マラソン・ジョギングは身体に良いと思っていませんか

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marathon_shoes マラソン・ジョギング

「運動は体に良い」というが定説かどうかわかりませんが、一般的にはYesと答える方の方が多そうな気がします。
本当にそうなのでしょうか?
やりすぎは体に毒、今の科学ではこれが定説。
激しい運動のひとつマラソン・ジョギングブームといわれる昨今、どのくらいの人が参加しているのか、身体への影響など考えてみました。

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マラソン人口推移は増加傾向・ただしピークは過ぎたか

ジョギング・ランニン 週1回以上の実施率の推移
ジョギング・ランニン 週1回以上の実施率の推移・対人口比率
出典:ジョギング・ランニン週1回以上の実施率の推移(笹川スポーツ財団)

 

マラソン・ジョギングブームといわれていますが、確かに増加傾向の結果です。

2010年=436万人
2012年=572万人
2014年=550万人
2016年=467万人

ただ思ったほどの増加数ではない、とも感じました。
また近年ではグラフが下り坂、ピークは2012年のようです。

対人口比率のグラフも、大きな人口増減はないのでほぼ同じ形。
2016年では男性人口比=6.3%、女性人口比=2.7%。
男性比率が2倍以上の結果です。

 

米国 レース完走者数
出典:Running USA’s Annual Marathon Report(Running USA)

 

米国の傾向データとして、レース完走者数が上記です。
・2013年は約54万人の完走者
・全体的には右肩上がりの増加傾向
・データ内の最高値年も2013年

少なくとも2013年までは、米国でも日本同様、ブームのようです。

 

東京マラソンとワールドメジャーズ6大会

ワールド・マラソン・メジャーズとは2006年に開始されたマラソンの世界シリーズの事。

  開催月 参加者数
東京マラソン 2月 36,000
ボストンマラソン 4月 22,000
ロンドンマラソン 4月 40,000
ベルリンマラソン 9月 40,000
シカゴマラソン 10月 45,000
ニューヨークシティマラソン 11月 45,000

スタート時は東京以外の5カ国で開始。
2013年に東京マラソンがはじめて初期大会以外に加わり、2017年現在6大会を指します。
このワールド・マラソン・メジャーズに東京マラソンが加わったことも、日本の人気に影響したと思っています。

 

東京マラソンのデータが以下です。

回数 一般抽選倍率 チャリティ総額
2007年 第1回 3.1倍
2008年 第2回 5.2倍
2009年 第3回 7.5倍
2010年 第4回 8.5倍
2011年 第5回 9.2倍 73,253,580円
2012年 第6回 9.6倍 181,973,159円
2013年 第7回 10.3倍 225,546,156円
2014年 第8回 10.3倍 265,799,815円
2015年 第9回 10.7倍 303,917,339円
2016年 第10回 11.3倍 314,711,592円
2017年 第11回 12.2倍 313,015,238円

東京マラソンは今では「抽選倍率が高く当たらない」と言うのが定説。
確かにこの数字を見ると、当選するにはは強運が必要そうです。

東京マラソンには一般募集とは別にチャリティランナー枠があります。
10万円以上の寄付をすれば出場資格が得られるもので、先着3,000人枠。
ちなみに参加料10,800円が別途掛かるので、実質108,000円となります。

知り合いでもチャリティ枠で出走した方がいて、理由を聞いてみました。
「仲間全員で完走したいから」
なるほどそういうモチベーションもあるのだな、と思ったことがあります。

 

動かないことは長寿の一つの要素

身体を動かすことは良い、という話を聞くことがあります。
実際はどのくらい激しい運動をするかで、体によくもなりますが、悪くもなる、というのが正しい情報
有酸素運動は身体の中で活性酸素を作り出し、老化および寿命に悪影響を与えることは科学で立証されています。
マラソンは有酸素運動の最たるもののひとつ、そう考えると「マラソンは寿命を縮める」という結論となります。

寿命については他にも大きな影響を与えるものとして「睡眠」や「食生活」があります。
「食生活」については東北大学名誉教授であった近藤 正二氏の研究で以下のことが明らかになっています。

日本全国990市区町村以上の調査で統計を取った結果、「粗食かつ白米を多く取らない」ことが寿命に良い

 

この結果は欧米の統計結果ではなく、日本人が日本人を調査した結果ということで、信憑性も高い。
「ストレス」や「喫煙習慣」なども寿命に悪影響をおよぼしますが、激しい運動も身体にとって良くはありません。

メリットについても、いくつか上げてみます。

  • 適度な付加であれば肉体への好影響
  • ストレス解消
  • 前向き思考
  • 思索の時間

個人的には上記は納得しています。
うまく自分の身体との調和点を見定めつつ、うまく取り入れる事は決してマイナスばかりではないと思います。
僕自身も高負荷トレーニングで「ランナーズニー」という膝痛を経験しており、まだまだだな、と思っています。

 

人生にも通じますが、バランス感覚が重要

9月12日はマラソンの日、その由来は以下のようです。

紀元前450年9月12日、アテナイの名将ミルティアデスはマラトン(Marathon)に上陸したペルシャの大軍を奇策で撃退した。マラトンの戦いである。勝利というエウアンゲリオン(良い知らせ)をアテナイの元老に伝えるためにフィディピディス(Philippides)という兵士が伝令に選ばれた。フィディピディスはマラトンから約40km離れたアテナイまでを駆け抜け、アテナイの郊外で「我勝てり」と告げた後に力尽きて息を引き取ったと言われている

出展:マラソン(wiki)

良い結末とは言えなさそうですが、トリビアとして面白い一つの例だと思いました。

僕自身、過去にマラソン大会に出場し、完走した経験があります。
体験者として「マラソンは相当、体に負担をかける」と考えています。
トレーニング時期は自分の能力を上げるために様々な負荷をかけますし、当日の42kmは走っている最中「なぜ自分はこんなことをやっているんだろう」と考えてしまう状況でした。
走り終わった後の体のきしみ、それが2~3日しないと通常状態にならない。
フルマラソンについては、安易に人にはおすすめできません。
ただ、さまざまな出会いも含め、走る事のメリットは他に代えがたいものとも思っています。

ある公園を走っていて、遠くに柴犬が見えました。
道が狭い場所だったので、お互いがすぐそばをすれ違う状況。
すれ違いざま、柴犬が必死の形相(多分です)で前足で僕の足に抱きついてきました。
飼い主があわてて「スイマセン」と謝られたのですが、個人的にはノープロブレム。
ただ「何で抱きついてきたのだろう?」という疑問は今も残っています。
その時の犬の必死さがおかしく、こうしたハプニングも走る事の一つのメリットだと思っています。