子どもと一緒にいて、親側がケガをする。
どのくらいの人がケガをするのか、情報を探したのですが見つからず。
僕は3回、骨折しているのが、多いのか少ないのか比較できませんでした。
たいしたケガでなければ、自分のことは後回しになりがちな子育て期間。
放置して元に戻ればよいですが、骨折などはメンテナンスしておかないと後に響きます。
子どものケガの8割は骨折
以前、小さな男の子をお持ちのママさんから、ろっ骨を折ったという話を聞きました。
状況は子どもがベットから、ママさんの胸に飛び降り、ポキリ。
このような子育て中の親のケガの件数情報がないか、ネットで探したのですが見つからず。
子育て中のケガで出てくる情報は、子どもの件数ばかりで、子どもが危険な状況などの注意喚起は多く見つかります。
寄り道ですが、最新のサマリーとしての、子どものケガの情報が以下です。
出典:平成 30 年教育・保育施設等における事故報告集計」の公表及び事故防止対策について(内閣府)
保育園幼稚園の幼児と、小学生の放課後児童クラブの情報ですが、報告事故件数のうち、骨折が8割以上でした。
ケガというと骨折、くらいの割合です。
それだけ骨折割合が高くても、2019年の小学生以下の子どもの数が1,211万人なので、骨折者割合は0.011%。
1万人に1人なので、レアケースです。
僕の身の回りでも、言われてみると、骨折した子の話はゼロ。
とはいえ、僕は子どもと遊んでいて、3回、骨を折りました。
3回の骨折は多いのか不明
僕は休日、たいてい子どもと遊んでいるので、子どもと一緒にいる時間は長い方だと思っています。
統計情報がなかったので、比較できていませんが、たぶん3回の骨折は多い。
1回目は右足の指の骨。
家の中で本気で追いかけっこをしていて、子どもの意表を突くターンしたとき、指が良くない方向に行きポキリ。
2回目は左手の中指と薬指の付け根。
この時も本気で子どもと走り回っていて、手が建具に当たりポキリ。
3回目はろっ骨。
立膝で座った状態から、子どもへ向かって飛び上がろうとして、胸がソファーの角に当たりポキリ。
擬音でポキリを使っていますが、実際に音は聞こえていません。
僕は子育て以前に、10回近く骨折経験があるので、これはひびが入ったな、とある程度判別できるベテランです。
良いとは思っていませんが、子どもといて3回の骨折の後、病院には行かず、放置してしまいました。
骨折部位が微妙だし、病院に行くのもおっくう。
子どもと遊べなくなるわけではありませんが、包帯を巻いた状態では、節度が求められそう。
子どもが「自分が悪いの」と罪悪感を持ってもらいたくない気持ちも、少しあり。
結果、そこに力を入れると痛みがありますが、放置してしまいました。
ただ、過去の骨折経験から、放置が後に影響することがあるのは、体験しています。
接骨院の意味を知った
僕は若いころ、スノーボードで転倒したとき、無理に手をついて、手の指が外側に曲がりすぎの状態で軽いヒビが入ったような状況になりました。
その時、痛みはあるが、激痛ではないので、若さに任せ放置。
その結果、いまでも、ケガした側の手は、反対の手より可動域が狭い。
これが放置した結果の、悪い影響が残った体験です。
その後、これまたスノーボードで、手首の上腕側2本の骨を完全に折ったときは、スキー場近くの病院に行きました。
折れた骨をまっすぐに戻すとき、力任せに戻すことを医師から説明され、一応、麻酔するのですかと聞くとNo。
この時の痛みは、人生でもTop3に入る痛みでした。
と言っても、僕は奥様の出産に立ち会っていますが、その時の雰囲気から想像するなら、女性からは鼻で笑われるレベルとは思っています。
この腕の骨折はそれなりにケアしようと思い、スキー場から首都圏の自宅に戻った後も、会社近くの接骨院に通いました。
ちなみにそれまで、僕は接骨院が何をするところか、まったく知りませんでした。
接骨院では、医師がレントゲン写真を見ながら、状況を判断し治療プランを立てる。
僕が受けた施術は、機械で幹部を温めたのち、白衣を着た方が手首より少し上の患部周辺から、手のひら、肩までのマッサージ。
ギプスを付けていて、可動域が狭まった手首を、ゆっくり曲げたり、周辺の筋肉のマッサージを受けました。
やはりプロだなと思ったのは、肩回りのマッサージまで及んだ時です。
手首近い位置の骨折なのに肩回りマッサージなので、そこにどんな意味があるのか聞くと、患部から遠いようにみえますが、肩回りの筋肉も委縮しているので、そこも対象という回答。
頭の中で筋肉や腱などが、イメージできているのだと想像しました。
最終的に、接骨院に数か月通った甲斐があったのか、いまでも痛みはなく、可動域なども問題はありません。
やるべき時にしっかりと治しておくのは必要だし、タイミングは逸すると取り戻しにくいことは、子どもと遊ぶ期間もそうです。
子どもと遊ぶ時期は期間限定
子どもによって差はありますが、思春期になれば、親が遠くなるのは一般的。
母親と娘の場合、そうではないのかもしれませんが、父親はたいていの場合、距離が遠くなる。
娘から「触らないで」と言われるお父さんは、星の数ほどいます。
そんな子どもですが、小さいうちは一緒に遊ぼうと近寄ってくる。
実生活と子どもとの遊びのどちらを取るのか、難問です。
一緒に遊ばないと、かまってモードで、子どもはちょっかいを出してくる。
大人になってから、そんな関係性を求めてくるのは、恋愛初期段階くらいです。
一緒に遊んでいても、自分の思い通りに大人が動いてくれないと「そうじゃないの」と言う時期もある。
わがまま怪獣は、子どもの特権です。
子どもなので、基本は予定調和を求めています。
ただ、完全な予定調和は、子どもにとっても大人にとってもおもしろくないので、スパイスを振りかける。
大人側はうまく乗せられているようで、子どもの右斜め上を目指して、意表を突く。
子どもの予想と違っても、なんかコレもありかも、と受け入れてもらえる、変化を取り入れる。
仮面ライダーやプリキュアごっこをしているときに、ドラえもんを登場させるなどは、刺さった時はずっとそれをやりたがります。
それは子どもの飽きっぽさに対抗でもあり、自分の脳のトレーニングにもなります。
どんな遊びでもそれ以外でも、子どもにとって、幼少期に無条件に受け入れられる経験は大切。
大人側にとっても、子どもと本気で遊ぶのは、期間限定の楽しい時間です。
さいごに
「限定」に人間が弱いのは、経験的にもわかります。
ただ、それが本当にやらないと後悔する経験なのか、そうではないのか。
親になって子育てを経験すると、自我から少し解放されます。
自分を少し突き放して見られるようになると、「限定」についても、考える余裕ができます。
仏教の悟りのような状態になることは難しくとも、モノへの執着が薄れていく。
対し、子どもはあのオモチャ物しい、これも買いたいと、物欲全開です。
それを、親として抑止する経験が、自分の物欲が薄まる要素のような気もします。