子供が最初に履く靴「ファーストシューズ」。
かわいさやデザインだけで選んでいませんか?
小さいときの靴選びは特に注意が必要です。
靴選びの6つのコツとともに、子供の靴について考えてみました。
赤ちゃんの足のサイズの成長
年齢 | 身長 | 靴のサイズ | 伸び |
新生児 | ~60cm | 8~11cm | ーーー |
6ヶ月 | 70cm | 9~12cm | +1cm強 |
1歳 | 80cm | 11~13cm | +1cm |
2歳 | 90cm | 12~14cm | +1cm |
3歳 | 95cm | 13~15cm | +1cm |
- 6ヶ月~1歳=半年で1cm
- 1歳~3歳…毎年約1㎝強
個人差によって大小、成長度合いが違います。
最低1年に3度、見直し(買い替え)が必要です。
3歳以降になると半年で0.5㎝程度の成長で少し成長がおさまります。
これは目安なので、成長が早いと3ヶ月で買い替えが必要という認識は持つ必要があります。
いつから履かせるのか?
赤ちゃんははずはハイハイ、その後、伝い歩きをします。
ハイハイは腹筋が鍛えられます。
よって昔の人は早く立ち上がる子供に、背中に重しをのせてハイハイさせていたそうです。
身近にいる同じくらいの月齢の子供が歩き始めた、と聞いてあせらないでください。
できるだけ1段ずつ、しっかりと階段を登るイメージで、あわてず見守ってください。
その後、2本の足でよろよろと立って歩くようになります。
この時に綺麗にまっすぐ立てない子もいます。
へっぴり腰。
今はそれで良いです。
少し変な格好で歩いていても、相当かわいいです。
家の中や外出先の屋内で、ある程度歩くことができたらいよいよ「ファーストシューズ」の買い時です。
靴の種類
季節にもよりますが大きく3種類。
①スニーカー・革靴
②サンダル
③長靴
ファーストシューズは第1歩は①スニーカー・革靴です。
世の中に流通している靴メーカーのものでも良いですし、靴職人さんが1足1足作ってくれる「名前入りファーストシューズ」もあります。
下記に「靴選びの6つのコツ」にも書いていますが、できれるだけ細かくサイズを測ってあげることは良い靴選びの大切な情報になります。
②サンダルや③長靴は季節に左右されます。
夏場は②サンダルが、梅雨時や10月の長雨では③長靴がそれぞれが活躍します。
子供によってスニーカーは履くが、長靴は嫌いなどもありえます。
お店で1度、試着させてみてどうしても嫌がるようなら、買わないという選択もアリです。
夏場で水場に行くのであれば、サンダルはあった方がよいです。
自分で靴選びが不安な方には、「シューフィッター」資格を持った靴の専門家がいるお店もあります。
専門家の方に計測、相談しながら購入するのも、安心できる購入方法と言えます。
以下に子供用シューフィッターさんがいる店のリンクを載せましたので参考にしてください。
靴選びの6つのコツ
- 足のサイズを正確に測る
- 長さだけでなく横幅・甲高も意識する
- つま先に0.5cm(最大1cm)のゆとりがあるもの
- 靴のクッション性はどうか
- ソールが硬すぎないか、曲がるか
- 通気性は良いか
短期間でサイズアップ(買い替え)が必要になる靴。
つい節約のためという理由で「きつい靴を履かせてしまう」という事も想像できます。
が、これは絶対にNGです。
きゅうくつな靴は足の指を、曲げて履くことになります。
コレがクセになって、足の成長を妨げ、将来的な正常歩行の障害になります。
子供が靴を脱いだとき、たまに以下を見てあげると良いです。
- 赤くなっている箇所がないか
- 爪に異常がないか
- 足の裏にタコなど硬くなっているところはないか
代表的なメーカー
- ニューバランス
米国ボストンの総合スポーツメーカー
発祥が扁平足を直す矯正靴メーカー
フィット性を追及
やや細身のデザイン
- アシックス
日本の総合スポーツメーカー
子供靴にもかなり力を入れています
衝撃吸収素材で曲がりやすいソール
「はだし化宣言!」というコンセプトの「スクスクファースト」シリーズ
- イフミー
ソール全部に2本の屈曲溝で歩行を妨げない
つま先が少しあがっているものもある
脱ぎ履きしやすいベルクロ・マジックテープ
早稲田大学と共同開発
- ミキハウス
日本の子供服全般メーカー
ベルクロがマジックテープで履かせやすいなどの工夫
つま先がすこし上がっているものもある
室内・室外兼用のものもある
- ムーンスター
1873年創業の日本メーカー
足元の[安心]と[安全]をお客様との約束にしている
小学生などの子供靴が有名
星がトレードマーク
アッパー素材がメッシュで通気性・速乾性も良い
抗菌防臭のものもある
靴を大切にしないと大変なことになります
特に小さいは赤ちゃんの「足」は固まっていません。
・「骨」ではなく「軟骨」
・「骨」の数が大人より少ない
・「骨」自体が小さく、隙間が多い
・「じん帯」や「間接」も同様に未発達
・「かかと」や「土踏まずのアーチ」も未発達
子供の足は約18歳・26個の「骨」になるまで徐々に形成されていきます。
小さい足は成長過程、とてもやわらかく変形しやすい時期です。
大きいサイズを買って少しでも長く、と思う気持ちも分かります。
大人でも自分サイズプラス2cmの靴を履けば分かると思います。
正しいサイズの靴は、靴自体が足を守ってくれますし、その機能を果たすことになります。
未成長の足で不安定な靴は、足の変形・O脚・X脚やへん平足などの原因になります。
「歯(虫歯菌)」と同じく、将来まで影響するもの、という認識を持つ必要があります。
僕の経験では、子供が家の中でかなりの速度で歩けるようになったので外に連れ出しました。
外で靴を履かせて立たせたところ「絶対、歩かない!!!」とギャン泣きで、しがみつかれました。
その後も何度かトライして、ようやく歩くようになりました。
大人の感覚で「そんなの簡単」と思わず、無理やりではなくできる限り「その時を待つ」。
根気がいりますが「自然にできるようになる」を意識をしていました。
初めて子供と手をつないで歩いた日・・・感動で泣きそうになりました。