子どもの水難事故は減少しているが、安心するものでもない

統計データ
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夏になると水の事故に関するニュースを見聞きします。
水難事故は増えているのか、減っているのか。
子どもの水難事故はどうなのか。
ライフジャケットの重要性などの情報をまとめました。

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水難事故自体は横ばい

まずは2008年~2017年の水難事故の総数です。
1つ目のグラフが全体で、2つ目が子どもに絞ったものです


出典:平成29年における水難の概況(警察庁)

総数は横ばいです。
すべての値が少しだけ上下していますが、大きく増減していません。

子どもの水難事故は減少しています。
特に発生件数の減少が大きいです。

 


出典:平成29年における水難の概況(警察庁)

続いて年齢層別の死者・行方不明者数です。
[18歳~65歳]が一番多く[65歳以上]が次いで2位。
この2区分だけで85%程度を占めています。

 

場所別の死者・行方不明者の、総数と子どものグラフが以下です。


出典:平成29年における水難の概況(警察庁)

総数では[海]が1位、[河川]が2位で、全体の9割を占めています。
対して子どもは[河川]が1位、[海]が2位で、こちらも9割弱です。
子どもは河川での死者が一番多いです。

 

行為別のグラフが以下です。


出典:平成29年における水難の概況(警察庁)

総数では、ばらけています。
対して子どものみでは、当たり前ですが[水遊び]が圧倒的1位。
2位が[水泳]という結果ですが、2017年に限って言うと、水泳はゼロです。

 

最近は、総人口もやや減少していますが、少子化で子ども人口は更に減少中。
この期間の人口減少率と事故増減率をグラフ化したものが以下です。


出典:人口推計の結果の概要(総務省統計局)
出典:平成29年における水難の概況(警察庁)

2008年を基準に、人口と水難事故発生件数の推移が上記です。

まとめると人口総数は横ばい、水難事故の発生総件数は横ばい。
子どもに限って言えば、人口は減少、水難事故発生件数は大きく減少です。

 

なぜ、子どもの事故が減っているのか。
確たる理由は分かりませんが、思いつく点は以下。

・事故啓蒙が進んだ
・海に行かなくなった(実際に減少している)
・子どもが減って、大人が増えたので見守る目が増えた

 

海水浴での注意点

子どもの水難事故で一番多い場所は海。
海水浴時の注意点は以下です。

■子どもを守るための海水浴時の注意点
・小さな子どもから離さない
大人がたくさんいるからという慢心は危険です。
・離岸流の怖さを知る
以下のサイトで分かりやすいです。
外部リンク:離岸流(第九管区海上保安本部海洋情報部)
・おぼれている人がいても不用意に助けに行かない
二次災害を防ぐことが基本です。
おぼれている人は岸から浮力のあるものを投げるのが基本です
・ライフジャケット着用の効果は大きい
ライフジャケット着用/非着用のデータが以下です。

 


出典:平成28年 海難の現状と対策(海上保安庁)

ライフジャケットを着用していれば9割助かるということ。
注意点は、しっかり着用できていないと、ライフジャケットが脱げてしまう点です。

他の注意点は、悪条件・遊泳禁止場所では泳がないとか、飲酒して泳がないなど、当たり前のことでしょう。

 

最近、話題の画像が以下です。
確かにこの意識を大人側は持っていると良いと思います。


出典:こどもは静かに溺れます(教えて!ドクター)

外ではないですが家庭内ではお風呂が圧倒的に危険

外でおぼれることは誰もがイメージできますが、家庭内での水難事故ではお風呂(浴槽)が圧倒的。


出典:子どもの事故防止に向けて(消費者庁)

親が頭を洗っているときや、子どもがおもちゃなど取ろうとして足を滑らせるなど。
水深が浅いという親の先入観が危ないと言われています。

お風呂に入らないときには長時間、水を入れっぱなしにしておかないことも対策のひとつです。
子どもが遊んでいて、水を抜いていない浴槽でおぼれるケースが多いということです。

仮に子どもがおぼれてしまったときには。
人間は5分間水中にいると、酸欠によって脳に後遺症を残す可能性が高くなります。

■おぼれた場合の救急救命の手順
・すぐに水から引き上げて、寝かせる
・話しかけて意識があるか確認し、意識がなければ救急車を呼ぶ
・意識がなければ心臓マッサージを行う

心臓マッサージのやり方が分からない、という人もいると思います。
お住まいの消防関連や自治体のサイトで「救急救命講習」で探してみてください。
たいていの場所で、無料で開催されています。

 

さいごに

いつも通り、災害などと同じで、こうしたことはなかなか身近に感じられません。
今回は「子どもの水難事故は減っている」という良い結果でした。
ですが「誰の身にも起こりえる、発生したら取り返しのつかない事」というのは平時では理解できると思います。
事が起こる前に対策しておける人は、本質的な意味で大人です。

コレを書いている筆者は、比較的泳ぐことが得意です。
まさにこういう人間が事故にあうという典型とも言えます。
実際、僕は以前、離岸流に巻き込まれ、死ぬかと思う経験をしました。

そのときは浮力のあるものが手近にあったため、事なきを得ました。
慢心・過信による油断であり、いま思い返してもその怖さに反省しています。

子どもはちょっと冒険したり軽いイタズラ心で、危険を顧みず動くことがあります。
自分の過去を振り返ってみても、やはり親の目を盗んで無謀なこともしていました。

親になって思うのは「致命傷にならない程度に遊んでください」ということです。

ではでは。

◆今回のまとめ◆水難事故の総数は横ばい
子どもに限って言うと減少
ライフジャケットは効果大

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