5年以内に引っ越した割合は約1/4、平均引っ越し回数は2.91回

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統計データ

この文章のトピックスは以下です。
・5年以内に引っ越した人の割合は四半世紀中ずっと約1/4
・26年推移を見ると引っ越す人は-3.6%と微減
・2023年移住者が一番多い都道府県は山口県、2位が東京都
・東京生まれ東京在住者は藤堂府県別最下位で50.0%
・2023年の生涯平均引っ越し回数は2.91回
・引っ越し理由、20歳代前半までは学校、中年期は住宅変更が高くなる

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5年で引っ越す人の割合は約1/4

5年前といまの居住地が異なる
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は5年前といまの居住地が異なる人の割合推移です。
1996年26.9%、2023年23.3%、前後比-3.6%。
約1/4の人が5年前と違う場所に住んでおり、四半世紀でその割合は-3.6%下がっています。

 

1年前といまの居住地が異なる
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は1年前といまの居住地が異なる人の割合推移です。
2001年7.9%、2023年8.3%、前後比+0.4%。
1年前と同じ居住地はたいていの人がそれにあてはまり、10%弱の人が移動している結果です。

東京生まれで東京に住んでいる人は全国最下位

都道府県別、5年前の居住地が現住地と異なる人の割合 2023年
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は2023年の都道府県別、5年前の居住地が現住地と異なる人の割合です。
これといった傾向は出しにくく、全国バラバラの結果です。
その中でも1位の沖縄県は頭1つ抜けて移動者が多い。
東京と神奈川も移動者は多いですが、近隣県の千葉は全国平均以下。
鳥取と島根は最下位グループで、この近辺は移動者が少ない。

都道府県別 過去5年間県外から移動 20-44歳 2023年
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は2023年の都道府県別、過去5年間県外から移動してきた人の割合です。
首都圏集中よく見聞きするので東京が1位かと思いきや山口県が1位。
東京および近県は高いですが、秋田や福島、京都も近い割合です。

都道府県別 現住地と同じ都道府県で生まれた人 2023年
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は2023年の都道府県別、現住地と同じ都道府県で生まれた人の割合です。
東京は移住者が多いと良く言われますが、このグラフはその裏付けとなる結果です。
あとは関西圏も生まれた県と現在、住んでいる県が同じ割合は低い。

平均引っ越し階数は2.91回

年齢別 平均引っ越し回数 2023年
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は2023年の年齢別平均引っ越し階数です。
20歳代あたりから引っ越し回数が増え、高齢になると下がっています。
全体平均は2.91回、最高引っ越し回数年齢階層は60~64歳の4.3回です。

年齢別 過去5年間における現住地への移動理由
出典:人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所)

上記は2023年、年齢別の過去5年間における現住地への移動理由上位6つです。
15~19歳および20~24歳は「入学・進学」が引っ越し理由として高い。
それ以降の年齢階層は「住宅を主とする理由」が1位、次いで「職業上の理由」です。
中年になって家族構成が変わり持ち家を購入など、思い描きやすいシナリオです。

いずれ日本も流動性が高まるのか

この文章を書くきっかけは、日本人は世界に比べて引っ越し回数が少ないと読んだからです。
ネットで検索するとOECDに近いデータがあり、2年以内に引っ越しした割合(平均居住移動率)が多い上位国に北欧やアメリカが上がっています。

対し、日本人の引っ越し回数が低い要因として挙げると以下。
・持ち家志向が強い、昭和時代のマイホームが人生目標
・住宅価格が高騰し持ち家購入が難しくなっている
・引っ越し初期費用が高い。敷金、礼金、仲介手数料、更新料
・田舎に残る土着思考
・(大分なくなりましたが)終身雇用

海外では礼金はあまりないらしく、これも動きにくい理由の1つなります。
そのほかにも近年問題となっている「引っ越し難民」問題。
引っ越ししたいが3月に引っ越し予約が取れない、も上げられます。

一方、アメリカではライフステージごとの住み替えが一般的です。
その中でも大きくは「転職=引っ越し」が普通。
キャリアアップもそうですし、解雇規制が緩いため、転職は日常に起こります。
結果、ニューヨークから西海岸に大移動なども発生する。
日本では県外移動自体、比較的大きなイベントです。

ヨーロッパとの比較すると、あちらは「賃貸大国」です。
内装変更が比較的自由で、長期賃貸につながる。
そのため「家を買わずに長く住む」が普通で、賃貸なので引っ越しは日本より柔軟です。

日本の隣国、韓国や中国は日本と近い点があります。
・大都市集中
・教育競争
・不動産価格高騰

この先、日本の引っ越しがどうなるのか。
総論として流動性は高まっていくと僕は予想しています。

精神面では、世代交代により高齢者の土地神話志向は薄らいでいく。
また世代が進むにつれて、柔軟な思考を持つ人が増えていく。
海外移住も1つの選択肢として、より身近になる。

物理的には、人口減少で空き家は増えていく。
単に家を持つだけなら、中古の家が安く手に入る時代がすぐそこに来ています。
これでリモートワークがもっと普及するなら、東京ではなく近隣県やまったく別の都道府県で仕事をする。
これが進むなら働く人にとってはメリットが大きいですが、現実は難しいかもしれません。
いま僕は週の何日かは出社、残りが在宅のハイブリッド就業で、これだと地方移住はできません。

何にせよ、引っ越しはターニングポイントになります。
特に若いうちは世界を広げる意味で、何度か引っ越すと視野が広がります。

さいごに

僕は人生で6回引っ越ししています。
子どもの頃1回、残りは大人になってからなので、大半が自分の意思での引っ越しです。

振り返ってみると、住んだ場所それぞれに特徴がありました。
また、自分がどういう嗜好なのか、あの街はあの点が良かったがこの点がイマイチだったなどが分かる。

長倉顕太さんの本に以下の記述があります。

「移動」は環境・付き合う人・時間配分を変える最強の手段
「移動し続ける」ことがマンネリ打破と成長につながる
「ミニマリスト化」で身軽に動ける体制を整える

たしかに引っ越しすることは、強制的な環境変化です。
流動性の高い時代なので、環境変化に適応できる人は強いと言えます。