子どもが無言で平らげる食パンのレシピ

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ライフハック・節約

自宅でパンを焼くことができるホームベーカリー。
わが家の食生活を豊かにしてくれたものの1つです。
そして子どもができて気を使いだしたのが、原材料と食品添加物。
わが家ではいまのところ「キタノカオリを使ったミルクパン」に落ち着いています。

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ホームベーカリーで作ったパンの衝撃

わが家では結婚してしばらくして、何かの拍子にホームベーカリーを購入しました。
強い何かがあったわけではなく、というのも動機が思い出せないためです。

その当時からわが家では朝食はパン食。
主にスーパーなどでパンを買ってきて食べるスタイルでした。

ホームベーカリー購入時、僕はコレへの期待度は低く「パンを買いに行く手間が減る」くらいと考えていました。
味への期待値は高くなく、というのもお店に売っているものはそれなりに完成度が高いと思っていたためです。

ところが、実際にはじめてパンを焼いて、一口食べたところ以下の感想。
「おーーー、こんなにおいしいパンが家で作れるんだ!」
少なくとも市販の食パンよりは、何段階か上の味だと感じました。

焼きたてという加点要素はあります。
ご存知の通り一般的なパンは、焼きたてが最上の状態、冷めると味が落ちていきます。
ところが、ホームベーカリーで焼いたパンは、翌日になっても「まあまあおいしい」。
朝食の楽しみが増加、大げさに言うと人生が少し豊かになった、と僕の奥様との意見の一致でした。

当たり前ですが、ホームベーカリーは自分で材料をそろえます。
これも当たり前ですが、お店で売っているパンは一般流通のものもパン屋さんのモノも、お店任せ。
特に一般流通商品の材料表示を見ると、化学モノ(食品添加物)が使われています。

子どもができた時、ホームベーカリーならこの点も安心材料になると思っていました。

特に乳児期の食べ物はナーバスになる

僕は大人も子どもも加工食品がダメとは考えていません。
お菓子もマクドナルドも、必要に応じて食べますし、刺激的な味ですがおいしいと感じています。
家事(料理)で手を抜くことはたまには必要、加工食品利用もやりすぎではければ良いと思っています。

ただできるなら、乳児期は化学モノは減らしたいとは思っていました。
それでもベビーフードなど、外出時などに普通に利用していました。

ホームベーカリーはほぼ材料を自分でコントロールできます。
と言う事でまずは材料購入からですが、近所のスーパーで購入できるものから始めました。
最初に使った強力粉は、多分日本で一番利用されているカメリアの強力粉。

ただこのカメリアの強力粉、輸入小麦です。
気になると掘り下げたくなる自分が顔を出してきて、国産強力粉でパンが作れないかと考えるようになりました。

高級食パンにも影響されている

僕の原材料探求にもう1つ影響したのが、市販の高級食パン。
僕の奥様と僕はパンが好き、ということでたまにおいしいパン屋に足を伸ばす事があります。

そんな中、食パンとして一番衝撃を受けたのが「俺のベーカリー」の「香」というパン。
パン・オブ・ザ・イヤーで2017年に食パン部門で金賞を獲得したパンです。
2斤サイズで1,000円と、食パンとしては高級品。

コレを買ってきて家で食べた時、一口でミルク風味の豊かな味にやられました。
それは僕の奥様も同様、そして最も信頼がおけるともいえるわが家の子どもも同じでした。
嫌いなものは吐き出す子どもならではの行為ができる、ある意味とても信頼のおける評価者です。

わが家の子どもは「俺のベーカリー」の「香」を、ジャムなど何もつけずに黙々と厚切り1枚完食。
ジャムなど甘い援護があれば、食べも良くなるのが子どもですが、素の状態でわき目もふらずペロリ。
そして「おかわりー」というおまけつき。

この「香」のレシピをまねできないかと考えました。
また高級パンとして有名な「乃が美」の「生食パン」レシピも並べます。

俺のベーカリー「香」 乃が美「生食パン」
強力粉 キタノカオリ 小麦粉・乳等を主要原料とする食品
水分 脱脂乳
砂糖 素焚糖 砂糖
バター 発酵バター マーガリン・バター
食塩
ドライイースト ーーー パン酵母
その他 ーーー ハチミツ

パンを販売している「俺のベーカリー」いわく、ポイントは以下とのこと。
通常の10倍の値段の「岩手県中洞牧場の原乳」とキタノカオリ。

と言う事は、コレに近い材料をそろえれば、近い味が再現できるのかと思い材料を探しました。

いくつかやってみていまは「キタノカオリのミルクパン」

毎日食べるもので、それなりの頻度になるのでコストも大事。
無尽蔵にお金を使ってよいとは考えておらず、一定以下のお値段縛りで探しました。

強力粉は「ハルユタカ」や「春よ来い」などいくつか使ってみましたが、「キタノカオリ」が一番おいしい。
黄色い粉ともちっとした弾力が特徴の強力粉です。

強力粉以外にも、ドライイーストを変えたり、水をミルクにしたり。
牛乳も普通のスーパーの中くらいレベルのモノで、何回かの試行錯誤。
その結果、いまわが家定番のレシピが以下。

強力粉 キタノカオリ
水分 スーパーの北海道産牛乳
砂糖 てんさい糖
バター バター
ドライイースト サフ社の赤ラベル

1つ特徴として、ホームベーカリーで「普通食パン」を焼く時は「スキムミルク」+「水」です。
わが家ではこの「スキムミルク」+「水」を、「牛乳(ほんの少し多め)」を使っており、いわゆる「ミルクパン」というものです。
牛乳もマニュアル記載通りの分量から、少し多め~少し少なめまで試しましたが、ふんわり感が良い少し多めをいまのベストとしています。
具体的には180mlがマニュアル記載分量のところ、195mlくらいで作っています。

実際、「俺のベーカリー」の「香」と比べて味は、75点くらいだと自分では考えています。
風味の豊かさは「香」にはかなわないですが、ふわふわもちもち感があり、素のままで十分おいしい。
わが家の子どもも、このパンを毎日、嫌がることなく食べています。

市販パンにくらべて、どのくらいの値段なのか。
一般的なスーパーで、パン1斤購入すると、100円~200円。
一応ですが、わが家が使っているホームベーカリーはパナソニック社の普及レベルのモノ。
お値段は1万3千円くらいでした。

結果、以下の通り、わが家のパン1斤は市販の高いパンと同等くらいです。

強力粉 キタノカオリ ¥95
水分 スーパーの北海道産牛乳 ¥40
砂糖 てんさい糖 ¥3
バター バター ¥20
¥2
ドライイースト サフ社の赤ラベル ¥12
材料費合計 ¥172
ホームベーカリー 500回使用と考える ¥26
電気代 ¥20
1斤当たり合計金額 ¥218

この値段であれば、十分継続できると考え、いまは毎日ホームベーカリーのお世話になっています。
1斤あたり500円の「俺のベーカリー」の「香」の半額以下で、この味はお得です。

さらにおいしさを求めようと思えば材料を良くすれば簡単ですが、それはお値段との兼ね合い。
例えば、バターを高価なものに変えたり、自然酵母を使ったり、クルミを入れたり。
たまにそういう贅沢をするのも良いですし、バリエーションは無限です。

強引ですが、わが家はホームベーカリーによって、子どもの食べ物不安がほんの少し減りました。
と言っても、そもそも小麦粉は炭水化物の塊、「糖質が体に悪い説」からは逃れられていません。

ですが、それ以上においしさという恩恵を受けていると思っています。
わが家は家族全員がパンが好き、生活を豊かにする食べる楽しみとしてパンを食べています。

[参考情報]ホームベーカリーの普及価格帯情報と普及率

参考までに価格比較サイトのカカクコムによると、2018年12月時点のホームベーカリー価格帯別シェアが以下です。
コレを見てもわが家で使っている機種は最も普及しているベーシックレベルのもの。
ベーシックレベルの機種で、十分、食生活が豊かになるホームベーカリーはスゴイと思っています。


出典:ホームベーカリー(カカクコム)

また、どの程度日本で「ホームベーカリーが普及しているのか」というと、2014年時点で18.4%。
(出典:全国消費実態調査 平成26年全国消費実態調査 都道府県別 主要耐久消費財に関する結果(政府統計ポータルサイト e-Stats))

5家庭に1家庭が、ホームベーカリーを保有しているようです。

さいごに

特に工業製品に言えることだと思っていますが、商品を購入するときにどのランクのモノを買うかという問題。
たとえば「松」「竹」「梅」と3種類あったとき、どれを選ぶか。
僕は「松」か「梅」だと思っています。

「松」には、その製品の全力が込められており、便利な新機能などが入っています。
そのかわり高価かつ、複雑ゆえ壊れる原因になったりもします。

「梅」には、最高レベルの製品と同じ基本設計のモノが安価に手に入ります。
機能は制限されるかもしれませんが、正直、最高機能を使わないこともしばしば。
特に普及期に入った製品は、新機能が必要か悩ましいものも多いです。

ホームベーカリーはどうか。
僕は普及商品の1つと考えており、いま使っている商品が故障したら、再度「梅」を選びます。
「松」機能の、米粉パンや餅つき機能はわが家には不要です。

だた、ホームベーカリーが「ある」と「ない」とでは、生活レベルに差が出るくらいの商品とわが家では位置づけです。
いまのところ、わが家はホームベーカリーナシの生活は考えていません。