日本国内の緑茶需要は漸減、お茶は身体にも心にも良い

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統計データ

この文章のトピックスは以下です。
・日本国内の緑茶消費量は減少し続けている
・緑茶生産量も減少、ピーク時と2022年をくらべると-26.8%
・輸出量は増えており、とくに2010年以降は伸びている
・茶の栽培面積1位静岡、2位鹿児島、合わせると国内全体の71.4%
・清涼飲料水の中で茶系飲料消費量は増えている

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日本国内の緑茶消費量はピーク時の約2/3

緑茶 国内消費量と一人当たり消費量
出典:茶の需給状況(全国茶生産団体連合会)

上記は戦後から2022年までの日本国内の緑茶全体消費量と、1人当り消費量です。
全体消費量には2つ山があり、1つ目が1975年~1980年、2つ目が2004年頃です。
この中で全体消費量が一番多かった年は1975年の105,446トン、2位は1980年102,300トン、3位は2004年100,700トンです。

折れ線グラフの一人当たり消費量も全体消費量と並行しています。
一人当たり消費量1位1975年の1,002グラム、2位2004年の915グラムです。

茶類の国内消費量の推移
出典:茶類の国内消費量の推移(全国茶生産団体連合会)

緑茶、紅茶、ウーロン茶の1980年からの全体消費量推移が上記です。
全体消費量1位は緑茶、2位は紅茶、僅差の3位がウーロン茶です。
1980年と2022年の増減率を見ると、緑茶71.2%。紅茶196.8%、ウーロン茶182.5%。
緑茶は2022年時点で2位紅茶を大きく引き離していますが、増減率では一人負けです。

緑茶輸出量2022年は2000年比で約9倍

緑茶 国内生産量
出典:茶の需給状況(全国茶生産団体連合会)

上記は緑茶の国内生産量です。
基本は1つ上のブロックで見た消費量の推移通り、1975年と2004年の山がありますが漸減しています。

緑茶 輸入量と輸出量
出典:茶の需給状況(全国茶生産団体連合会)

上記は緑茶の輸入量と輸出量です。
輸入は2000年頃1万トンを超える山が存在していますが、その後は減少傾向です。
対し輸出はゆっくり右肩上がり、2022年は6,263トンに達しています。

茶 栽培面積 都道府県別 2023年
出典:令和5年産茶の摘採面積、生葉収穫量及び荒茶生産量(主産県)(農林水産省)

上記は都道府県別のお茶栽培、2023年の情報です。
お茶で名高い静岡が1位、いまスーパーではよくみかける鹿児島が2位。
この2つで全体の71.4%となり、日本のお茶は2つの都道府県で7割以上栽培されています。

茶系飲料消費量2023年は2011年比で133%

清涼飲料水品目別生産量推移
出典:清涼飲料水の統計(一般社団法人 全国清涼飲料連合会)

上記は清涼飲料水の分類別の生産量推移です。
2023年時点で1位は茶系飲料、お茶自体の消費は減っていますが、清涼飲料水のジャンルでは伸び続けています。
2位はミネラルウォーター類で、現代はお水を買う習慣が一般化しています。

清涼飲料水品目別生産量推移 2011年起点の増減率
出典:清涼飲料水の統計(一般社団法人 全国清涼飲料連合会)

上記は2011年を基準として、それ以降の消費増減率の情報です。
1位はミネラルウォーター187.1%、2位はお茶133.6%。
健康志向の高まりで、水やお茶の消費が増えています。

逆にこの中で減っているのは2つ、スポーツ飲料等87.8%、紅茶飲料94.3%です。
全体では121.8%と、清涼飲料水の消費は増加しています。

健康志向の高まり風潮はあるが国内市場の未来は厳しい

この先の緑茶の世界需要は増加が予測されています。

世界の緑茶市場規模は2019年に128億米ドルで、2027年までに236億6,000万米ドルに達すると予測

出典:緑茶市場規模(FORTUNE business insights)

農林水産省の2023年情報では、輸出先1位はアメリカ38.7%、2位は台湾22.6%、EU・英国12.0%。
1位のアメリカへの輸出量推移が上記情報内にありますが、伸び続けています。
米国CDC情報では、米国の成人5人に2人以上が肥満となっており、ここにお茶ニーズがあります。

緑茶は脂肪蓄積を抑えるためダイエット効果が見込めます。
他にも心臓病のリスク低減、カテキンによる血圧低下、コレステロール改善し、動脈硬化予防もある。
脳にも緑茶に含まれるカフェインとL-テアニンによって集中力が高まり、認知機能改善効果もある。

仕事や勉強で集中した後、休息をとる。
いまは適度な休息をとることが、より結果に結びつくことが一般知になりましたが、そんな時温かいお茶を入れて飲む。
緑茶に限った話ではありませんが、ホットドリンクを飲んで一息つくリラックス効果はだれしも知っています。

緑茶のデメリットはカフェインの過剰摂取があり、成人が1日に摂取するカフェイン量は400mg以下が推奨。
一杯の緑茶には約30~50mgのカフェインが含まれているため、1日数杯が適当な量です。
他に有名なものとして、薬を飲むときに緑茶で飲むと薬の効果に影響を与えるというものがあります。

今回見てきたデータでは、日本国内では緑茶自体を飲む量は少しずつ減っています。
ただし、清涼飲料水としての需要は増加しており、家で飲む量は減って外出先で飲む量が増えている。

僕はいま、家族一緒に生活しているので、急須でお茶を入れる習慣があります。
習慣としてお茶を飲んでおり、健康目的は薄めですが、ほっと一息のための位置づけです。

こう考えると、一人暮らし環境では急須にお茶の葉を入れて飲む人は多いとは思えません。
日本では単身世帯が増加しているので、お茶需要の減少は必然です。
振り返ってみると、僕が一人暮らしの時は、急須自体を持っていませんでした。

この先も日本は単身世帯増加し、人口自体が減少していくので緑茶市場は縮小します。
緑茶以外の選択肢が多様にあるのも減少理由になりますが、これらを覆して緑茶需要を増加させるのは難しい。
近年、緑茶輸出量が増えていますが、海外に目を向けている現在の施策は妥当です。

さいごに

子どもが緑茶を飲み始めるのは、どのくらいが一般的なのかわかりません。
少なくとも乳幼児はカフェイン分解能力が低く緑茶飲用は推奨されませんが、カナダの基準値「4~6歳の子どもは最大45mg/日」からみると、この年齢になれば1杯程度の緑茶飲用はOKとなります。

自分の子どもの頃を振り返ってみると、僕は緑茶を小学校高学年くらいから飲んでいた記憶があります。
家族が食後に緑茶を飲む習慣があったので、それに引っ張られました。

最初飲んだときは苦い味で美味しいとは思えませんでしたが、やがて慣れてくる。
コーヒーと同じく緑茶も大人が好きな味で、忙しい毎日の一服の清涼剤です。