この文章のトピックスは以下です。
・平日にテキスト系メディアを見る人の割合は12年で+0.5%
・休日にテキスト系メディアを見る人の割合は12年で-11.8%
・平日にテキスト系メディアを見る人の平均時間は12年で+24.1分
・休日にテキスト系メディアを見る人の平均時間は12年で+16.1分
・Webメディア(サイト)を見る人の割合は増えているが、新聞や書籍・雑誌は減少
・ただし平均時間で見るとすべての分類で時間増加している
・年代別で見ると若い年代はWebメディア(サイト)が大半
・年代が上がるとWebメディア(サイト)を見る人は減り、新聞が増える
テキスト系メディアを見ている人、休日は減少、見ている時間は増加

出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記はテキスト系メディアを見た人の割合とその平均時間です。
平日テキスト系メディア行為者率2013年81.9%、2024年82.4%、前後比+0.5%。
休日テキスト系メディア行為者率2013年88.1%、2024年76.3%、前後比-11.8%。
ここ12年でテキスト系メディアを見る人の割合は平日は変わらず、休日は1割強減少しています。
平日テキスト系メディア行為者時間2013年277.7分、2024年301.8分、前後比+24.1分(108.7%)。
休日テキスト系メディア行為者時間2013年305.4分、2024年321.5分、前後比+16.1分(105.3%)。
ここ12年でテキスト系メディアを見る人の平均時間は平日・休日とも増えています。
動画メディア隆盛の昨今、テキスト系メディア離れの話は耳にします。
ですがこのデータからは、その行為者は平日は減少、見ている人の時間は増加しています。
若い人はWeb、高年齢になると新聞が優位
![[平日]テキスト系メディアの行為者率・分類別](https://rutenzanmai.com/wp-content/uploads/2026/04/textmedia-usage-rate_2.jpg)
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記は平日のテキスト系メディア、分類別・利用割合です。
テキスト系サイト利用率2012年34.0%、2024年54.1%、前後比+20.1%。
新聞行為者率2012年40.0%、2024年20.3%、前後比-19.7%。
書籍・雑誌・コミック利用率2012年13.7%、2024年6.1%、前後比-7.6%。
DL済書籍・雑誌・コミック利用率2012年0.6%、2024年1.9%、前後比+1.3%。
新聞、書籍・雑誌・コミックスが減少、テキスト系サイトが伸びています。
![[休日]テキスト系メディアの行為者率・分類別](https://rutenzanmai.com/wp-content/uploads/2026/04/textmedia-usage-rate_3.jpg)
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記は休日のテキスト系メディア、分類別・利用割合です。
テキスト系サイト利用率2013年38.3%、2024年50.1%、前後比+11.8%。
新聞行為者率2013年35.9%、2024年18.5%、前後比-17.4%。
書籍・雑誌・コミック利用率2013年13.1%、2024年6.4%、前後比-6.7%。
DL済書籍・雑誌・コミック利用率2013年0.8%、2024年1.3%、前後比+0.5%。
平日と同じく、新聞、書籍・雑誌・コミックスが減少、テキスト系サイトが伸びています。
![[平日]テキスト系メディアの行為者平均時間・分類別](https://rutenzanmai.com/wp-content/uploads/2026/04/textmedia-usage-rate_4.jpg)
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記は平日のテキスト系メディア、分類別の見た平均利用時間です。
テキスト系サイト利用平均時間2012年74.7分、2024年98.2分、前後比+23.5分(131.5%)。
新聞行為者率2012年38.7分、2024年44.3分、前後比+5.6分(114.5%)。
書籍・雑誌・コミック利用平均時間2012年59.4分、2024年74分、前後比+14.6分(124.6%)。
DL済書籍・雑誌・コミック利用平均時間2012年68.7分、2024年85.3分、前後比+16.6分(124.2%)。
4つの分類、すべてで増加しています。
![[休日]テキスト系メディアの行為者平均時間・分類別](https://rutenzanmai.com/wp-content/uploads/2026/04/textmedia-usage-rate_5.jpg)
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記は休日のテキスト系メディア、分類別の見た平均利用時間です。
テキスト系サイト利用平均時間2013年94.5分、2024年111.2分、前後比+16.7分(117.7%)。
新聞行為者率2013年38.7分、2024年45.9分、前後比+8.3分(122.1%)。
書籍・雑誌・コミック利用平均時間2013年80.4分、2024年90.2分、前後比+9.8分(112.2%)。
DL済書籍・雑誌・コミック利用平均時間2013年92.9分、2024年74.2分、前後比-18.7分(79.9%)。
DL済書籍・雑誌・コミック利用平均時間のみ減少、他の3つは増加しています。
テキスト系メディア接触時間1位は20代
![[平日]テキスト系メディアの行為者時間 2024年 年代別 分類別](https://rutenzanmai.com/wp-content/uploads/2026/04/textmedia-usage-rate_7.jpg)
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記は平日のテキスト系メディア、年代別平均利用時間です。
総時間1位は20代で若い人の方が、老年世代よりもテキストメディアを見ています。
老年世代はテキスト系メディア利用時間は低く、新聞を読む人が多い。
![[休日]テキスト系メディアの行為者時間 2024年 年代別 分類別](https://rutenzanmai.com/wp-content/uploads/2026/04/textmedia-usage-rate_9.jpg)
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(総務省)
上記は休日のテキスト系メディア、年代別平均利用時間です。
平日同様、総時間1位は20代で、老年世代が新聞購読時間が長いのは同じ。
平日と休日を比較すると、10代~50代は平日より休日、60代以上は休日より平日の方がメディア接触時間が長い。
読書体力の可塑性
近年「活字離れ」「動画優勢」のワードをよく耳にします。
ただ、今回見たここ12年間のデータからは「活字離れ」はわずかと言えます。
新聞や雑誌購読者割合は減少していますが、Webメディアが新聞雑誌減少率を埋める程ではありませんが増えている。
実際、東京の通勤電車の中で新聞を読んでいる人はもう見かけません。
年齢問わず、たいていの人はスマホを見ている。
一部、参考書を含む物理的な本を読んている人はいますが、紙媒体からスマホへメディアの移行は完了しました。
他に今の時代の特徴として、生活に動画が入り込んでいるのは間違いなく。
僕の周囲のみですが、家に帰って何をしているのか雑談すると、かなりの割合が動画視聴と回答しています。
もちろん言うまでもなく、視聴先は地上波ではなくネトフリやYouTUBEです。
動画は若い人と親和性が高く、その動画視聴が増えているのでテキスト系メディアは減少していると思っていたのですが、そうではなく。
今回のデータでは20代がテキストメディア平均行為時間が最も長く、年齢が上がる毎に下がっています。
なぜ年齢が上がるとテキストを見る時間が減っているのか。
「読書体力」という言葉があります。
正式な学術用語ではなく感覚的な概念で、ザックリ言うと「長時間・高密度の読書に耐えられる力」、あるいは「読書の持久力」あたりの意味です。
そんな「読書体力」に必要な素養を上げてみます。
・集中力の持続(同じ本を一定時間読み続ける、途中でスマホ等に目移りしない)
・理解の持久力(難しい文章や抽象的な内容を追いかけ続けられるか、途中で理解が落ちないか)
・肉体的疲労耐性(身体的な疲れ、目や肩や腰の耐久力)
人間の集中力は、いまの研究結果では27歳~36歳がピークとされています。
そうすると中年期以降は集中力が落ちてくるので、読書を含むテキスト系メディア接触時間は減少していく。
現実は、自分の余暇時間が少なくなり、時間的制約で読む時間が減っているのも間違いなくあります。
いずれにしても、今回見たデータではその通りになっています。
ただ、「読書体力」はある程度「慣れ」も加味されるのではないか。
普段から活字に接触している人は、読書体力は自然と高まります。
運動習慣がなかった人が、ウォーキングから初めて軽いジョギングを経てフルマラソンでサブフォー(4時間切り)するようになれば、体を動かすのが苦にならなくなる。
中年以降、集中力が下落しても習慣でテキストに触れ続ける。
読書体力は筋力トレーニングと同じく維持できるものであり、読まない期間が続けば落ちる可塑性の高い能力と言えます。
もし読書体力をつけたいのなら、筋トレと同じく少しずつ読む時間を伸ばすのが一般的です。
難易度の低いものや、興味のあるジャンルから少しずつ量を増やしていく。
そうした工夫で、年齢に関係なくテキスト系メディアに触れ続けられる可能性が高まる。
健康維持のために、軽い運動を続けるのと相当近いもの。
今回見てきたデータのみで「活字離れは起こっていない」とは言えません。
たまたま減少幅が小さかった10数年だったと僕は考えており、日本に限らず世界全体の流れは活字離れ方向です。
だからこそ、テキストを読んで理解して何かに活かせれば、この先はレアリティの高いスキルになりえる。
AIに勝てない部分で人間が闘うのではなく、AIプロンプトを自在に操れるように言葉を磨く。
そのAIが出してきた情報を、自分の頭で考えて知性に昇華させる。
「はじめに言葉ありき」は、含蓄を含んだ表現です。
考えるのも言葉が必要で、それはテキストメディア接触で磨かれます。
さいごに
僕の母親は後期高齢者ですが、いまでも毎日、新聞を隅々まで読んでいます。
それを見ていて読書体力の言葉はあれど、年をとっても活字を追い続けられるのだとあこがれを持ってみています。
自分が後期高齢者になった時、どんな活字接触方法になっているのか分かりません。
どんな形式であっても、できる限りテキストメディアに触れていたいと僕は考えています。
