学校外活動費の一番お金がかかる時期は小学生時代

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育児・子供観察

子ども1人にかかるさまざまな費用調査で最後のまとまった金額になる「その他学校外活動費」。
東大生の幼少期の習い事で多かったのがピアノや水泳、という習い事系などです。
どの程度の費用で、いつ頃必要なのか。
この数値は平均値で、塾費用などよりは少額ですが、それなりの金額です。

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子どもの学習費

「その他の学校外活動費」とは、稽古ごとや学習活動、スポーツ、文化活動などに要した経費のこと。

  • 体験活動・地域活動
  • 芸術文化活動(月謝他)
  • スポーツ・レクリエーション活動(月謝他)
  • 教育・その他(月謝、図書費他)


出典:平成28年度子供の学習費調査(文部科学省)

公立と私立在学生の補助学習費の年次別数字が上記です。

  • 公立の補助学習費合計=\1,283,088
  • 私立の補助学習費合計=\2,680,100(公立の約2倍)
  • 公立も私立も小学生次がピーク
  • 公立の最大値=小学3年生で\150,245
  • 私立の最大値=小学1年生で\347,631
  • 一番公私で開いているのが中学3年生で約3倍
  • 私立は総じて公立に比べ高い

 

習い事は公立・私立ともに小学校がピークのようです。
たしかに小学校時代は昔も、今の子育て世代も一般の習い事が多かったと思います。
中学校以降は、授業時間も長くなり、放課後は学校の部活などで1日が終わっていました。

 

「補助学習費」の4分類別グラフは以下です。


出典:平成28年度子供の学習費調査(文部科学省)

 

4分類の合計額の割合グラフが以下です。


出典:平成28年度子供の学習費調査(文部科学省)

公立と私立で大きな差がでました。
公私ともに「体験活動・地域活動」が最下位なのは同じです。
公立は「スポーツ・レクリエーション活動」が全体の4割で1位。
私立は「芸術文化活動」が全体の3割強で1位、2位が「スポーツ・レクリエーション活動」です。

一般イメージどおりかもしれませんが、私立学校生は芸術活動にもお金を使っています。

両親の芸術活動と子どもの学力の関係

保護者の普段の行動と子どもの学力の関係について、以下の調査があります。

表のA層=学力上位層、D層=学力下位層です。
表の見方として、該当する割合(%)がどのくらいか、をあらわしています。

%
国語 算数
A層 D層

(A-D)

A層 D層

(A-D)

本(雑誌や漫画を除く)を読む 70.6 56.9 13.7 69.6 57.6 12
携帯電話でゲームをする 7.3 9.4 -2.1 7.4 10.1 -2.7
テレビのニュース番組を見る 注1) 74.1 66.3 7.8 72.5 65.1 7.4
テレビのワイドショーやバラエティ番組を見る注1) 25 35 -10 25.6 35.1 -9.5
新聞の政治経済欄を読む 60.2 46.4 13.8 55.9 48.4 7.5
スポーツ新聞や女性週刊誌を読む 18 28.6 -10.6 21 27.6 -6.6
パチンコ・競馬・競輪に行く 1.7 5.7 -4 2.8 5.9 -3.1
家で手作りのお菓子をつくる 53.4 45.3 8.1 47.3 45.6 1.7
クラシック音楽のコンサートへ行く 18.2 9 9.2 15.3 9 6.3
美術館や美術の展覧会へ行く 31.9 17.8 14.1 27.1 17.9 9.2
カラオケに行く 13.5 20.4 -6.9 16.5 23.1 -6.6
政治経済や社会問題に関する情報をインターネットでチェックする 31.2 24.4 6.8 29.2 23.8 5.4
パソコンでメールをする 35.6 23.8 11.8 31.7 26.4 5.3
学校での行事(体育祭・学芸会など)に参加(「ひんぱんにした」の割合) 81.4 74.1 7.3 82.2 72 10.2

出典:家庭での環境・生活と子どもの学力(ベネッセ総合研究所)

上記は相関のお話なので、両親が芸術に親しんでいるから、子どもの学力が高いとうわけではありません。
上表青色の芸術分野2項目に関して、1.5倍~2倍の差が出ています。

両親が芸術に親しんでいる家の子どもは学力が高い、という相関結果です。

個人的意見

上記のベネッセ調査の冒頭にも記載がありますが、現在では家庭環境が子どもの学力に関係していることは国際的常識です。
とは言え、個人的には「親が楽しんでいる姿を子どもが見る」というのも重要と僕は考えています。

親が楽しそうゲームをする、節度とルールを持っていれば良いと思います。
子どもと一緒になって楽しむのも、大切なコミュニケーションとなります。
時間を決めてやれば、ルールを守るやメリハリ、制限時間概念や重要度選択も学べます。
堅苦しくなりすぎないよう、バランス。

死ぬまで学び続けるのが当たり前の時代。
親がそういう背中を子どもに見てもらいつつ、親自身もうまく息抜き。

楽しんで取り組めることが一番結果を出しやすい(続けられる)、というのは真理です。