いまの産院の病院食がおいしかった

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育児・子供観察

子どもを出産する際にお世話になる産院等の出産場所。
大学病院や総合病院、産婦人科専門病院、個人病院、助産院などそれぞれ特色があります。
今回はその中でも僕が経験した個人病院の食事がおいしかったというお話。
単に一昔前の病院食はマズイという思い込みからかもしれませんが。

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ある産院食がおいしかった

始めに状況説明します。
これを書いているのは男です。
よって、通常、産院の食事を食べる機会はありません。
僕の奥様の立会い出産のとき、厳密には陣痛の時に僕はその機会に恵まれまたというお話です。

僕の奥様が入院していたのは個人病院。
有名芸能人が利用されるような有名病院ではなく、自宅から一番近い中規模の個人病院です。
入院費がとても高額なホテルのような病院ではなく、世間の出産標準金額から比べても一般的な病院です。

僕の奥様は出産時、昼過ぎから夜まで陣痛で大変な思いをしました。
僕はそれに付き添っていたので、当人ではないですが状況・雰囲気は知っています。
その過酷さは簡単に書くには失礼に当たるので、また別の機会に。

僕の奥様は本格的な陣痛が始まる前から入院しており、夕方、夕食の配膳がありました。
もちろん、僕はその食事に手をつけようと考えていたわけではありません。
結果的に以下の食べても良い(食べたほうが良い)状況だったので食べました。

僕の奥様は痛みで食べられない。
夕食を片付ける時間が近づいてきた。
看護師さん訪問時に「ご主人、食べちゃってください」のひとこと。
それを受けて僕の奥様が僕に「食べちゃって」と言った。

 

出された食事のメニューと味

配膳トレーに乗ったメニュー、僕の記憶では以下です。
・メインはおろしハンバーグ
・前菜とサラダと副菜
・スープ
・白米
・デザートのフルーツ

一般的な定食屋のメニュー顔負けの品数とボリューム。
配膳されて1時間ほどの時間が経過しているので、熱々ではありません。

それでも配膳トレー全体を見て思ったこと。
病院食ってこんなに進化しているんだ

僕が最後に入院したのは20年以上前。
それと比べのは不適切というか不公平かもしれません。
当時の病院食はまるでダイエットさせようとしているかのような粗食でした。

話を戻します。
夕食時間なので、僕も空腹です。
僕の奥様が横で苦しんでいる。
この状況で食べるのは少し気がひけますが、正直、どんな味なのだろうという興味もありました。

一口ハンバーグを口に運ぶ。
ブワっと口の中に肉汁あふれる、味のしっかりしたハンバーグ。

心の中で「おいしいじゃない!
繰り返しますが、僕の奥様が横で苦しんでいるのであくまで心の中の声です。

少なくとも一般的なファミレスと同等、もしくはそれ以上の味です。
他の皿も、どれも手を抜いたものではなく、1品1品しっかりとしています。

過去病院粗食イメージでハードルが下がっていることもあります。
「空腹が最大の調味料」ということも加味されるかもしれません。
それでも「高額ではないレストランで出されてもおかしくないおいしさ」というインパクトでした。

出生数減少で、産院も特色というか顧客目線が必要という時代なのかとも思いました。

 

産院の数の年次推移

病院が多様化している、というニュースをたまに耳にします。
産院に限らず、一部の富裕層向け病院も増加しているとのこと。
フランス料理のコースのようなメニューの産婦人科もSNS等で見かけます。

[産婦人科と産科の数]と[出生数]のグラフです。産婦人科数が以下です。


出典:平成28年(2016)医療施設(動態)調査・病院報告の概況(厚生労働省)
出典:平成29年(2017)人口動態統計の年間推計(厚生労働省)

[病院数][出生数]ともに減少しつづけている
[病院数]=1990年に比べ2016年は54.2%(約半数)
[出生数]=1990年に比べ2016年は80.0%

出産難民(お産難民)という言葉があります。
産科医減少で、病院出産を希望しながらも希望する地域に適当な出産施設がない状況。
たしかにこのグラフを見て納得です。
こういう社会状況を知ると、僕の奥様の場合、自宅付近に受け入れてくれる産院があったことは僥倖だったと考えています。

 

さいごに

そもそも自然分娩は病人ではないという事を、僕は子どもが生まれるまで知りませんでした。
産院は病院の1つなので保険適用されるもの、という勘違いもしていました。

僕の場合は自分が所属している健康保険で自費出費はそれほど多くありませんでした。
高額な病院でなければ、一時的にお金は必要でも、自費はそれほどかからない、ということも知りました。
病院食が少なくとも以前に比べおいしい、ということも含め、知らないことだらけです。

そんな病院食は徐々に、患者負担が上がっているようです。
一番最近変更となった、一般所得者の病院食負担額です。

2016年4月~ 360円

2018年4月~ 460円

この値段から考えると、昔のような粗食的な病院食は、この先はめぐり合えないのかもしれません。

ではでは。

◆今回のまとめ◆病院食が進化していると感じた
袋に入ったパンなどではなく肉汁あふれるハンバーグ
個人負担(食事代金)も上がっているようです