いま、公園は家族とマイカーで行く人が増えている

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公園

子どもと公園に行くときの、だれとどんな公園に行くのか。
住んでいる場所が都市かどうか、近くに魅力的な公園があるかなどさまざまな状況はあります。
今回は「だれと」「どのくらいの距離」「どんな交通手段」で、という情報を見てみました。
最近は、家族とマイカーで行く人が増えています。

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家族・一人で公園に行く人が増えている

まず、だれと公園に行くのかという推移結果です。


出典:平成26年度都市公園利用実態調査((国土交通省)

一番古い[1976年]と最新の[2014年]を比べ、増えているのが[家族]と[一人]
どちらも約25%増加しています。
減っているのが[友人・知人]で、約半数になっています。

[家族]が増えている理由として考えらえることを挙げてみます。
・家族で公園に行く行為の一般化が進んだ
・パパが公園に行くようになった
・家族で行く手軽な行き先として
・お金がかからない(お金を使いたくない)
・公園自体が魅力的・きれいになった

もう1つ増えている項目の[一人(で公園に行く)]も理由をあげてみます。
・一人で動く人が増えた(一人が気楽という意味も含め)
・一人で動いている人が社会的に認められるようになった
・公園の魅力(自然など)を感じる人が行くようになった

実際、東京の週末の大きな公園では、家族連れと一人をよく見かけます。
こうした人は、近所の人なのか、遠くから足を延ばして来訪しているのか。

5分以内は減って5分~1時間というのは昔と変わらず

公園までの移動時間の経年変化が以下です。


出典:平成26年度都市公園利用実態調査((国土交通省)

一番古い[1976年]と最新の[2014年]を比べると、[5分以内]が約半分以下と大きく減少しています。
身近な公園へ行く人の割合が減っているようです。

[1時間~2時間以上]という遠方からの来訪が、この期間、約2倍に増えています。
遠くの公園まで移動しているということは、なんらかの目的をもって移動していると考えられます。
インターネットの普及で、どこの公園に何があるという情報が、手軽に入手できることも一因として考えられます。

近所の公園ではなく、長時間移動が増えていますが、交通手段はどう変化しているのでしょうか。

自家用車が公園への交通手段として2倍以上に増加

公園への移動手段(交通アクセス方法)の経年変化が以下です。


出典:平成26年度都市公園利用実態調査((国土交通省)

一目でわかる通り、[自家用車]が約2.2倍と圧倒的に増加しています。
そのほかの移動手段は軒並み、減少しています。
これは少し意外でした。
[徒歩]や[自転車]が増加しないまでも、変化なしだと予想していました。

ただこの移動手段が[自家用車]というのは、1つ上記のグラフの[長時間移動]の裏付けとしては当たっています。
1時間~2時間移動するということは、徒歩や自転車ではない可能性が高くなるということです。

もう1つ[バス・電車等の公共交通]が、同期間約60%減少しています。
長時間移動でも、公共交通機関を利用して公園に行く、という人は減っています。

さいごに

重複しますが、僕が勘違いしていた点として「自転車で公園へ行く人が増加している」と思っていたのですが、違っていました。
そう思った理由は、最近電動アシスト付き自転車がよく売れていて、バイク販売台数を抜いているというニュースを読んでいたためです。

電動アシスト付き自転車の販売台数推移が以下です。
[軽快車]は、日常的に使用する一般車、普通のママチャリのことです。


出典:国内自転車生産・輸出入状況(平成28年1~12月)(自転車産業振興協会)

たしかに、電動アシスト付き自転車は、この期間約2.3倍と増加しています。
参考までにバイクの販売台数、2016年=338,148台と、電動アシスト付き自転車より少ないです。
出典:二輪車販売台数(国内末端販売店向け出荷台数)(一般社団法人 日本自動車工業会)
http://www.jama.or.jp/industry/two_wheeled/two_wheeled_2t1.html

もちろん電動アシスト付きだからといって、すべてママチャリでありません。
それでも街で子どもを乗せているママチャリをみると、かなりの割合が電動です。
実際に電動アシスト付き自転車はは本当に便利。

悩ましいのは、電動アシスト付き自転車はそれなりのお値段になると言う事。
いま、子育て世代が最初に購入する、前に子どもを乗せるタイプだと、15万円~の価格帯。
購入するかどうか、躊躇する金額かもしれません。

我が家も移動が増えたタイミングで、電動アシスト付き自転車を購入しました。
大きめの自転車屋さんで、何台か乗り比べて決めましたが、この試乗も良かったです。
乗ってみると分かるのですが、メーカー別の特徴(差異)が思った以上にあります。
一番利用頻度の高い(多分)奥様が、使い勝手が良いものを選ぶのが一般的かもしれません。

実際、購入してどうだったか。
「世界が大きく広がった」というのわれわれ夫婦の見解です。
購入時に僕は、僕の奥様と子どもに「あなた方の新しい翼だよ」と言いましたが、いまも適切だったと思っています。

電動自転車があると、ある程度の距離に対する心理的ハードルがグッと下がります。
買い物や児童館、図書館、少し足を伸ばして遠くの公園。

住んでいる地域や、自転車置き場の状況などがあるので、全員に当てはまるとは思っていません。
僕は東京に住んでいるという状況で、電動アシスト付き自転車は、子育て時に買って「本当に良かった」ものの1つです。