【2024年】絵本ミリオンぶっく・2024年は3冊追加

累計100万冊以上売れた絵本を集めた、全国書店ネットワークe-hon発行の『ミリオンぶっく』。
この『ミリオンぶっく』に、2024年は3冊が新たに追加されました。

ミリオンぶっくとは

『ミリオンぶっく』は全国書店ネットワークe-hon、が2006年より発行している無料冊子。
ここには0歳～5歳までのベストセラー（100万冊以上売れた本）が掲載されています。
毎年1回発表されており、2024年は新たに3冊が追加されました。

外部サイト：ミリオンぶっく（全国書店ネットワークe-hon）

2024年に追加された3冊

アンパンマンのいないいないばぁ　ばぁ！

著者＝やなせたかし／原作 トムス・エンタテインメント／作画
発行部数＝102万部
対象年齢＝1歳

▼あらすじ
アンパンマンのメインキャラクターたちが登場する仕掛け絵本。
開いたページで「いないいない」のポーズをとったキャラクターが描かれていて、一度本を閉じて、もう一度開くと「ばぁ」のポーズ、各キャラクターが笑顔になっている。
アンパンマン、バイキンマン、ドキンちゃん、ジャムおじさんなどおなじみのキャラクターが登場します。

▼感想
「いないいないばぁ」を人間がやるのではなく、絵本で再現したものです。
言われてみるとあるようでなかった本で、幼児向けとしては良くできた絵本。
内容というより、アクションとして楽しむ絵本です。

おめん

著者＝わだことみ／作 ささきようこ／絵
発行部数＝102万部
対象年齢＝3歳

▼あらすじ
ページを開くとどうぶつさんがおめんをかぶっている。
だれがお面をかぶっているのかな？
からだの輪郭はみえているので、なんとなく分かります。
そしておめんを取ると、いろいろな動物がでてきます。

▼感想
この本も仕掛け絵本。
左にページをめくった後、さらに右にページが開いて、お面を取る仕組みになっています。
親子で読む時、親が「だーれかな」と子どもに問いかけるような読み方になります。
コミュニケーション絵本と言える1冊です。

だるまちゃんとかみなりちゃん

著者＝加古里子
発行部数＝100万部
対象年齢＝3歳

▼あらすじ
あるひ、だるまちゃんのところにかみなりちゃんが落ちてきました。
かみなりちゃんは、木の枝にひっかかっている丸いものを取って欲しいと言います。
二人で試行錯誤するが、丸いものは取れない。
そこへかみなりちゃんのお父さんがやってきて、丸いものを取ってくれました。
かみなりちゃんのお父さんは、手伝ってくれたお礼にだるまちゃんを自分たちの世界に招待しました。

▼感想
エンディングは違いますが、浦島太郎のようなストーリーです。
誰かを助け、そのお礼をかみなりちゃんのお父さんがしてくれます。
だるまちゃんが、一生懸命丸いものを取る手段を考えているシーンが印象的。
人助けの結果、ハッピーエンドとなるあたたかいお話です。

ミリオンブック一覧

上記、2024年に新たにみりおんブックに選出された3冊も含め、2024年時点でのミリオンブック一覧は以下です。

ミリオンブック next一覧

こちらは、あと少しで100万冊に届きそうな絵本たちです。

さいごに

2024年追加の3冊は、それぞれ以下の年数でミリオンを達成しています。

・アンパンマンのいないいないばぁ１　ばぁ！=18年
・おめん=16年
・だるまちゃんとかみなりちゃん=24年

単純平均すると32.3年で、100万冊に達しています。

2022年の平均初婚年齢は、男性は31.1歳、女性は29.7歳。
2024年に追加された3冊は、赤ちゃんが結婚するくらいの年月を経ています。
いま結婚した人が幼児時代に読んだ本を、親から子へ受け継いでいく人もいると想像できます。