子どもも一人の戦友

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育児・子供観察

悪いニュースほど先に伝える。
言いたくない気持ちが頭をもたげますが、伝え方も含め伝えた方がメリットが多い。
どうにもならない状況になってから、伝えられても手遅れになるのは良くあるお話。
家庭内のことなら、パートナーだけではなく、子どもにも伝えた方が良いと思っています。

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暮らし向きは年々悪化

少し前に、「現在の生活の充実感」は、年々上昇している情報の文章を書きました。
そこから、1つのグラフを再掲します。


出典:国民生活に関する世論調査(内閣府)

家族団らんが変わっても子どもと楽しむのは変わらない
家族団らんと聞いてどんな状況を思い浮かべるか。 サザエさんの食事風景は、昭和時代に一般的だったとして、いまは時代が変わっています。 それでも、コミュニケーションの基本が、件のシーンには含まれています。 家族全員がそろうことはいまの時代...

この元情報の中には「生きていくうえで物質面と精神面のどちらが重要か」という項目がありました。
その結果は「精神面の方が重要」と答えた人が、年々増えていました。

別の情報で「暮らし向きは悪化している」と感じる人が増えているものがありました、

出典:国民生活に関する世論調査(内閣府)

この情報の見方は、今後6か月間の「暮らし向きの見通し」を、アンケート実施。
五段階評価で[良くなる][やや良くなる][変わらない][やや悪くなる][悪くなる]で集計。
指数が50以上なら良好と判断されるものです。

過去からずっと、半数の50を超えたことはありませんが、点線(近似値線)でわかる通りずっと右肩下がりです。
今後6か月、暮らし向きが悪化すると考える人が多い結果です。

2つのグラフからは「生活の充実感は上がっているが暮らし向きは悪化」となります。
暮らし向きの悪化として、金銭面や物理的な状態は悪化するものの、精神面での充実感は増加、お金や物質以外を重要と考える人が増えています。

直近のコロナ過では最悪の数字

先ほどの年別推移グラフのうち、2018年1月からの月別情報が以下です。

出典:国民生活に関する世論調査(内閣府)

先ほどの年別グラフと同様、基本は右肩下がりです。
谷の部分がコロナ過で、爪痕を残しています。

今回のコロナ過では、大きく影響を受けた業界があります。
外食産業、航空業界が筆頭の運輸業全般、アパレル業界、デパート、中途半端な高額商品。
これらの業界は、コロナ過が収束しても、コロナ前の需要が戻らない可能性があります。

今回の災害では、人々の意識が変わりました。
「飲み会はなくても良い」「会社に行く必要ある」「それ、買う必要ある」
よく考えてみると、これくらい強制的に、一気に変化を求められたのは、僕が生きてきたうちではありません。

2020年は、歴史の1ページとして残るインパクトです。
いまを生きているわれわれは、リアルタイムで肌で感じているので、その大きさは理解しています。
しかし、100年後の人が「2020年はコロナ過で人々の意識が変わった」と読んでも、「フーン」になりそうなのはしょうがない。

前置きが随分長かったですが、コロナ過で悪い影響を受けた業界に就業していて、自分の家庭の暮らしぶりが悪化したとしたらどうするか、が今回の文章のテーマです。

子どもに家計悪化を伝えるか

悪いニュースは伝えづらいのは、だれでも同じです。
しかし、悪いニュースを隠して、いざ爆発してから関係者(家族)に伝えた方が良いのか。

組織内で自分のミスでお客様に大迷惑をかけたとして、黙っていたらアウトです。
基本はすぐに上司に報告して、上司とともに適切な行動をとって、沈静化を目指す。
組織論でいうところの、上司にミスを報告した時点で責任は上司に移る点も重要です。
上司が責任を取らない場合は、知りません。

言い出しにくいからと言って、黙秘を貫き、良い方に転がらなかったら。
リストラされたオジサンが、家族にそれを言えずに公園で時間をつぶす話はあります。
しかし、実際にその状況になったとして、パートナーや子どもは幸せなのか。

少なくとも僕は、何かが悪化して、それが家族に影響を及ぼす内容であれば、逐次知りたい。
知っていれば、事前に対策も練られ、当事者の負荷を下げることもできるかもしれない。
ここまでは、夫婦間のお話です。

では、子どもに「会社の業績が悪くリストラされそう」と話すか。

悪いニュースも子どもに伝える

「いま、家族(チーム)の状況が、金銭的に悪化方向に向かっている。
それに対し、自分はこんなアクションをする。
最悪のシナリオはこうなるけど、生きていけないわけではない。」

僕が子どもだったとしたら、こういう話は聞きたいと思っています。
ただそれは、自分がすでに大人で、自分で解決できる自信があるから言えている面はあります。

それでも、子どもも子どもなりに考えている。
親が思うほど子どもは弱くなく、時に本質的な一言で大人側がハッとするようなことも言います。
子どもはその存在だけで、親を鼓舞しているのは、たいていの親が理解しています。

物理的には、子どもは生きる全般を親に依存しています。
だからと言って弱者ではなく、僕はわが家の子どもを見ていても、生物としての強さを感じます。
竹のしなりのようなしなやかさも、大人より子どもの方が上と思うこともあります。

子どもが、親を無条件に批判するのは、反抗期などを除けばあまりないと思っています。
チームの一員として、サポーターとして、存在だけですでに心強いメンバー。

最低限の伝えて良い内容かの吟味はあっても、子どもに話しておく。
客観的な事実を伝えるのは、心理的安全が確保できている家族だからできることであり、それはたいていの場合プラスに働きます。

子どもも家族というチームの中では、頼りになる一人の戦友です。

さいごに

正確なGPSが道案内の役に立つのと同じで、事実に基づいて世界を見ることが人生の役に立つからだ。もう1つは、もっと大切な事だ。事実に基づいて世界を見ると、心が穏やかになる。ドラマチックに世界を見るよりも、ストレスが少ないし、気分も少しは軽くなる。ドラマチックな見方はあまりにも後ろ向きで心が冷えてしまう。事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。

この本は、人間が自分の思い込みメガネで世界を見ている勘違いを、データをもとに解きほぐしていく内容です。
世界はどんどん良くなっているのに、悪化していると思い込んでいる人がる人が多い。

だれもが、自分のバイアスに縛られていて、それを分かっているようで分かっていない。
厳しい状況の時は視野が狭くなっているので、頼れるチームメイトに話すことは意味があります。

自分が乗っている船が、いま安定しているのか、きちんと目的地に向かって進んでいるのか。
僕は意識して、悪いニュースは僕の奥様に共有しています。

人間、見えないから不安になるのであって、見通しをつけてしまえば、あとは動くだけ。
命を取られるようなことはありません。