スキー・スノボ人口は最盛期の1/4

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スキー・スノーボード

2020年のコロナ過は、レジャー業界全体にマイナス影響を与えました。
スキー・スノーボード業界もその中に含まれ、もともと業界全体が縮小していたところに、容赦なく爪痕を残しました。
2020年の参加人口は最盛期の約1/4。
用具市場やスキー場の収入も、人口ほどではないですがマイナス影響を受けています。

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2020スキー・スノボ人口は最盛期の76%減少

最初に、2020年のコロナ過が余暇市場全体にあたえた影響が以下です。
出典:レジャー白書2021(公益財団法人 日本生産性本部)

余暇市場全体が2019年と2020年を比較すると17.1兆円減少、前年比マイナス23.7%。
この文章はその中の1つ、スキー・スノーボードについてです。

まずは「スキー離れ」の言葉通り、2020年のコロナ過とは無関係に、スキー関連の数字は1999年以降、減少し続けています。


出典:レジャー白書(公益財団法人 日本生産本部)

スキー・スノーボード参加人口合計の最高値は1998年の1,800万人。
2020年は430万人で、マイナス1,370万人、減少率は76%です。
2020年の参加人口は、最盛期に比べ約1/4になりました。

1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」。
これが日本のスキーブームに火つけで、1990年台は若者がこぞってスキーに行きました。
最大のピークは長野オリンピックが開催された1998年、全体では1990年台がピークでした。

その後、2000年からは減少期になります。
2002年が1,090万人だったのが、2003年には760万人と大きく下がっています。
それ以降、前年比でプラスだった年もありますが、じわじわと右肩下がりを続けています。

 

用具市場は7割減、スキー場収入は6割減


出典:レジャー白書(公益財団法人 日本生産本部)

上記が、1998年からのスキー・スノーボード用具市場ですが、奇麗に右肩下がり。
1998年が2,870億円だったものが2020年は890億円。
前後比-1,980億円、69%の減少率です。

1990年台、東京神田の靖国通りの両脇には、びっしりとスキー・スノーボード用品店が並んでいました。
表通りだけではなく、1本入った道にも、小規模店舗がひしめいていた時代です。
いまでも一定のニーズはあるので、ゼロにはなっていませんが、いま、同じ道のお店の大半はスキー用品以外になっています。


出典:レジャー白書(公益財団法人 日本生産本部)

上記は、スキー場の収入推移です。
こちらも1998年から右肩下がりは変わらず。
2012年~2015年に、前年比でわずかにプラスでしたが、2020年は大きくマイナス。

1998年が1,160億円だったものが2020年は440億円。
前後比-720億円、62.1%の減少率なので、市場推移よりはわずかに減少幅が少なかった結果です。

訪日外国人のスキー人口は伸びている


出典:海外スキー市場に関するデータ整理(国土交通省 観光庁)

アジアからの訪日スキー客が全体の7割前後、続いてオーストラリアが10%弱。
すべての地域で、2倍~3.3倍に伸長しています。

実際に北海道や長野のスキー場では、外国の方を良く見かけます。
また店のメニューや看板も、英語や中国語が併記されています。

余談ですが、印象に残っているニュースとして、日本の中で一番地価上昇が高かったのが北海道の倶知安。
ニセコスキー場のふもとで、外国資本による投資が激しかったことが原因です。

さらに横道にそれますが、ニセコのスキー場でニュージーランド人に聞いた話です。
「なぜニセコに来たの?」という質問に対し、「雪質が良い」や「時差が少ない」までは納得の回答。
それより印象的なのが「リフト料金が自国の半額だもん」。


出典:海外スキー市場に関するデータ整理(国土交通省 観光庁)

最大ボリュームゾーンのアジアの詳細データが上記です。
中国と台湾が大半、ついで東南アジアです。

中国がその経済発展とともに、スキー人口が増えているのはよく耳にします。
そもそも人口が世界最大なので、すそ野が広いのもその要因の1つ。
そういう意味では、台湾の訪日スキー人口が中国の比肩しているのは、人口比でいうとかなりの参加率になります。

この情報、2020年のデータがないのでコロナ過インパクトが分かりません。
2020年1月~2月はまだ、世界中でコロナ蔓延直前なので、インパクトが少なかったかもしれませんが、2020年~2021年の冬季シーズンは、前年比1割にも満たないのは確実です。

日本人のスキー人口減少を、訪日外国人である程度埋めていたスキー場関係者にとって、相当の痛手だったことは他人事ながら想像できます。

さいごに

スキー場のゴンドラに乗る時に、マスクをする。
コロナ過とは言えなかなかにシュールな光景が、2020年以降、発生しました。

スキー場によっては、従業員がコロナウィルスに集団罹患して、スキー場自体を一定期間閉鎖。
対策をしていても発生してしまったことに対し、シーズン券や前売り券を買った人にはフラストレーションとなりました。
それが原因ではないですが、コロナ対策として時短営業としたところ、リフト・ゴンドラ待ちが増え、人口密集して逆に危なくなっていないかと指摘されたり。
宿泊施設やお土産屋を含むスキー場関係者にとって、コロナは憎き敵なのは明白です。

僕は雪山に行くのですが、コロナ過以前は、スキー場の行き返りの高速道路や、リフト待ちがほぼなくなって、1990年代の状況を経験している一人として、良い環境になったと思っていました。
とは言え、スキー場閉鎖が相次ぐ状況に、スキー関係者にとっては厳しいことも頭の隅では考えてもいました。

スキーができなくても死にはしない、と言われればその通りですが、それはすべての趣味を禁止するのと同じ暴言。
僕は雪山が好きなので、この先もできる限り、スキー場に行くつもりです。