試される「流され力」

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育児・子供観察

変化の波を乗りこなす。
時代に適応する必要性が、今回のコロナウィルス禍でもありました。
変化スピードは加速、古いものに固執していると、いつのまにか風景は変わってしまっている。
何でも変えればよいのではないのですが、流れに抗い続けるより、身を任せる姿勢も持っていると、生き残りやすいです。

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生活の修正が必要

まだ、コロナウィルス禍は収束していませんが、行動自粛にはじまり、コロナは生活全般を変えるような影響を私たちに及ぼしました。

「なるべく外に出ないでください」と強めに言われる。
最近の夏が酷暑と呼ばれる気温となり、熱中症が危険視される温度の時や、大型台風の時も外出を控えるニュースを見聞きしていましたが、今回のコロナは長期間にわたる「緊急事態宣言」です。
とは言え、自分の判断で外出できる日本ですが、大半の人は平時よりは自宅にいる時間が長いと思います。

台風であれば、生活パターンを変えることは少なく、前日に強風対策するくらいですが、今回のコロナは影響が広い。
スーパーやレストランなど屋内施設に行かない、行く回数を減らす。
スーパーの店内放送で「最低限の人数で、時間分散して、マスクを着用、店内では会話を控える」を聞くと、非常事態だと感じます。

子育て家庭でも、公園に行く回数を減らす。
必然、家にいる時間が長いので、その時間をどう過ごすか見直さざるを得ません。
こうしたことが多数発生し、生活パターンを修正した人もそれなりにいると思っています。

僕はコロナ以前、平日の日中は会社出社でしたが、いまは完全在宅勤務となりました。
僕自身、家で仕事をして、会社出社時と同等の業務を行えるか不明でしたが、やってみたら若干のマイナスですんでいます。
気持ちとしては、今後もずっとテレワークで良いと思っています。

共働きが3/4の割合の日本ですが、いまだ、自宅内の生活基盤をコントロールしているのは、女性が多いと僕は認識しています。
僕が在宅勤務になって、わが家も僕の奥様が一番、環境変化を強いられたと思っていますが、いまのところ大きなトラブルなく過ごせています。

わが家は比較的影響が低い、それは僕の奥様の修正力のたまものですが、知り合いにハードな引っ越しをした人がいます。

海外に転勤してすぐにとんぼ返り

身近なママさんが、この春、コロナウィルス禍に巻き込まれて、複数回の引っ越しをしました。

そのご家族は2019年末、分譲マンションを購入してそこに引っ越し。
2月に海外転勤で国外移住、この時、買ったマンションは賃貸として貸し出している。
転勤先の国で、コロナが拡大、2020年3月に日本へ戻される。
帰国後、実費のホテル暮らし(自主隔離)を経て、分譲マンションは借り手がいるので、いまは実家在住。

このご家族構成はご夫婦と、幼児が2人います。
僕はこのお話を聞いて想像するに、なかなかのジェットコースター感。

海外移住となると、生活基盤をつくるにしても、国内移住の気楽さとは別次元になります。
言葉の問題、子どもの環境や病院、日々の生活など考えることは山のようにあります。
いまは、国境超えが珍しくない時代ですが、コロナのような特殊要因でとんぼ返りを経験は、いま生きている人がもう一度、経験するか微妙でもあります。

想定外の移住が重なって、ママさんの心労もいかばかりか、と思ったのですが、どうやらこのママさんはさにあらず。
意外とケロッとして「大変だったのよー」と、軽口をたたいている。

実際、当事者でないとわからないことや、ひどすぎる経験は人に言いにくいなどあります。
詳細を話すのも面倒と考える人もおり、言葉通り「すでに過去物語」なのか不明です。

ただ、このお話を聞いて、僕が1つ思ったことは変化への「身軽さ」の有効性です。

どこででも生きていける

テレワーク(在宅勤務)が普及して、話題となった「なんとなく顔を合わせないと不安」な人々、とくにオジサン。

人が同じ場所に集まって何かをすると、細かな空気感を感知できたりなどのメリットはあります。
しかし、できるだけ出社を控える「空気感」を醸し出した日本全体。
世間に押されて、無理やり在宅に切り替えた会社も、それなりにあったと僕は考えています。

在宅になったメリットとして僕は捉えていますが、これまでの対面空間であった「空気を読む」がなくなり、言語コミュニケーションのウェイトが上がりました。
事前準備も踏まえ、的確な言葉を良いタイミングで、発話する。
複数人がバラバラに話すのは、ネット越し会議では聞き取れないので、ありません。

また、細かなところでは、議長の采配力も必要だと、経験的に感じました。
発言の締め方1つをとっても、顔が見えないので次にだれが話すのかまで想定して話す人と、そうではない人がいます。
沈黙すると「だれが話すの?」空気が流れるため、議長が適切に次の発言者にボールを渡す。

ルールが変わっていることを気づき、フレキシブルに適応する。

外国転勤直後に、すぐに帰国命令を受け、ホテル隔離をへて、実家に退避。
人間にとって、引っ越しは転職と同レベルの心理負担という記事を見かけたことがあります。
新しい街は、刺激がある反面、1から生活を構築していく、不安と面倒くささが必要です。
その引っ越しを、短期間に複数回行うとすれば、それなりのメンタルに負担がかかる。

時代は、何かに固執するストックから、よりよい環境変化を続けるフローによって言っています。
フローな生き方の典型例である、どこででも生きていけるは、強いと感じます。

イレギュラーをどの程度計算にいれるか

パンデミックが次にいつ起こると予想するか。

日本で直近のパンデミックとして、内閣官房サイトに記載があるのが、2009年のインフルエンザ。

世界レベルでは、20世紀にはパンデミックが3回発生しています。
・1918年 スペイン風邪 世界の推定死者数4,000万人以上
・1957年 アジア風邪 世界の推定死者数200万人以上
・1968年 香港風邪 世界の推定死者数100万人以上

100年で数回。
これを、どの程度、自分の人生に組み込んでいるのか。
現実的な対策をしているか。

今回のコロナウィルス禍で、売り切れとなったものを上げます。
・マスク
・消毒液や除菌シート、アルコール
・トイレットペーパーとティッシュペーパー
・一部の食べ物(非常食、納豆など)
・空気清浄機
・衛生用品

僕はいま東京在住で、首都圏直下型地震は発生すると予想しています。
その準備として、数日分の水と食料、緊急避難セットは用意しています。
これが世の中の平均なのかはわかりませんが、子どもがいる世帯は、準備されている割合は多いでしょう。

発生リスクが低いものに、どの程度、準備するか。
お金の余裕、リスクに対しての需要度、準備力。
さまざまな要素があるので、千差万別になるのは当たり前です。

正直、僕はパンデミックがこれほど現実的に自分の身に降りかかると、考えていませんでした。
2009年のインフルエンザの時ですら、言われてみると「あれがパンデミックだったのか」のお気楽ぶり。
今回のコロナウィルス騒動で、生まれて初めて緊急事態を体感しています。

今回のコロナ騒動でわが家を自己評価すると、物理的な準備は及第点、精神的な準備は落第だったと採点します。
精神的な準備について、致死率データから致命的とは捉えておらず、公園は人と密に接しなければ良いと思っていました。

とは言え、この先、コロナのような騒動に生きているうちに出会うか、予測して準備するのか。
コスパ視点が強いですが、僕はいまレベルの準備対応を維持します。

コロナは天災だと僕は考えていますが、転職が身近になったように、動く・動かされることは多くなりました。
自分で考え、時にふんばり、時に流される。
良い意味で「流され力」の有効性は、高まっていると感じます。

さいごに

先を見越して動いて、予測通りの結果になるとメリットがある。

典型的な例では、株取引がそれにあたり、人より少しだけ精度の高い予測をすると、未来が変わります。
とは言え、株取引がいま、個人がコンピュータに勝てるかというと、僕には勝算は高く見積もれません。

2020年夏、市民プールなど、多人数が入るプールがオープンするか。
すでに子持ちママさんの中で、今年はプール全滅かもという話題を聞きます。

となると、小さなビニールプールは、いまのうちに買っておいた方が吉となります。