【成長喪失】いつ卒乳するか、世界的に見て日本は早い

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育児・子供観察

授乳をやめる時期がいつなのか。
日本では1年過ぎくらいが大多数で、世界の中では早めです。
世界を地域別でみると、ヨーロッパやアメリカは授乳卒業が早い。
子どもが小さなうちから1人で別部屋で就寝、という話を聞くと納得です。

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日本の平均授乳終了月齢(時期)は約14か月

少し古いデータですが、厚生労働省に「日本の授乳」に関する情報がありました。
いつからの[離乳開始月齢]と、[離乳完了月齢]の2つです。


出典:平成22年度乳幼児身体発育調査(厚生労働省)

生後半年より少し前から離乳を開始、1年1か月で離乳完了という結果です。
[離乳開始月齢]が、近年はすこし(1994年と2010年比で0.2か月)遅くなっています。
[離乳完了月齢]はもっと遅く、1994年と2010年比で1.5か月遅くなっています。
離乳経過期間の推移は以下です。


出典:平成22年度乳幼児身体発育調査(厚生労働省)

1994年では出典:世界各国の1歳・2歳時点の授乳割合(ユニセフ)

世界の授乳終了は日本より遅い

日本以外の国の情報がユニセフにありました。
上記の厚生労働省データと軸は違います。
1歳・2歳時点で授乳しているか、という割合の情報です。
地域別と国別の一覧が以下です。

[地域別]1歳時点・2歳時点の授乳割合

1歳時点で授乳 2歳時点で授乳
アフリカ 79.5% 41.1%
南北アメリカ 52.6% 31.0%
アジア 65.7% 39.2%
ヨーロッパ 33.7% 15.0%
オセアニア 70.1% 58.6%

出典:世界各国の1歳・2歳時点の授乳割合(ユニセフ)

[国別]1歳時点・2歳時点の授乳割合

1歳時点で授乳 2歳時点で授乳
Nepal 98.1% 88.5%
Gambia 97.8% 42.2%
Burkina Faso 97.1% 80.1%
Senegal 97.1% 45.0%
Bangladesh 96.0% 87.3%
Sierra Leone 96.0% 47.9%
Benin 95.8% 45.5%
Rwanda 95.6% 87.2%
Sri Lanka 95.3% 86.0%
Burundi 95.0% 81.4%
Eritrea 94.6% 72.8%
Ghana 94.6% 50.1%
Guinea-Bissau 94.6% 50.9%
Togo 94.0% 61.4%
Guinea 93.5% 59.8%
Mali 93.0% 56.7%
Niger 92.6% 50.1%
United Republic of Tanzania 92.1% 43.4%
Bhutan 92.0% 60.6%
Democratic Republic of the .. 92.0% 66.3%
Zambia 92.0% 41.8%
Ethiopia 91.8% 75.5%
Malawi 91.6% 71.5%
Zimbabwe 91.1% 14.2%
Kenya 90.4% 531.0%
Central African Republic 89.5% 32.1%
Sudan 89.4% 48.8%
Madagascar 89.0% 83.1%
Papua New Guinea 89.0% 71.6%
Kiribati 88.5% 81.7%
Cote d’Ivoire 88.1% 29.0%
Myanmar 88.0% 64.0%
Chad 87.9% 65.2%
Liberia 87.5% 44.2%
Uganda 86.9% 43.2%
India 86.2% 71.6%
Mozambique 86.0% 51.5%
Nigeria 85.9% 37.1%
São Tome and Principe 85.9% 24.1%
Solomon Islands 85.8% 60.0%
Mauritania 85.7% 39.6%
Angola 85.4% 41.6%
Guatemala 85.3% 56.8%
Iran 84.2% 51.0%
Mongolia 82.5% 52.6%
South Sudan 82.3% 38.0%
Pakistan 80.6% 56.1%
Cambodia 80.0% 37.1%
Egypt 80.0% 20.4%
Peru 79.6% 50.3%
Afghanistan 78.4% 58.6%
Uzbekistan 78.3% 37.9%
Democratic People´s Repu.. 77.9% 21.5%
Maldives 77.3% 68.4%
Indonesia 77.2% 55.6%
Cabo Verde 77.0% 12.7%
Haiti 76.9% 24.9%
Samoa 75.9% 66.9%
El Salvador 74.0% 57.0%
Lao People’s Democratic R.. 73.0% 40.0%
Bolivia 72.2% 37.9%
Oman 72.2% 48.4%
Tajikistan 72.2% 37.6%
Lesotho 71.2% 29.5%
Yemen 71.2% 45.3%
Ecuador 70.5% 18.9%
Cameroon 70.3% 18.5%
Nicaragua 69.9% 42.6%
Comoros 69.7% 56.7%
Honduras 69.6% 43.3%
Turkey 68.2% 33.9%
Nauru 67.7% 64.9%
Morocco 66.5% 25.0%
Philippines 66.0% 52.3%
Viet Nam 65.6% 21.8%
Qatar 65.0% 31.9%
Namibia 64.4% 21.0%
Turkmenistan 64.1% 19.5%
Marshall Islands 63.8% 53.1%
Timor-Leste 62.4% 39.8%
Congo 62.1% 11.2%
Somalia 60.8% 26.8%
Kyrgyzstan 60.7% 22.5%
Albania 60.6% 31.0%
Kazakhstan 59.8% 21.1%
Saudi Arabia 59.0% 30.0%
Colombia 58.5% 32.5%
Vanuatu 56.4% 48.5%
Syrian Arab Republic 55.8% 24.9%
Guyana 55.6% 40.9%
Costa Rica 54.8% 27.5%
Tuvalu 54.1% 50.6%
Djibouti 53.5% 18.4%
Panama 52.5% 34.3%
Equatorial Guinea 51.9% 4.6%
Belize 51.5% 35.1%
Iraq 51.5% 22.7%
South Africa 51.4% 13.0%
Tonga 49.7% 30.3%
United Arab Emirates 49.7% 29.0%
Tunisia 49.2% 19.1%
Swaziland 48.8% 7.6%
Republic of Moldova 48.4% 12.2%
Paraguay 48.2% 21.0%
Brazil 47.5% 26.0%
Algeria 46.7% 26.6%
Argentina 46.6% 29.1%
Mexico 45.8% 24.4%
Gabon 45.4% 3.9%
Jamaica 44.4% 31.2%
Jordan 43.5% 12.9%
Azerbaijan 42.9% 16.2%
Cuba 39.1% 24.0%
Ukraine 37.9% 22.0%
Georgia 36.5% 16.6%
Botswana 36.3% 5.9%
Armenia 36.0% 21.6%
Lebanon 34.7% 10.6%
The former Yugoslav Repu.. 33.8% 12.8%
Trinidad and Tobago 33.8% 22.4%
Thailand 33.3% 15.6%
Dominican Republic 31.2% 12.4%
Belarus 27.9% 11.5%
China 27.9% 7.5%
Serbia 24.6% 8.9%
Montenegro 23.9% 9.0%
Suriname 22.7% 14.9%
Kuwait 21.0% 9.0%
Bosnia and Herzegovina 12.4% 12.2%
United States of America 8.7% 6.1%

出典:世界各国の1歳・2歳時点の授乳割合(ユニセフ)

地域別に見た時、たいていの方が想像される通り、ヨーロッパの授乳終了が速いということ。
ヨーロッパは1歳時点で授乳している人は33.7%、2歳時点では15%。
国別最下位がアメリカで、欧米というくくりがある通り、低い割合です。

1歳時点で授乳者が一番高い地域はアフリカの79.5%、5人中4人が1歳時点で授乳しています。
2歳時点で1位はアフリカではなく、オセアニアで58.6%、5人中3人が授乳しています。

全体平均(世界平均)は1歳時点で60.3%、2歳時点で37.0%。
アジアは世界平均に近く、1歳時点で65.7%、2歳時点で39.2%。

日本はアジアの中でも早く授乳が終わる国のようです。

わが家は2歳過ぎで卒乳

わが家は2歳過ぎで卒乳、日本平均・世界平均より遅めと言う事です。
断乳ではなく卒乳でした。

当時、それに関する書籍やインターネットと、いろいろな情報に目を通しました。
卒乳を早めることで、自立を促すという情報もありました。
逆に、世界的に見て授乳が重要というお話も聞きました。

その中で、わが家が2歳過ぎまでだった理由は、特に止める理由がなかったというところです。
積極的選択ではなかった、とも言えます。

子どもの発育の速度と同じく、乳幼児期は正直、あせってもしょうがないのでは、という気持ちが根底にあります。
ある程度、外部サポートで速度を速めることも時には良いこともありますが、この時期は詰め込みは合わない子の方が多いと思っています。

わが家では全体方針として、少し甘いと言われてもできるだけ受け入れる姿勢でした。
自分が親バカなのは自覚していますが、その子のデコボコの気質をなるべく尊重したい。

では、誰かに授乳をやめるタイミングを相談されたら、何と答えるか。

卒乳タイミングは状況に応じて

上に書いた通り、僕は授乳に関して、それなりに情報を集めていました。
その中で1つ思っていたのが、不毛な論争が多い、という感想です。
完母神話や、断乳・卒乳論争、早くても遅くても良くない、というようなものです。

僕が知る限り、これらの論争で正解はない、その後の人生で大差がないというのが現時点の世界の結論です。
大差ないのであれば、現実に合わせれば良いと思っています。

例えばママがフルタイム就業のような環境なら、授乳終了時期が速まることは当たり前です。
各家庭、それぞれが違った状況での判断、それを外野が口を挟むのは無責任。
アドバイスはアリですが、強制はあってはならないといつも思います。

卒乳準備や方法についても、いくつかの情報を自分で集め、自分たちに合う方法を選択することがポイントだと思っています。
ただ方法論よりも、考えた方が良い点は「子どもとママの気持ち」なのではとも思っています。
子どもは月齢によって自分で判断できないかもしれないので、そのときはしょうがない。
でもできるだけ「この日に終わろうね」と子どもと話しておくのは、わが家では効果があったと思っています。

あとは、ママも1つの区切りになる気もするので、そこも考える点だと思います。
と言っても、僕は男なのでこの辺は本当に想像でしかないです。

さいごに

育児の中で最大ともいえる男女差の1つが「授乳」。
僕は(粉)ミルクを与えることはありましたが、添い寝授乳のあの母子の姿は、特別なものだと知りました。
わが家では1度目の卒乳は失敗、2度目で比較的穏やかに卒業でました。
その時には僕の奥様に本当にお疲れさまでした、という気持ちを持った記憶があります。

授乳卒業は1つの節目。
「コレで終わりだよ」という言葉とともに最後の授乳の母子の姿をそばで見ていて、僕はウルっとしていました。