いまの夫妻の結婚過程、結婚までの交際期間が4年以上

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統計データ

晩婚化が進んでいるといわれていますが、どの程度進んでいるのか。
見合い結婚はほぼなくなり、恋愛結婚主流の現代。
出会ってからどれくらいの期間を経て、結婚に至っているのか。
結婚に至るまでのいくつかの情報をまとめました。

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結婚総数は減っている

はじめに結婚組数(総数)が以下です。


出典:平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況(厚生労働省)

全体的に右肩下がりの流れです。
1990年頃に一度下がって、その後少し上昇、あとは下り坂です。
昨今の離婚数増加から考えると、再婚数がもっと多いと思っていましたが横ばい。
主に夫婦ともに初婚の組数が減少しています。

 

当たり前ですが恋愛結婚主流の時代


出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)

いまさらですが、戦後からの恋愛結婚と見合い結婚の推移が上記です。
1970年に恋愛結婚が見合い結婚を抜き、それ以降は見合いは減少。
2015年では5.3%と、正直、まだそんなケースがあるのだ、という実感です。

 

初婚年齢も高齢化


出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)

男女別の結婚相手と出会った年齢と、初婚年齢が上記です。
上のグラフが全体、下のグラフが恋愛結婚のみの情報です。
2つで大差はないようです。


出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)

これが今回、調べた中で一番、意外でした。
結婚までの平均交際年数が、近年になるにつれて上がっています。
4年以上の交際期間、僕の想像よりずっと長かったです。
付き合いだして婚姻届けを出すまでという期間だと思いますが、4年。
中だるみ期間というか、恋愛感情は随分落ち着いている年数だと感じました。

 

恋愛結婚と離婚件数は同じようなカーブ


出典:平成29年(2017)人口動態統計の年間推計(厚生労働省)
出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)

 

婚姻件数と、離婚件数と、恋愛結婚割合の情報が上記です。
婚姻件数は減少、離婚件数は2000年台をピークに少し減少。

灰色の折れ線グラフの恋愛結婚割合と、オレンジ棒グラフの離婚件数。
同じカーブを描いています。
よく言われる「恋愛結婚も増え、離婚も増えた」という結果です。

さいごに

最近、ある70代後半のご夫婦と話していたときのこと。
お二人は金婚式(結婚50年)を超え、半世紀以上、結婚を継続中。
いまでもご夫婦で自営業を営んでおられるので、相当長い時間、同じ空間にいます。

そんなお二人に「二人でいるときに会話ってないんですか?」と聞きました。
お二人とも即答、そしてハモッて「ない!」と発言。
「仲が良いじゃないですか」と心の中で笑って聞いていました。

半世紀、山あり谷ありを超え、きっといまでは体の一部のような状態なのでしょう。
実際に会話がなくとも、無言でお互いを助け合う「安定」という言葉をイメージしました。
仮に戦場だったとしても、安心して背中をあずけられる、そんなお二人だと勝手に想像。

成熟社会、それは晩婚化・非婚化と直結すると僕は考えています。
やりたいこと、楽しそうなことがたくさんある。
結婚を選ばない人が増えるのも、自然な流れ。
他人がどうこう、言う事ではないと思っています。

選択肢が多く、それを自分で選ぶことができる時代。
それが苦手な人は生きにくいのでしょうが、個人的には良い方向だと思っています。
そしてお見合いおばさんというのは、今の若い人には死語でしょう。

非婚を選ぶ人が増えることは、結婚したい人にとっては、少しだけ選択肢が狭まる。
といっても、地球の人口は74億人以上いますけどね。

ではでは。

◆今回のまとめ◆現代は恋愛結婚がほとんど
出会い年齢も初婚年齢も上昇
平均交際期間の年数も上昇している