家事代行サービスをより効果的に活用する

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育児・子供観察

家事支援サービスを使う人は6.5%と、それほど普及しているとは言えません。
しかし、子育て世代に限っては、その割合が倍になります。
現実問題、子育て期はいくら時間があっても足りない。
見知らぬ人が家に入るのを許容できるのであれば、積極的に活用しても良い時期です。

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家事代行サービスの市場規模と使っている人

2018年に野村総合研究所が発表した、家事支援サービスの結果が以下です。
アンケートに答えたのは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県、大阪府、兵庫県の約3,000人。


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

家事支援サービスを知っている人と利用経験者の合計は84.2%と、ほとんどの人はその存在を知っている。
しかし家事支援サービス利用経験者は6.5%なので、一般普及しているサービスとは言えません。


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

利用目的のうち、上位6つが上記です。
利用者側の余力がなかったり家事が苦手という当事者原因と、家事を外部にお願いして自分の時間を確保するものがあります。
あとは「質の高い家事サービスを受ける」は、プロの手で良い結果を得たい人と、どんなやり方をしているのかを学ぶたいと考える人が想像できます。


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

実際に家事支援を受けた人の中で、効果があったと思う人は72.9%。
軽減されなかったと考える人が11%なので、大半の人は効果が得られたと考えています。


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

満足度は、先ほどの効果があったかの結果よりも高い。
効果があったと思う人が72.9%だったのに対し、満足している人は82.1%。
家事以外の雑談などで、お客様にご満足いただけているのかとも考えられます。

利用所得層と実際の費用


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

1回当たりのサービス費用分類では、1位は9,000円以上の32.4%。
複数人で掃除してもらったり、数時間継続してサービスを受ける、あるいはエアコン掃除など特殊な作業をお願いしていると考えられる金額です。


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

単身女性と年齢別に2分類した3属性の、将来の市場規模結果が上記です。
単身者が約7.5倍、有配偶者・25~44歳女性が約6.5倍、有配偶者45歳以上の女性が約66.7倍。
どの階層も大幅上昇ですが、45歳以上の66倍はインパクトのある上昇気流です。


出典:家事支援サービス業を取り巻く諸課題に係る調査研究(野村総合研究所)

年齢別に加え、年収別に家事サービスの利用状況が上記です。
当たり前ですが、所得が高いほど家事支援サービス利用者は多い結果です。

子育て世帯は利用率が倍

ここからは、妊娠~乳幼児期のハウスクリーニング、アンケート結果です、


出典:「ハウスクリーニング」に関するアンケート調査(みんなのマーケット株式会社)

先ほどの年齢が妊娠しているかなどと無関係の、全階層の場合のハウスクリーニング利用者は6.5%でしたが、妊娠前後だと13.6%と倍増しています。


出典:「ハウスクリーニング」に関するアンケート調査(みんなのマーケット株式会社)

満足度は子育て期を含む全期間だと82.1%だったものが、妊娠前後期は82.8%とほぼ同じ。
利用者の満足度は、どんなときも高い結果です。


出典:「ハウスクリーニング」に関するアンケート調査(みんなのマーケット株式会社)

子どもがいる人への質問、妊娠した友達にハウスクリーニングを薦めるかと言うと63.3%がYes回答。
しかし、実際に自分で利用するのは13.6%と、すごく助かるのは分かっているけど自分では利用しない。
有用だが自分で利用するには、何らかのハードルが存在しています。

頑張らないを頑張る

時間とお金の重要度比率は、年齢によって変わり、一般的に年齢が上がると時間が重要になっていきます。
若いころはアルバイトして、時間をお金に換える。
アメリカドラマのイメージでいうと、老人の家の庭に生えている芝生を、子どもが小遣い稼ぎとして刈る。
逆に一定のお金を持つと、お金で時間を買ったりあるいは同じ内容であっても心地よいサービス、たとえば新幹線のグリーン車や、レストランの個室にお金を払う。

別の視点として、掃除は自分でもできますが、外注するか。
この場合、自分の時間を得るためにお願いしたり、プロの技術を買う、すごく奇麗な状態を購入する発想もあります。
汚れ部分にどう効果的にアクションするか、その手際も含めプロサービスには意味があります。

また、プロとの雑談の中から、市販品でできることや、日常気を付けるコツを僕はよく質問していました。
市場全体、故障がおきやすい箇所・使い方など、聞いた内容を過去このブログに書きましたがその文章のPVは多く、プロの一般には出回りにくい希少な情報は価値が高い裏付けでもあります。

外注して、紡ぎ出した時間を何に使うのか。

休息したいとか、テレビを見てゆっくりしたい。
育児中ママ向けアンケートでは、そうした結果が多く、実際に身近な人との雑談でも同じ言葉を聞きます。

せっかくお金を払って作った時間を、そんなダラダラに使うの?
子どもを持つ前の僕ならこんな考えを持った気もしますが、自分が育児を経験してみて、それが熟す前の緑色のバナナのごとく青臭い考えだといまは分かります。

乳幼児の育児中は、休めるときに休むのは自分の命を守るのと同義。
物理的な睡眠もそうですし、精神を休ませるために考えないで済むテレビ番組を見るのも充電行為です。

休もうとソファーに横になっても、あれやらなくちゃとか今夜のメニューを考えてしまうのは、子育てあるある。
座禅の考えを当てはめるなら、無理に「無」を目指すのではなく、思い浮かんだものはぼんやり突き放すくらいで良い。
頑張らないを頑張る。

軽いストレスは、人間にとってプラスに働きますが、許容レベルを超えたストレスを受け続けるのは悪手。
ウツは他人ごとではなく、そうなった時の家族へのマイナス影響は計りしれません。

何度か書いていますが、僕は出産後に、外部サポートを受けて、良いお金の使い方だったといまでも考えます。
見知らぬ人が家の中にいる状況は特殊な状況なので、それが家事サービスを頼まない理由なのはうなずけます。
わが家も依頼する前にはそこに抵抗感がありましたが、利用してみての満足度はそれを凌駕するもの。

家事育児に参加する人が増えているので若干、時代錯誤ではありますが、ママの笑顔が家族の土台。
子どもとパパの笑顔も増えて、チームの総合幸福量が上がる。

個々の余力を得るために、外部サービスを利用するのは、子育て期に1度は本気で考えるものだと思っています。

さいごに

子どもが小さい頃、わが家はそれまでの年末大掃除が、簡易版に変わりました。

重要度が高そうなトコロだけやる。
それも、必須ではなく余力ができれば。

台所の換気扇は、長年放置するのは油がこびりつきそうなので、なるべくやる。
窓ふきはやらなくても死なないので放置。

頑張りすぎない、適度に手を抜くことを学べるのも子育てのたまものです。
夫婦で話し合っておけば、横展開できる納得度の調整にもなります。