不安を感じるか、小学~高校生7割強が「はい」と答えている

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統計データ

この文章のトピックスは以下です。
・小学生から高校生を通して不安を感じる子は7割強
・小学生がわずかにその割合は高い
・男女比では女子が不安を感じる割合が男子より高い
・不安原因の1位は小中高とも「巨大地震が起こる」

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小学生の不安あり割合は72.5%

不安の有無割合 小学生 2025年11
出典:小学生白書 2025年11月調査(学研)

上記は小学生の不安の有無割合です。
不安があると答えたのは、全体では72.5%と7割強。
不安があると答えたのは、男子72.2%、女子72.8%で、ほぼ同値。
学齢別では不安があると答えたのは、小6が一番高く78.5%、小1は最低値の62.0%です。

不安な事 小学生 2025年11月
出典:小学生白書 2025年11月調査(学研)

上記は小学生が不安に感じる内容です。
1位「巨大地震が起こる」33.7%、2位「事故にあう」26.4%、3位「事件・犯罪にまきこまれる」25.4%、4位「戦争が起こる」15.8%とここまでが10%以上です。
このあと、中学生高校生のデータにもありますが、いずれの学年も1位は「巨大地震が起こる」です。

中学生の不安あり割合は70.2%

不安の有無割合 中学生 2024年11月
出典:中学生白書 2024年11月調査(学研)

上記は中学生の不安の有無割合です。
不安があると答えたのは、全体では70.2%と小学生よりはわずかに下回っています。
不安があると答えたのは、男子67.3%、女子73.0%で、女子の方が不安に感じる子は多い。

不安な事 中学生 2024年11月調査
出典:中学生白書 2024年11月調査(学研)

上記は中学生が不安に感じる内容です。
1位「巨大地震が起こる」34.3%、2位「事件・犯罪にまきこまれる」26.7%。
どちらも小学生の不安事項と割合はほぼ同値です。

高校生の不安あり割合は71.7%

不安の有無割合 高校生 2024年11月
出典:高校生白書 2024年11月調査(学研)

上記は高校生の不安の有無割合です。
不安があると答えたのは、全体では71.7%と小学生と中学生の中間。
不安があると答えたのは、男子69.7%、女子73.7%で、中学生と同じく女子の方が不安に感じる子は多い。
他に、高1が高2高3にくらべ少し高い。

不安な事 高校生 2024年11月調査
出典:高校生白書 2024年11月調査(学研)

上記は高校生が不安に感じる内容です。
1位「巨大地震が起こる」34.3%、2位「戦争が起こる」24.5%。
「戦争が起こる」は小学生は4位、中学生は3位で、高校生では2位になっています。

不安について仏教とアドラー心理学の向き合い方

不安について仏教とアドラー心理学の視点で考えてみます。
どちらも「人はなぜ苦しむのか」「どうすれば楽になるのか」を扱いますが、不安の捉え方に違いがある。

不安の正体を仏教では「現実の本質を誤って認識していることから自然に生じる」と考えます。
「世界は変化する(無常)」「固定した自分も存在しない(無我)」なのに対し、「安定した未来がほしい」「この関係は変わらないでほしい」と願うため不安が生まれる。
言い換えるなら仏教では不安は「認識のズレの結果」です。

アドラー心理学での不安は「目的のために自分が作り出している感情」とされる。
何かに挑戦する時「失敗したらどうしよう」と考え(不安)、挑戦を回避し失敗して傷つくのを避けたいあるいは、自分の価値が下がるのを防ぎたい。
何かを避ける・正当化するために機能していると捉えているす。

大きな違いとして、仏教では不安を「原因」と捉え、アドラー心理学では「目的」となります。
不安に対するアプローチもやはり違う。

仏教は「理解して手放す」ことを目指します。
自分が執着しているので手放すために、瞑想も1つの手段です。
また「そもそも不安が生まれにくい心」を目指しています。

対しアドラー心理学は、不安を認識して課題の分離を行い勇気を持って行動する。
不安を自分が感じるのを理解し、その感情の裏にある目的を考え、妥当なアクションを取る。

捉え方でみると仏教は無我なので、自分を含む固定は存在せず、すべては流れの中の1つと考える。
アドラー心理学は、自分で考え行動していく、自分が人生のかじ取りを握っている考え方です。

幽霊の存在に対し、仏教はそもそも幽霊はいないと考える。
アドラー心理学は、幽霊がいたとして怖くても前に進む。

どちらが良いではなく、考えるレイヤーが違います。
仏教は存在の在り方のような根本部分、アドラー心理学は現実の問題を動かす即効性。
どちらにも納得できる点はあり、自分が好きな方、あるいはその時々で使い分けると生きるのが楽になりそうです。
ハイブリッドで良いとこどりをするなら、仏教の「突き放した感覚で不安(世界)を認識」し、現実的な結果(不安と向き合う)を出すために、アドラー心理学の「認識を元に目的達成のために感情にとらわれないより良い行動」をする。

変わり続ける世界を不安と捉えるなら、それは悪手です。
不安から目を反らさず、客観的に受け止め、流れを読んで妥当な行動を起こす。
文字にすると簡単ですが、実現にはハードルが高く、それゆえやりがいのある目標です。

さいごに

不安がゼロになることは、自我がある状態では多分存在しません。
お釈迦様の解脱はこの状態ですが、普通に生きている人が解脱する可能性は考えるまでもなくありません。

現実的に存在する不安とどう向き合っていくか。
最重要なのは不安が多すぎる状態回避で、メンタルダウンなどは現実的に厳しい状況になります。
必ず存在するものとして、不安とうまく付き合っていく。

不安について適量について考えるとき、僕はストレスと同じだと思っています。
どちらもゼロになることはなく、適度な量をコントロールする。
ありえませんがゼロになったとしたら、僕は不安だと感じます