食育認知度は8割超え、カップヌードルミュージアムは食育として最適

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育児・子供観察

この文章のトピックスは以下です。
・食育認知度は2024年で83.8%
・食育認知度の男女比は女性が認知度が高い
・高齢者ほど食育認知度は低い
・食育の言葉を知ったのはテレビが1位
・栄養バランスのとれた食生活を実践したいと考える人は約2/3
・健全な食生活食育を心掛けている人は約3/4
・夕食をほとんど毎日一緒に食べる人は63.1%
・食文化を受け継ぐ重要性を感じる人は87.0%
・農林漁業体験への参加割合は63.2%
・チキンラーメンファクトリーは食育として最高の環境の1つ

大抵の親が経験する、子どもに食育をしようと考えて空回りする。
食育の認知度は上がっていますが、自分がやっていることにいまひとつ自信が持ていない。
それでも、生きるベースとなる食べ物・食事への姿勢は子どもに知って欲しいと考える。
良い経験や体験は人の心に残り、チキンラーメンファクトリーでは最高の経験ができます。

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食育認知度は2024年で83.8%

農林水産省にある食育の説明が以下です。

「食育」とは
食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。

出典:「食育」とは(農林水産省)

他にも厚生労働省には以下の記載があります。

食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」報告書について

近年、子どもの食をめぐっては、発育・発達の重要な時期にありながら、栄養素摂取の偏り、朝食の欠食、小児期における肥満の増加、思春期におけるやせの増加など、問題は多様化、深刻化し、生涯にわたる健康への影響が懸念されている。
また、親の世代においても食事づくりに関する必要な知識や技術を十分有していないとの報告がみられ、親子のコミュニケーションの場となる食卓において家族そろって食事をする機会も減少している状況にある。

出典:食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」報告書について(厚生労働省)

身体が生きるベースで、その身体を作る「食べる」行為について、社会環境の変化から危機感が生まれた結果食育という言葉が生まれたとも言えます。

食育の認知度 2024年 全体と男女
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は2024年の食育の認知度です。
全体では「言葉も意味も知っていた」48.9%、「言葉は知っている、意味は知らない」34.9%で、8割強の人が食育の言葉は知っていると回答しています。
男女比で見ると、女性の認知度が高く88.0%、男性は78.5%で約10%の差があります。

食育の認知度 2024年 男女年齢別
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

男女年齢別にみると、高齢者ほど食育認知度が低い。
男性70歳以上は「言葉も意味も知っていた」と「言葉は知っている、意味は知らない」を足すと69.5%で、全階層で最下位です。
女性70歳以上は「言葉も意味も知っていた」と「言葉は知っている、意味は知らない」を足すと78.2%。
「食育基本法」が制定されたのが2005年ですので、比較的新しい概念という要素はありそうです。

食育の周知度・認知度 推移
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は食育の周知度・認知度の推移です。
当然、近年に近づくにつれ周知度・認知度は上がっていますが、「食育基本法」制定が2005年で、その後2008年あたりが言葉の普及期です。

食育を知った場所の1位はテレビ

食育という言葉をどこで知ったか 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は2024年の食育という言葉をどこで知ったかのアンケート結果です。
1位「テレビ」69.2%、2位「新聞・雑誌」49.1%、3位「学校」25.1%。
令和時代の学校では「食育」は普通に使われる言葉で、若い人たちは学校で知った人も多い。
このグラフ内の最下位「ブログ、SNS」で4.9%で、「ブログ、SNS」で取り上げられることが少ない話題と言えそうです。

今後1年間食育として実践したいこと 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は、今後1年間食育として実践したいことです。
50%を超えているのは以下の3つです。
・「栄養バランスのとれた食生活を実践したい」66.7%。
・「健康に留意した食生活を実践したい」57.1%。
・「食べ残しや食品の廃棄を削減したい」56.0%。
これらはあえて食育という言葉を使わなくとも、いまの時代のスタンダードな思想です。

食育に関心がない理由 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は食育に関心がない理由です。
1位「食事や食生活への関心はあるが、食費を安くする方が重要」の32.1%です。
可処分所得の減少で、現実と調整している悩ましい回答です。
2位「食事や食生活への関心はあるが、他(仕事、趣味)で忙しい」31.9%、4位「しなくても健康」19.7%は、比較的健康な若年層の解答と予想できます。
5位「栄養バランス等を考慮せず、好きなものを好きなだけ食べたい」19.7%は振り切れた意見ですが、現代らしい意見です。

健全な食生活食育を心掛けている人は約3/4

健全な食生活の心掛け 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は食生活に対して健全を心掛けているかの結果です。
「常に心掛けている」13.8%、「心掛けている」60.6%、「あまり心掛けていない」23.5%。
約3/4は食生活を気にしています。

家族と一緒に食べる頻度 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は、2024年の朝食と夕食を家族と一緒に食べる頻度です。
朝食と夕食を比べると、夕食を家族で食べる人が多い。
朝起きてから学校や会社までの時間は、家族構成員それぞれ家を出る時間が異なったり、バタバタしやすい。
夕食を家族で「ほとんど毎日」食べる人は63.1%で、家族全員がそろっていなくとも母親と子ども、父親と子どものようなものも含まれていると予想できる数字です。

食育の推進に関わるボランティア活動の参加 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は食育推進に関わるボランティア活動に参加したかどうか。
「参加している」1.3%、「以前参加したことがある」7.5%と、2つを足しても8.8%と低い。
食育のボランティアを考えた人はきっと少なく、その結果と言える数字です。

食文化を受け継ぐことの意識 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は食文化を受け継ぐことへの意識(重要性)です。
「とてもそう思う」36.6%と「そう思う」50.4%、足すと87.0%。
9割弱の日本人は、食文化を受け継ぐことに肯定的です。

 

農林漁業体験への参加 2024年
出典:食育に関する意識調査(農林水産省)

上記は農林漁業体験への参加経験です。
「参加」63.2%、「不参加」35.6%と、約2/3は農林漁業へ参加しています。
食べ物がどうやってつくられるか、どこから来るか知る手段として体験は意味があります。

チキンラーメンファクトリーは強力な食育体験

横浜みなとみらい地区に「カップヌードルミュージアム 横浜」があります。

カップヌードルミュージアム 横浜 – CUPNOODLES MUSEUM

入館料は大人500円、高校生以下は無料です。
入館料以外に体験する時発生する料金は以下です。
・チキンラーメンファクトリー 中学生以上1,000円、小学生600円
・マイカップヌードルファクトリー 1食500円
・カップヌードルパーク 1回500円
館内には各国の麺を食べる屋台のフードコートのようなところがあり、そこで食事するならその分の料金が発生します。

場所がみなとみらいという人口が集まるスポットで、入場者数はたぶん多い。
上記の館内体験の1つ、チキンラーメンファクトリーはネットで予約が必要ですが、数週間先まで週末の予約は埋まっており人気の高さがうかがえます。

このチキンラーメンファクトリーでは、自分で一からチキンラーメンを作る体験ができます。
小麦粉をこねて丸い塊を作り、それを何度も伸ばし、ラーメンの細さに切って麺を作り、係の人が揚げて完成。
文字にするとこれだけでこれらを90分かけて行うのですが、ラーメン好きの子どもにとってはこれは圧倒的な食育です。

日頃、自分が食べている麺がどのようにしてできるのか。
本やネットで知識は得られますが、体験は一味違う。

小麦粉は粉なのに、水分とかんすい加えてが固まります。
小麦粉の塊を長方形の板の形にするため、ハンドルをグルグル回して何度も引き伸ばします。
最後に引き伸ばされた小麦粉の塊を、一定の長さに切ると麺になる。

親が子どもに食べ物の大切さを理解してもらおうと、ストレートにボールを投げてもなかなか受け取ってくれません。
そんな時、自分の好きな食べ物に関する体験は、その子の中に蓄積される楽しい経験です。
キッザニアもそうですが、体験は納得度が違う。
食育でも親の思想や趣味嗜好が入りますが、やはり子どもに刺さるのは子ども自身、興味を持っていることです。

作ったチキンラーメンについて、チキンラーメンファクトリーの係の人のご案内では「お早めにお召し上がりください」と言われます。
そんな自分で作ったチキンラーメンを、自宅に帰って食べる。
子どもは「自分で作ったものは、おいしい!」と言いますが、それが既製品と比べてなのかはわかりません。
僕が感じたのは、手作業らしく既製品とは麺の幅が違いややいびつ。
一口食べると、作ったばかりなのが原因か分かりませんが、香ばしく歯ごたえが少し強い。
味はもちろんチキンラーメンの味ですが、少しさっぱりした味に感じました。
ちなみに、チキンラーメンファクトリーに参加すると、嬉しいお土産ももらえます。

ラーメン好きな子どもであれば、僕は間違いなくチキンラーメンファクトリーをオススメします。
食育のような堅苦しく考える必要はなく、食べ物を作る体験として最高の場所の1つです。

さいごに

子どもに大人が思うような優等生的な「食に関する興味や知識」を持ってもらうのは簡単ではありません。
以下2つは一例ですが、1つ目の政府の情報は知識としてしっかり、2つ目マクドナルドサイト内「読書 食育デジタルブック」やアニメ「ボナとペティの事件簿」はおもしろい。

「食べる力」=「生きる力」を育む 食育 実践の環(わ)を広げよう
食育の時間+(プラス)

人間は青年期までは、身体が何を食べても受け付けてくれるので食べ物も好きなものになり勝ち。
興味を持つものとして、この年代まではスマホやゲームなど誘惑も多い。

それでも、自分で作ったり採ったりする実体験は、年齢を重ねても残ります。