いまの独身者の交際・性経験・同棲経験、特に交際経験減少が著しい

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統計データ

若者男性の草食化という言葉が、21世紀になって出てきました。
個人的にはこの言葉で表せるほど、単純な話ではないと思っています。
それでも実際に交際経験者は減少しているようです。
性経験や同棲経験の推移も見てみました。

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交際している異性がいる人は減少している

未婚者の「異性との交際経験」についてのグラフが以下です。


出典:第15 回出生動向基本調査(厚生労働省)

男女とも「交際している異性はいない」が増加しています。
2015年では男性=約70%、女性=約60%が交際異性がいないと回答しています。

ただ「友人として交際している異性がいる」という、質問肢もあるので少し微妙。
個人的にコレがどういった状況を指すのか、回答者が迷ってしまっているかと思いました。

「婚約者がいる」と「恋人として交際している異性がいる」も減少。
総論として、男女とも交際している人は減少しているようです。

 

年収が低い人ほど恋愛に消極的

内閣府実施の恋愛に対する調査結果がありましたのでいくつか引用します。


出典:結婚・家族形成に関する意識調査(内閣府)

年収と恋人が欲しい/欲しくないの割合。
年収が高いほど欲しい割合が増加、低いほど消極的という結果です。

 


出典:結婚・家族形成に関する意識調査(内閣府)

交際への不安では、すべての分類で1位が「出会いの場所がない」。
また2位もすべての分類で共通しており「自分の魅力への自身のなさ」。

 


出典:結婚・家族形成に関する意識調査(内閣府)

多くの分類で1位の「交際相手と結婚を考える」というまじめな回答。
2位が「相手からのアプローチ待ち」という姿勢。

交際への不安の1位であった「出会いの場所がない」という状況で「相手からのアプローチ待ち」。
この状況をクリアするのは相当ハードルが高そうですが、そこを乗り越え交際まで進んだと仮定。
「交際相手と結婚を考える」人が多いので、交際までいくと結婚する可能性が高いとなるのでしょうか。

 

未婚者の「性経験」は減少


出典:第15 回出生動向基本調査(厚生労働省)

男性は2015年やや減少、「30~34歳」のみ微増。
総数でみてみると微妙な山形グラフなので、増加したあと減少傾向です。

女性は2015年、全年齢層で2010年比で減少。
総数は男性と同様、山形で、2015年で減少という流れです。

まとめると2015年には性経験はほとんどの階層で減少しています。

 

「性経験」についての別調査結果でも減少傾向

避妊具コンドームで有名な相模ゴム社が同様の調査を行っています。
相模ゴム社の調査日が2013年1月なので、厚生労働省調査の方がすこし新しい。

▼あなたはセックスの経験がありますか?


出典:ニッポンのセックス調査結果(相模ゴム工業株式会社)

男性20歳代の性経験が約6割。
上記の厚生労働省の結果と近い値です。

ただ女性性経験の割合が、少し違っています。
厚生労働省調査結果では性経験有は5割ちょっと。
相模ゴム社の調査結果では7割~9割くらい。
相模ゴム社の調査対象は20~60代男女ですが、20歳代はやはり差があります。

 

相模ゴム社の調査結果で、個人的に興味をもった結果が以下。

▼あなたの恋愛対象を教えてください。


出典:ニッポンのセックス調査結果(相模ゴム工業株式会社)

他に日本のセクシャルマイノリティ割合を調査した結果を探しました。
2016年に日本労働組合総連合会が実施していました。
サガミゴム社の結果とほぼ同じ。

1,000人を対象にしたアンケート結果ではLGBT当事者(性的マイノリティ)は8.0%。
出典:LGBTに関する職場の意識調査(日本労働組合総連合会)

サガミゴム社の調査結果から言える事は以下です。

平均では男性の方が女性に比べ、異性愛者が多い。
若い世代の方が、セクシャルマイノリティが多い。

多分、多くの方の認識どおりの結果で、それほど意外ではない数値だと思います。
どちらかというと、こうした声を普通に集計・発表できる時代という事が良いことだと思いました。

 

未婚者の「同棲経験」


出典:第15 回出生動向基本調査(厚生労働省)

女性のほうが男性に比べ、すべての階層で同棲経験が高い結果。
女性は近年にかけて増加したのち、横ばいです。
対して男性は2000年初頭がピークで、最近は減少しています。

 

さいごに

だれかに「結婚前に同棲は必要?」と問われれば、「どちらでも良い」と答えます。
ただ、自分達の性格や、相手に不安点があるのであれば、コレも1つの解決策とも言います。
同棲は結婚継続のリスクヘッジとして、効果的と考えているためです。
僕は離婚経験者ではないので、机上の空論になりますが、離婚は想像するだけで大変そうです。

生まれも育ちも違う大人が2人。
相手に対し大きな不満があれば同棲しなくとも、別れるので良いでしょう。
マズイのは細かい不満の積み重ねによる爆発。

自分以外の人と一緒に生活すると、間違いなく細かい不満が出てきます。
多分、既婚者にアンケートをとったら、ほぼ全員「出る」と回答するでしょう。
同棲はそれを受け入れられるかの、テスト期間になるのではないでしょうか。

付き合っているパートナーと、あるとき結婚について本格的に考える時が来たとします。
その時点で、明確にその先の結婚生活をイメージしている人はほとんどいないでしょう。

それは夏の暑い日、直線道路に遠い先に浮かぶ蜃気楼のようなものかもしれません。
見えるようで見えない、暑さでボーっとしている状態。

ちなみに同棲しなくとも、うまく結婚生活を続けているご夫婦もたくさんいます。
なので、必須ではなくどちらでも良い、となるわけです。

今回のデータでその他の見所は「交際経験が減っている」ということでしょうか。
個人的には交際経験ゼロにならないよう、努力した方が良いと思っています。
ゼロでも問題なく生きていけますが、思い通りにならない努力も人生に彩を添えると考えます。

一応ですが、僕は既婚者で、既婚者の上から目線というつもりはありません。
既婚未婚関係なく、交際は人生経験として学ぶことが多いです。

実際に「交際してみてダメだった」は納得感が違います。
フラれる経験も含め、後の人生、特に凹んだときなどにつながります。

他人が思い通りに動いてくれない、そんなことは当たり前です。
もし子どもが生まれるようなことになれば、さらにその思いは加速します。

なんでも親のいう事を聞く子ども、そんな子どもは危ないです。
それを求める親は、もっと危ないです。

ではでは。

◆今回のまとめ◆男女とも交際している異性は減少
男性未婚者の性経験は横ばい
女性は同棲経験は増加