2017年の交通事故死亡者数が過去最小というニュースがありました。
統計の残っている1948年以降、最少人数との事です。
では子どもの交通事故死傷者数はどうなのか。
今回は東京の情報を調べてみました。
日本全体の交通事故死者数
出典:交通事故統計(警察庁)
- 2000年以降右肩下がり
- 2000年と2017年を比べると約60%減少
- 過去最悪の年は1970年=16,765人
東京都の交通事故データ
ここから下のデータはすべて東京のデータです。
出典:子供の交通人身事故発生状況(警視庁)
子どもの交通人身事故・発生件数・負傷者数・死者数
- 発生件数=日本全体同様減少
- 発生件数=2000年と2017年を比べると約65%減少
- 負傷者数=日本全体同様減少
- 負傷者数=2000年と2017年を比べると約56%減少
- 死者数=横ばい
まず最初に感じたのが死者数が年間で10人以下ということ。
東京は全国でも人口が多く、車も多い都道府県です。
そこで年間10人以下という事は意外でした。
もちろん子ども死亡事故ゼロが理想であることは前提です。
東京の車の所有台数情報は以下の記事に記載しています。
曜日別発生件数
- 火曜日から金曜日が事故が多い
- 土曜日・日曜日・月曜日が少ない
時間帯別発生件数
- 午後が事故が圧倒的に多い
- 14時~16時と16時~18時が魔の時間
- 次いで夕方の18時~20時
この時間帯別データが今回調べてみて一番納得したデータでした。
子ども達が学校が終わる、帰宅時や遊びに行くときに事故にあう。
季節にもよりますが、夕方はドライバー側の視認能力が落ちます。
僕も含めドライバー側は「午後から夕方は事故が多い」と認識しておくと良いです。
男女別年齢層別発生件数
- 小学生が男女とも事故発生件数Top
- 中でも男・小学生が一番事故にあっている
- 全階層に男の方が事故件数が高い
何よりもまず「男の子」の方が事故にあう件数が高いということ。
僕自身も小さい頃走り回って無我夢中になっていたような気がします。
男の子を持つママさんはハラハラの結果です。
状態別発生件数
このグラフは発生件数ではなく負傷者数です。
- 自転車運転中が520件でTop(約半数)
- 次いで歩行中が1/4ちょっと
- 残り1/4弱が4輪乗車中
これも当たり前かもしれませんが、自転車事故がTop。
まとめ
自分の子どもが交通事故に・・・というのは想像すらしたくない事です。
被害者遺族の方のブログなどは、読むことすらキツイと感じています。
ですが自分が車を運転する側と言う事もあり、今回は客観的データを調べました。
事故が減っているというのは良いデータですし、午後は事故率が高いということも認識しました。
日本政府は2016年策定の第10次交通安全基本計画で以下の目標を立てています。
「2020年までに年間死者数を2,500人以下」
次に大きく交通事故死亡者数が減少するのは「車の完全自動運転普及期」と僕は考えています。
人間のミスよりも、機械の誤動作の方が圧倒的に低いため事故が減るという論理です。
最新自動車の安全機能はまだ途上ですが、かなり事故軽減や障害軽減に効力を発しています。
完全自動運転普及期までは、まだ数年~10年ちょっとかかるのではと予想。
完全自動運転が普及すると高齢者にとっては移動手段ができます。
地方は車がないと生活できないかもしれませんが、マイカー所有が減る可能性にもつながります。
あとは運転免許を取得しない若い人たちが増える。
・・・今でも少子化で厳しい自動車教習所はこの先もイバラの道ですね。
ではでは。
◆今回のまとめ◆
子どもの交通事故は午後が多い
男女別では男児が事故遭遇率が高い
自転車は親としてもドライバーとしても注意