「外国人移住者(流入数)」で日本は4位というニュースを見かけました。
たしかに2017年9月Global Note発表情報で日本は約39万人で4位。
1位は移民問題にゆれるドイツ(約200万人)、2位が米国(約105万人)。
日本は移民が少ないと僕が思いこんでいただけで、在留外国人数は近年伸びていました。
日本の在留外国人数の推移、在留外国人の小中高校生徒数について調べました。
日本の在留外国人数の推移
出典:平成29年末現在における在留外国人数について(確定値)(法務省)
出典:人口の推移と将来人口(総務省統計局)
在日外国人数は2017年には約256万人で、伸びています。
日本総人口に占める割合も2%で、伸びています。
もちろん日本人の人口が減少しているという側面はあります。
出典:平成29年末現在における在留外国人数について(確定値)(法務省)
1位は中国で2017年は約73万人。
最近特に増加しているのが、ベトナムで2017年は26万人ですが前年比30%増加。
わずかですが、減少し続けているのが韓国です。
単なる一例ですが、東京の新大久保は、数年前は韓国料理のお店がたくさんありました。
それがいま、同じ通りを歩くと、体感的に半分くらいになった印象です。
都道府県別・在留外国人数
出典:平成29年末現在における在留外国人数について(確定値)(法務省)
1位が東京で約53万人で、在留外国人の21%が東京となります。
東京の人口は日本の約10%なので、東京には多くの外国の方がいることになります。
2位=愛知、3位=大阪と都市圏が上位を占めています。
静岡県に車関係の工場があり、外国人街があるとのことで8位。
公立学校の在留外国人生徒数
出典:外国人児童生徒等に対する教育支援に関する基礎資料(文部科学省)
▼2017年 公立学校 学年別生徒数と外国人生徒数
公立学校生徒数 | 外国人生徒数 | 外国人割合 | |
小学校 | 6,333,289 | 53,714 | 0.8% |
中学校 | 3,063,833 | 21,828 | 0.7% |
高校 | 2,224,821 | 9,318 | 0.4% |
合計 | 11,621,943 | 84,860 | 0.7% |
出典:外国人児童生徒等に対する教育支援に関する基礎資料(文部科学省)
出典:学校基本調査(文部科学省)
外国人生徒数は、在留外国人が増加しているので、当たり前ですが増えています。
小中高の外国人生徒割合は2017年で、1%も満たない割合。
公立学校の数字なのでこの値かもしれません。
外交官の子どもなどは、公立学校ではなくインターナショナルスクール等も考えられます。
インターナショナルスクールはどうなっているのか
インターナショナルスクールの生徒数を探したのですが、見つけられませんでした。
1つに文部科学省などの日本の公的機関で集計していない、という事があります。
僕は知らなかったのですが、インターナショナルスクールが日本の義務教育にあたらない可能性があるということ。
日本の義務教育は「学校教育法第一条」で定められており、この認定を受けている学校で、日本で教育終了資格が得られることになります。
例で言うと、認定外のインターナショナルスクール高校年次を卒業しても、日本の大学受験資格は得られない。
そしていま、日本国内にあるインターナショナルスクールのうち、すべての学校がこの認定をうけているわけではありません。
そこでまた疑問を持ったのですが、(認可外)インターナショナルスクールに通っている日本人はどうなるのか。
日本では保護者は小中学校の教育を受けさせる義務があります。
この場合、保護者が就学義務違反として地元自治体から督促される可能性があるとのことです。
ココではインターナショナルスクールの生徒数を見たかっただけですが、話がそれました。
それでもインターナショナルスクールは、日本国内では特殊事情ということが分かりました。
さいごに
東京で生活していると、さまざまな場所で、居住者と思われる外国の方に出合います。
道ですれ違ったり、コンビニの店員や飲食店ではかなりの割合で外国の方が接客しています。
今回、イロイロ調べてみてこの話しを裏付ける結果となり、外国人が増加しているのは間違いないようです。
2018年4月、ドイツで「2016年の出生数が1996年以来最大」というニュースが報道されました。
2016年の79万2131人(出生率1.59)という数字。
ドイツ政府の子育て支援政策とともに、移民出生数増加が要因とのことです。
このニュースでもう1つ、話題になったのが、移民出生数増加という点。
全体の出生数のうち、母親が外国人の子どもが18万5千人で、出生数全体の1/4。
日本でも、単純労働者の外国人受け入れを進める、という政府方針が2018年5月に報道されました。
いまの子ども達は、いまより外国の方が周りにいる環境になります。
僕はコレを日本の労働人口減少の埋め合わせ、という側面だけではないと捉えています。
犯罪増加の懸念がありますが、僕は「リスクもあるがそれ以上のメリットがある」と考えています。
僕は若いとき、韓国や中国、台湾、香港の方と一定時間、話す機会がありました。
月並みですが、その時に「自分の世界がいかに狭かったか」を思い知りました。
他国の方々はさまざなな点で考え方が違うし、歴史問題も僕が無知で話題についていけない。
かなり自分の根幹の弱さにガッツリへこみ、そしてイロイロな視点を得ることができました。
同一民族だけでいると得にくい、異文化に触れることによる自分の脳内シャッフル。
若い時に刺激を受けると、その先の人生にも良い影響が多いと僕は考えています。
ではでは。
在留外国人生徒数も増えている
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