お寿司を食べる場所は回転ずしが多く子どもの好きな外食先でもある

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統計データ

この文章のトピックスは以下です。
・お寿司を食べる場所の1位は回転ずしで70.5%
・約4割の人が月に1回以上回転ずしを利用している
・ここ10数年で回転ずし利用頻度は変わらない
・回転ずしを選ぶ理由の1位は値段が安い
・男性は10~14皿、女性は5~9皿食べる人が多い
・アプリでお店予約する人は5割強
・回転ずしで好きなネタ1位はサーモン
・未就学児の回転ずしの好きなネタ1位は玉子
・小学生の好きなサイドメニュー1位はフライドポテト

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回転ずしの利用頻度は横ばい

どのように寿司を食べているか(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は、どのように(どこで)お寿司を食べているかの2024年にアンケートした複数回答結果情報です。
1位は「回転寿司店」70.5%と、7割の人が回転ずしでお寿司を食べています。
2位「お店(スーパーなど)で購入」51.3%、3位はぐっと下がって「家族で手巻き寿司」20.2%。
たしかに自宅で手巻きずしをする機会は少なく、ハレの日など特別なイベントです。

回転ずしの利用頻度 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は回転ずしの利用頻度、2024年の情報です。
全体では「週1回以上」5.6%、「月2~3回」11.2%、「月に1回」22.9%。
月1回以上を合計すると39.7%と、約4割の人が回転ずしを月イチで利用しています。

男女比では、男性の利用率が女性より高い。
年齢別では、若い年代の利用率が高くなっています。

回転ずしの利用頻度 推移
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は回転ずしの利用頻度の推移です。
2012年と2024年を比べると、一番利用頻度が増えているのは「週1回以上」169.7%。
と言っても、実数値では3.3%が5.6%と+2.3%と微増です。
2012年と2024年を比べて減っているのは「月2~3回」86.2%、「月に1回」89.5%。
週1以上のヘビーリピーターがわずかに増えて、月に1~3回のユーザーが同じくらい減り、他は変わらずです。

回転ずしを選ぶ理由の1位は値段が安い

回転寿司店を選ぶ際に重視している点(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は2024年の回転寿司店を選ぶ際に重視している点(複数回答)結果です。
1位「値段が安い」42.4%、2位「家から近い」30.8%、3位「ネタが新鮮」29.1%。
お寿司を近所の回転ずしでリーズナブルに食べる人が多いと言えます。

回転寿司店で寿司を何皿程度食べるか 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は回転寿司店で寿司を何皿程度食べるかの情報です。
男女合計(全体)で多いのは、「5~9皿」39.5%、「10~14皿」39.8%。
男性は「10~14皿」50.6%と、半数がここに属しています。
女性は「5~9皿」58.0%、10~14皿「29.0%」と、この2つで87%です。

回転寿司店 1人あたり支払金額 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は回転寿司店 1人あたり支払金額情報です。
男女合計(全体)で多いのは、「1,000~2,000円未満」53.6%、次いで「2,000~3,000円未満」26.1%。
男性は「1,000~2,000円未満」45.8%、「2,000~3,000円未満」32.1%。
女性は「1,000~2,000円未満」61.5%、「2,000~3,000円未満」20.1%。

回転寿司店へ行くとき電話やネット・アプリで予約するか 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は2024年の回転寿司店へ行くとき電話やネット・アプリで予約するかです。
顧客囲い込みはもちろん、コロナ過も一因として、いまはアプリで予約できるお店は増えています。
2024年時点では、アプリでお店予約することが多い人は57.8%と半数を超えています。

回転ずしの鉄板ネタはサーモン

回転寿司でよく食べるネタ(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は男女全体の回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)です。
1位「サーモン」50.6%で、回転ずしのネタと言えばサーモンと言われる所以です。
2位「マグロ(赤身)」36.3%、3位「ハマチ・ブリ」31.7%。
いずれも、日本人が好きなネタのラインナップです。

回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)男性 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は男性限定の回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)です。
1位「サーモン」45.4%で、全体より少し低い。
5位に「イカ」24.1%があり、これは全体より高い位置です。
全体になく男性のTop10に入っているネタは、10位「マグロ(ヅケ)」17.4%です。

回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)女性 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は女性限定の回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)です。
1位「サーモン」55.7%で、2位以下より頭一つ飛びぬけて好まれています。
2位に「エビ」34.5%で、「エビ」は全体では4位でした。
全体になく女性のTop10に入っているネタは、10位「甘エビ」18.7%です。

回転寿司で我慢することが多いネタ(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は回転寿司で我慢することが多いネタ(複数回答) です。
1位「マグロ(大トロ)」20.1%で、回転ずしの中では最高価格帯で、皿を取ろうと思い手が止まる姿が想像できます。
2位以下もやはり高価格帯のネタばかりなので、出費を押さえたい思想が透けて見えます。

子どもが好きな寿司ネタは玉子

子どもが好きな回転寿司のネタ(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は未就学児の回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)です。
1位「玉子」29.8%で、甘い味付けの玉子を指していると思いますがトップです。
2位「納豆巻き」21.6%も、大人のアンケートでは出てこなかったネタです。
3位が「サーモン」17.5%と、大人で1位がここで登場。
魚介類系では1位なので、サーモンは子どものお寿司の入り口とも言えます。
6位「コーン」12.8%、8位「カッパ巻き」9.5%、9位「いなり」7.6%は未就学児らしい種類で、回転ずしメニューとしてどこでも見かけるラインナップです。

子どもが好きな回転寿司のネタ(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は小学生の回転寿司でよく食べるネタ(複数回答)です。
1位「サーモン」36.3で、小学生になると回転ずしの鉄板ネタのサーモンがトップに躍り出てきます。2位「マグロ(赤身)」26.0%、3位「イクラ」と、魚介類のお寿司が並んでいます。

子どもが好きな回転寿司のサイドメニュー(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は未就学児が好きなサイドメニュー(複数回答)の情報です
1位「フライドポテト」48.2%と、約半数はポテトが好きと答えています。
2位「うどん」26.8%、5位「ラーメン」13.2%と、お寿司屋さんにも関わらず麺がここに入っています。
3位「アイスクリーム・シャーベット」24.5%は、デザートとして子どもは喜ぶ。
4位「から揚げ」14.2%も、おかずの最高人気メニューなので納得です。

小学生が好きな回転寿司のサイドメニュー(複数回答) 2024年
出典:回転寿司に関する消費者実態調査2024(マルハニチロ)

上記は小学生が好きなサイドメニュー(複数回答)の情報です
1位「フライドポテト」51.1%と、未就学児より少し高くなっています。
2位「アイスクリーム・シャーベット」29.9%、3位「から揚げ」21.5%。
4位「茶碗蒸し」と、やっとここでお寿司屋さんメニューが入ってきます。

子どもにとってワクワク感

学研の小学生白書2023年の情報では、小学生の好きな食べ物の1位は「お寿司」です。
1位「お寿司」41.2%、2位「ラーメン」28.7%で、このデータからいまの子ども達にお寿司は圧倒的人気と言えます。

回転ずしは、現代ファミリー層にとって身近な外食先の1つです。
回転ずしを選択する理由、企業努力もあってカウンターのお寿司屋さんに比べればリーズナブル。
祖父母が一緒だったとしても、自分の好きなモノを好きな分量で調整できるのも便利です。
野菜摂取は厳しいですが、高たんぱく低脂肪の魚を食べる機会になる。
子どもにとってうれしいサイドメニューも含め、そのバリエーションは豊富です。

顧客獲得のため、キャンペーンを開催している時期もあります。
テレビ番組やゲームとのコラボキャンペーンは、それ目当てで回転ずしを訪れるモチベーションになります。
大人目線でも、回転ずしデート経験者は54.4%になっています。

回転ずしは他の外食に比べ寿司自体が回っていたり、自分で好きなモノをオーダーできるアミューズメント感があります。
とは言え、いまは回転ずしと言いながら、イタズラ対策でオーダーしか受け付けないお店もあります。
どんな提供形態であっても、タッチパネルで次は何を食べようかなとお腹いっぱいになるまで子どもは食事を他の楽しんでいます。
余談ですが、いまどきの子どもは就学前でもタブレットはあっという間に使いこなします。

大人でも一人3千円も食べることはほぼない回転ずしですが、懐事情によって頻繁に行けないご家庭もあります。
そういうお家の子どもは、特別な日に回転ずしに行くと決まった時は、行く前からワクワクしているのではないか。

僕は子どもの頃、ほとんど外食しない家庭で育ちましたが、家族と行った中華料理屋さんが記憶に残っています。
味は覚えておらず、普通の中華料理屋さんだと思っていますが、家族で近くのお店で外食するときはそこを指していました。

身近に増えた回転ずし。
以下の情報でも、回転ずし業界は順調です。
好調「回転すし」市場、コロナ禍でも過去最高へ 大手チェーン、10年で800店増加

歩いていける距離に回転寿司店があるお宅も増えており、回転ずしに歩いていけるとして。
親子で回転ずしに向かって手をつないで、ワクワクしながらお店に向かう。
お腹いっぱいの満足感を抱え、暗い夜道を手をつないで歩いて帰る。

回転ずしに限らずですが、そこには満腹感とともに子どもの心も満たされます。

さいごに

農林水産省の情報ですが、受け継がれてきた食文化を受け継ぐことが大切と思うかのアンケートに、2024年で87.0%の人が「そう思う」と答えています。

お寿司は日本の食文化の1つで、お寿司の原型をググってみると、千年以上前の鮒ずしがそれにあたるとのこと。
いま、われわれがお寿司として食べる江戸前寿司は、言葉通り江戸時代に普及したものです。

魚離れしている日本。
子どもも同様で、お肉主流の令和時代です。

そんな中、子どもに回転ずしに行こうと言うと喜ぶ。
現代の回転ずしは、日本の食文化を守る一翼を担っています。