約2/3は年1回お墓参りをしない時代

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統計データ

年1回以上お墓参りに行く人は66%、3年以上行っていない人は23%。
コロナウィルス蔓延で、お墓参りしない人は増えました。
他に時間や金銭的制約など、近年、お墓参りしない人が増える要素はあります。
昔は習慣的なお墓参りが身近にありましたが、核家族化はお墓への心理的距離を遠くしています。

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年1回以上お墓参りに行く人は約2/3

2023年6月~7月に実施されたお墓参りに関してのアンケート結果が以下です。

お墓参りの頻度
出典:お墓参りアンケート調査(アクティア株式会社)

お墓参りに行く回数の1位は「年2~3回」36%、次点が「年1回」26%。
年1回以上お墓参りに行く人は66%と、2023年時点の解答としては約2/3です。
「3年以上行っていない」割合は23%と、約1/4です。

過去1年間のお墓参り回数
出典:コロナ禍における「お墓参り」の現状についてアンケート調査(全石協)

検証の意味もありますが、別のサイトのお墓参り頻度のアンケート結果が上記です。
年1回以上頻度の解答は、ほぼ同じ結果で64.5%。

お墓までの距離
出典:お墓参りアンケート調査(アクティア株式会社)

お墓までの距離の1位は「実家から1~2時間以内」の33%と、実家からそれほど遠くない場所にお墓がある人が全体の1/3。
2位が「自宅から1~2時間以内」30%で、こちらも約1/3。
実家や自宅から3時間以上の回答割合は31%で、この回答者は現住所とお墓が遠い部類に入ります。

お墓参りに行く月
出典:お墓参りアンケート調査(アクティア株式会社)

お墓参りに行く月の1位は「8月」の45%と半数弱。
次点は「7月」5%、「1月」と「9月」4%と、子どもの夏休みと冬休み時期とも、お墓参りに行く月が重なっています。

お墓参りについてのあれこれ

上のグラフでは、お墓参りに行く時期として「8月」が最多でした。
8月の「お盆」にお墓参りする人は多いですが、お盆はご先祖様が家に会いに来る時期です。
お盆初めにお墓に行って、ご先祖様をお墓から家までご案内するためにお墓参りすると考える地域もあるらしい。
同じく盆の終わりにお墓にご先祖様が戻るので、お見送りもあります。

現役世代にとって実家帰省したタイミングでお墓参りするのが、しきたりは置いておいて、忙しい現代人の一般的な流れだと感じます。
都心部にいるとよりお盆を意識する機会が減っていきますが、それでも8月に会社の夏季休暇と子どもの休みで実家帰省する。
その歳、お墓参りとお墓の掃除のためにお墓に足を運ぶシナリオは、子どもがいるご家庭であればメジャーなシナリオです。
子どもを夏季休暇期間、どこに連れていくかを考えたとき、旅行がてら実家帰省するのはいろいろな面でメリットもあります。

他にもお墓参りについて、ネットを見ていると、ルールらしきものがあります。
▼お墓参りに向かない日
・仏滅(六曜は仏事と無関係という考えもある)
・友引(六曜は仏事と無関係という考えもある)
・29日(二重に苦しむの意味)
・夜間(暗い場所でのケガ防止)

▼お墓参りに行く人が多いタイミング
・祥月命日(故人の命日)
・月命日
・お彼岸
・お盆
・年末年始

とはいっても、これらは古い習慣に分類され、意識する人は少ない。
お墓との心理的距離は、少しずつ遠ざかっている時代です。

コロナ後、お墓参りする人が約3割減少

コロナウィルス蔓延で、お墓参りする人が減りました。

コロナ過前後のでのお墓参り状況
出典:コロナ禍における「お墓参り」の現状についてアンケート調査(全石協)

2016年と比べると、2021年も2022年もお墓参りする人は減っています。
コロナ前が約9割の人がお墓参りしており、それがコロナ後には約6.5割。

コロナ期間中にお墓参りや掃除に行ったか
出典:お墓の維持管理についてのアンケート調査(インターロック株式会社)

自分の家系のお墓にお墓参りした人は69.3%、配偶者の家系のお墓にお墓参りした人は59.4%。
この差が適切なのか分かりませんが、お墓参りする人は両家のお墓参りをしているように感じます。
他に代行業者に頼んだ人が5%前後いて、このあたり時代の流れを感じます。

コロナ禍でのお墓参りの必要性
出典:コロナ禍における「お墓参り」の現状についてアンケート調査(全石協)

コロナ過になってから、お墓参りの必要性についてのアンケート結果が上記です。
2021年と2022年を比べると、「コロナ対策した上で通常通り行くべき」が4.7%増えています。
「コロナ過なので行くべきではない」が-5.7%と、コロナ慣れと言っても良い気がしますが、コロナ対策してお墓参りすることに対して、ポジティブに捉える人が増えています。

ここまでをまとめます。
・お墓参りに年1回以上行く人は6割以上
・約1/3のひとは、数年お墓参りに行っていない
・お墓参りに行く月の最多は8月およびその周辺付きが多い
・コロナ過になってお墓参りに行く人は減った
・コロナに慣れてきたのかお墓参りに行く方が良いと考えいる人が少し増えている

時代の流れとしてお墓参りに行く人は減っていく

お墓参りに行かなくなる理由を上げます。

・家(家系)を守る意識の減少
僕は東京在住、周囲には地方出身者が半数以上ですが、家を継ぐ感覚を持っている人はほぼいません。
「長男だけどね」と口で言っても、そこに家を守る意識は感じられません。

・若者の都市部への流出
ネット普及で田舎でもスマホ娯楽はありますが、仕事がない。
生まれ育った地方で仕事をして、近くにお墓があれば習慣としてお墓参りしそうですが、都市部で生活し始めると実家もお墓もどんどん遠くなる。
東北出身で東京在住の知り合いは「冬は寒いから帰らない」の理由で、冬の帰省を止めた人もいます。

・核家族化、個人主義
お盆や正月に、祖父母の家にいとこなど複数家族が集まる風景が昭和時代にはありました。
集まるのを楽しみにできれば良いですが、年に数回しか顔を合わせない人と何を話すのかと考えると億劫。
義務的なものはやらない人が増えています。

・時間がない
時間は作るものだったとしても、現代人には時間的余裕がない。
求められている平均値が高くなっているのもあり、それに合わせてあれもこれもと考えるとお墓参りの優先順位は下がります。

・お金がない
自分が住んでいる場所からお墓が遠ければ、交通費や食費、場合によっては宿泊費がかかる。
可処分所得が減っているなら、お墓参りを毎年から各年にするなどのシナリオは思いつきます。

僕は、自分の家系のお墓も、わが家の奥様の家系のお墓も、年数回、参っています。
車で1時間ちょっとの場所と、数時間の場所なので、住んでいる場所に近くにお墓はありません。

お墓参りしている理由は特になく、惰性が一番適した言葉です。
両家の実家に行くときに、実家近くにあるお墓に少しだけ寄り道して線香を上げる。
実家に行く機会を持っているので、そのついでです。
ちなみに、それらのお墓は先祖代々のお墓ではなく、家系を守る思想も親にも自分にもない。

いまのお墓の主流は樹木葬
お墓をどうするのか。 自分達のお墓もそうですし、先祖から続くお墓があれば、それを継続するのか。 多死社会のなか、墓地数や火葬場は減っています。 お墓に対する時代の趨勢は、負担をかけない流れになっています。 高齢者・核家族化は進行している こ...

以前、上記の文章に書きましたが、いまは樹木葬が主流です。
そんな樹木葬のお墓でも、僕は不要だと思っています。

僕には、先祖を敬う感覚は薄い。
この先、自分の子孫ができたとして、敬ってもらいたい気持ちもありません。
自分が会ったことがない曾祖父を考えることはなく、仮に家系図を見せてもらってもたぶん心は動きません。
物理的には先祖がいて自分が存在しますが、それは結果論に近く、そこに意思や運命は感じない。

他人がお参りで何を考えているのか、僕には分かりません。
家族や親せき近況、もっと日常的な最近は暑くなったなどの天気の話を思い浮かべているのか。
健康祈願のように何かを祈ったり、お金持ちになりたいとお願い事を相談したり、自分の直近の目標を宣言する。
何にせよ、僕は自分がやりたいことは淡々と目的に向かって進むだけと考えており、ご先祖様との対話で報告することはありません。

お墓参りに意味を見いだす人、大事だと思う人は、それで良いと思っています。
僕はお墓参りをしますが、そこに想いのようなものはなく、お墓の掃除と軽い挨拶くらいです。

僕はリアリストなので、自分が死ぬ前に自分管轄のお墓は墓じまいしようと思っています。

さいごに

1,000を超える区画のお墓を抱える大規模な墓地管理者と話したとき、「お墓はすでに飽和時代です」と言っていました。
墓石を置く形式、1区画のお墓を買う人は減ってきており、お墓じまいする人が増えている。
お墓じまいした区画で、今後の需要は賄えそうというお話です。

その墓地は、何十年かかけて拡張された場所でまだ拡張余地はあるものの、今後新たに拡張する可能性は低いとのお話でした。
高齢化が進み、団地や地方のニュータウンと同じく、お墓のニーズも減っていく時代です。