【2025年】絵本ミリオンぶっく・2025年は2冊追加

累計100万冊以上売れた絵本を集めた、全国書店ネットワークe-hon発行の『ミリオンぶっく』。
この『ミリオンぶっく』に、2025年は新たに2冊追加されました。

ミリオンぶっくとは

『ミリオンぶっく』は全国書店ネットワークe-hon、が2006年より発行している無料冊子です。
ここには0歳～5歳までのベストセラー（100万冊以上売れた本）が掲載されています。
毎年1回発表されており、2025年は新たに2冊が追加されました。

外部サイト：ミリオンぶっく（全国書店ネットワークe-hon）

2025年に追加された2冊

パンどろぼう (角川書店単行本)

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著者＝や柴田ケイコ／作
発行部数＝111万部
対象年齢＝3歳

▼あらすじ
森の中にあるパン屋さんに盗みに入ったパンどろぼう。
うまくパンを盗み出し、一口食べての感想は「マズイ」。
あろうことか、それについてパン屋の主人にクレームを言うパンどろぼう。
その後、パンどろぼうとパン屋のご主人は・・・。

▼感想
泥棒、どんでん返し、協力する大切さなど、子どもに読み聞かせるには最適なトピックスが詰まっています。
パンどろぼうは人間ではなくある動物ですが、普通に人間と会話をしているところなどは空想の絵本ならでは。
すっとぼけた雰囲気満載の絵が全体をホッコリさせるのですが、中身は意外にシュールでユーモア感が溢れています。

大ピンチずかん (児童創作絵本)

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著者＝鈴木のりたけ／作
発行部数＝108万部
対象年齢＝5歳

▼あらすじ
日常によくありがちなピンチを集めた絵本。
例えばコップに牛乳を入れ過ぎてこぼれたり、セロテープの箸が見つからなかったり。
それぞれのピンチを星の数1～5で表しているのも、まぁそうだよとうなずけます。
ピンチなんだけど、それを面白感満載の絵で描かれているので、温かく見守れます。

▼感想
子どもの読み聞かせるとき、子ども自身が3歳未満だとまだ現実的におなじ失敗シチュエーションに出会っていないかもしれません。
それでも「あ、なんかこの状況、ドキドキする」くらいの感覚は持ってもらえるかもしれない。
絵がかなり写実的なので、失敗したことがない子どもの失敗する前のトライアルになるかもしれません。

ミリオンブック一覧

以下、2025年に新たにミリオンブックに選出された2冊も含め、2025年時点でのミリオンブック一覧は以下です。

ミリオンブック next一覧

こちらは、あと少しで100万冊に届きそうな絵本たちです。

さいごに

2025年追加の2冊は、出版されてから短期間でのミリオン達成です。
・パンどろぼう=2020年刊行
・大ピンチずかん=2022年刊行

ミリオンブックは20年や30年を経て100万冊を超えたものが多いのですが、この2冊はとにかく早い。
実際、大型書店に行くと平積みで置かれているのを良く見かけますし、シーズンによっては特設コーナーまで設けられている。

僕は「パンどろぼう」の絵を見た時、つい手に取ってしまいました。
主人公のすっとぼけた感じは、大人ではありえないところに自分が惹かれたのかとも思っています。
主実行、泥棒なのに、まったく憎めない。
読んでみると、変化球になっていて、この点でも大人も楽しめる。
シナリオはもちろん、安心して子どもに読み聞かせられる良い本だと思っています。