2100年の世界総人口予測は、111億人。
2015年に比べ、38億人増加、51%の増加率です。
この先人口が一番増加するのがアフリカ大陸の国々。
2100年の世界はどうなっているのでしょうか。
これまで世界人口は綺麗に右肩があり
国際連合が過去や未来の人口統計を発表しています。
この記事の未来予測数値はすべて「中くらい」の伸び率を採用しています。
伸び率が「低い」「高い」という情報もありますが、その中の「中」を採用しています。
まずは過去の世界総人口です。
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
綺麗に右肩上がりです。
1950年に25億人だったのが、2015年に73億人。
毎年平均7,500万人増加し続け、この期間に人口は2.9倍になりました。
最も人口が増えた年は1988年=9,292万人の増加。
たとえば戦争などの影響で突出して伸びている年があるのかと思ったのですが、そういう年はありませんでした。
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
圧倒的に「先進国以外」が増加しています。
この期間(1950年→2015年)の先進国の人口は4.3億人増加(1.5倍)。
対して先進国以外は、44.1億人増加(3.5倍)。
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
地域別にみると一目でわかるとおり、人口数増加の大半が「アジア」。
この期間(1950年→2015年)、30.2億人のアジア人が増加しています(3.2倍)。
それでも増加率1位は「アジア」ではなく「アフリカ」。
人口は9.7億人増加で「アジア」に次ぐ2位ですが、増加率は5.2倍とトップです。
22世紀は人口が100億人超え
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
人口増加は20世紀に比べ穏やかになっていきますが、2100年の予測総人口は111.8億人。
100億人を超えるのが2055年予測。
この期間(1920年→2100年)、平均4,400万人が毎年増えていきます。
「大丈夫か地球」と思ってしまう数字です。
一応、1950年~2100年までのグラフを以下に記載しておきます。
伸びが少し緩やかになっていることが分かります。
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
先進国かそれ以外化の分類では、過去同様、先進国以外が圧倒的。
先進国はどの国も少子化に迫られている現状から考えると納得。
日本のように人口減少まっしぐらのような国もあれば、なんとか維持していく国もでてきそうです。
個人的には人口を減らさない方向性なのであれば、移民受け入れが最大の要素だと思っています。
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
地域別にみると、増加の大半が「アフリカ」地域です。
この期間(2020年→2100年)の「アフリカ」地域の増加人口数=31億人(3.3倍)。
この期間「アジア」地域は、1.03倍にしかなっていません。
この先、アジア全体では人が増えない、というのは意外でした。
意外といえば増加率2位の地域は「オセアニア」地域の1.7倍(人口増加数は2900万人)。
何はともあれ、21世紀は「アフリカの世紀」という言葉の裏付けとなる数字です。
国別の上位10までの変遷
1国単位で人口Top10の推移が以下です。
1950年 | 1980年 | 2010年 | 2040年 | 2070年 | 2100年 | |
1位 | 中国 | 中国 | 中国 | インド | インド | インド |
2位 | インド | インド | インド | 中国 | 中国 | 中国 |
3位 | アメリカ | アメリカ | アメリカ | アメリカ | ナイジェリア | ナイジェリア |
4位 | ロシア | インドネシア | インドネシア | ナイジェリア | アメリカ | アメリカ |
5位 | 日本 | ロシア | ブラジル | インドネシア | パキスタン | コンゴ |
6位 | ドイツ | ブラジル | パキスタン | パキスタン | インドネシア | パキスタン |
7位 | インドネシア | 日本 | ナイジェリア | ブラジル | コンゴ | インドネシア |
8位 | ブラジル | バングラデシュ | バングラデシュ | バングラデシュ | エチオピア | タンザニア |
9位 | イギリス | ドイツ | ロシア | エチオピア | ブラジル | エチオピア |
10位 | イタリア | パキスタン | 日本 | メキシコ | タンザニア | ウガンダ |
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
「中国」と「インド」が不動の1位と2位。
そして「アメリカ」がそれに次ぐイメージ。
伸びてくるのが2100年3位に入っている「ナイジェリア」。
2100年はTop10のうち、アフリカが5か国。
出典:World Population Prospects 2017(United Nations)
人口が多い国と日本の過去から未来の推移です。
中国は21世紀中盤には、インドは21世紀後半に減少に転じる予測です。
日本は2010年に10位でしたが、それ以降はTop10圏外。
日本の動きと近いのがロシア、ロシアも日本同様の人口減予測です。
西欧諸国もこの先はTop10圏外になります。
さいごに
日本では少子化のニュースを、ここのところよく聞きます。
いまの子ども達が大人になったとき、世界人口はどうなっているか?と疑問を持ったため、今回は調べました。
言えることは日本やヨーロッパは人口減少。
中国とインドとアメリカは世界上位の人口数のまま。
そしてアフリカが人口爆発するようです。
人が増えることは、それだけチャンスも多い状況になりやすい。
いまの若い日本人がアフリカを目指のは、先見の明があるといえます。