが過半数以上でしたが、この満足/不満足回答では満足が不満を上回っています。
年齢別ではやはり若年層ほど期待する割合が高い。
妻の就業別でも、妻が正規社員が一番満足度が高い結果です。

令和時代の夫婦の家事バランス

あるところに共働きで、未就学児の子どもがいる家庭がありました。
夫婦ともフルタイム就業で、夫は子どもの保育園の送り迎えは妻と同じ頻度で行いますが、自宅に帰ってからの家事分担割合は日本の一般的な家庭と同じく、妻がその大半を担っていました。
妻はそれに小さな不満を抱いていましたが、周囲の子育て世帯のママさんと話していてもどこのご家庭もそうらしい。
しこりは残りつつも「そんなものかも」と半ばあきらめ気味でもありました。
妻の母親は専業主婦で住んでいた場所が地方だったのもあり実家にいた頃、家事全般は母親のみがやっていました。
この環境で育ったのも、いまの状況を受け入れる土壌となっています。

それでも時代は変わってきており、家事分担は半々までいかなくとも、1/3程度は夫が負担しても良いではないかという考えも頭をよぎる。
幸い夫は子どもが好きで、子どもと積極的に遊んでくれるが、平日は妻よりも終業時間が長く、自宅に帰ってきたあとは、子どもが寝ていなければ子どもと遊んで、その後は家事に参加しませんでした。

梅雨の厚い雲が垂れ込んでいる、休日のある日。
家族全員がリビングにいて、子どもは日曜朝のルーティンであるお気に入りのテレビ番組に夢中、その横で夫婦は食卓でコーヒーを飲んでいました。
窓の外は煙るような霧雨が降っており湿度が高く、低気圧で妻は軽い頭痛を感じていました。
日ごろは自分の発言に慎重な妻ですが、この時、気が抜けていたのかふと独り言が口から出てきました。
「なぜ私がいつも家事しているか、考えたことはある?」

この時まで、夫は自分はある程度、家庭運営にも参加している、特に子どもを公園に連れて行ったりしているので、妻が大きな不満をいだいていないと思い込んでいました。
そこには少し後ろめたさも認識しており、自分の方が仕事時間が長く、自分の時間を確保できるのは夜の遅い時間か休日のみ。
とここまで考えたとき、じゃあ妻はいつ自分の時間を確保しているのかという考えに至ります。

先ほど家族全員で食べた朝食を作ったのも妻、洗面所でゴトゴト動いている洗濯機を回しているのも妻。
食べ終わった食器洗いは夫が行っているので、全部、妻任せというわけではないが、家の中で妻はいつも動き回っています。
完全な平等は存在するのか分かりませんが、現状は明らかに家事分担割合は妻側に偏っている。
令和時代の夫婦の理想が協力しあうものとするなら、自分はそれを是とする資格はない。
妻のふとした一言でしたが、自分が妻に甘えていることに気づきました。

これが令和初期における子育て夫婦の、ありそうな光景だと僕は考えています。
ほぼ家事をしない夫は一部の地方を除いて絶滅危惧種、夫は家事育児を一定割合、協力しているのですが自己評価と他者評価(妻)で不一致となっている。
そして、不一致を感情論ではなく客観的に見ることもでき、「あれ、自分が思っているほど家族チーム貢献度は高くないのかも」と自省できる。

仕事をしていると、たくさんのタスクが積みあがっていきます。
タスクをやる・やらないの判断が最初にありますが、やるものは順位付けして片付けていく。
一人で何でもこなすのはよほど特殊な状況で、チーム全体で組織的に解決していくのは組織論として基本です。
だれかに偏った状況は俗人的になり、いざという時に困ります。

余力がありそうな人が、率先してタスクをこなしていく。
チーム全体がチーム貢献志向ならば、そのチームの総合幸福度はきっと高くなります。

さいごに

実現度はゼロで以前のこのブログで書きましたが、結婚したい人向けに家事適正試験を受けるという案があります。
料理や掃除などを実際にこなしてもらい、第三者が評価する。
この家事適性試験の結果を、結婚紹介所のプロフィール項目に入れる。

僕はお金をたくさん稼げる人は、それだけでストロングポイントだと思っています。
ただそうではない人もいるし、家事を人並みにこなせるスキルも実生活で役に立ちます。

僕は男なので想像でしかありませんが、女性視点から考えると、相手がどの程度家事ができるかは大いに参考になるような気がします。
男性側もプラス評価点になるのであれば積極的に家事スキルを磨くかもしれず、それは自分にもプラスになります。