自分のおもちゃを人に貸せなくて良い

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育児・子供観察

子ども同士のおもちゃの貸し借り場面での、共通語「貸して」「いいよ・だめよ」。
僕はあるとき気づいたのですが、どこに行ってもみんな同じ表現を使っています。
協調性や分け与えるという視点では、おもちゃをみんなで使ってほしいと大人目線では考えてしまいます。
それでも子ども自身が貸したくないなら、僕は人に貸さなくてもよいと思っています。

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間延びしたあの表現がどこでも通用する

たとえば、公園の砂場で遊んでいる時。
持参したお砂場グッズで、せっせと大きな山を作っていると、知らない子どもがそばに立っている。
「かーしーてっ(貸して)」

逆に自分の子どもが、だれかが持っているおもちゃをじーっと見つめ、しばらく我慢するが耐えきれなくなったのか、勇気をだして発言。
「かーしーてっ(貸して)」

貸しても良い時は「いーいーよっ」、拒否の時は「いーやーよっ」か「だーめーよっ」。
男女問わず、同じような間延びした、微笑ましいイントネーションでのやり取りになります。

あるとき、どこに行っても、これは子どもの共通言語なんだと気づきました。
所有物の概念がない段階から、徐々に自分のモノと他人の物を理解でき、貸し借りが発生する。
その時になるべく角が立たない言葉として、考えられている単語だと思っています。

この貸し借りについて、少し前にNHK「すくすく子育て」でのアドバイス話題になっていました。

自分のおもちゃは人に貸さなくて良い

おもちゃは子どもにとって大事なものです。その大事なおもちゃを「貸して」と言われて、「いいよ」と言えるはずがありません。「貸して」と言われたときに、子ども自身が納得していなければ、「いいよ」と言えなくていいのです。「これは大事なものだから貸せない」と自分の気持ちを言える方が、いいですね。
親が「いいよ」と言わせるような声かけをして、おもちゃを貸すように仕向けてしまうと、子どもは「貸したくない」という本当の気持ちを押し込めてしまいます。納得していないのに「いいよ」と言わされていると、将来自分の気持ちをちゃんと言えなくなってしまいます。

出典:友だちにおもちゃを貸さない・・・どのように言葉がけすればいい?(NHK)

僕はある時まで、この感覚を持っておらず、僕の奥様との何気ない会話なのかで、彼女が上記のNHKのように配慮していると聞いて、自分の行動が間違っていると気づきました。
僕は自分の感覚をを子どもに押し付けていたという間違えていました。

砂場セットなどは、たいてい複数のおもちゃを、大きめの袋に入れて持参しています。
大人目線では、その中の使っていないものを1つくらい貸してあげても、残ったおもちゃで遊べば良いと考えてしまいがちです。
だれかが貸してほしいと言ってきた時は、少しの時間、貸してあげてても問題ないと思い込んで、そう自分の子どもに言っていた時期がありました。

たいした金額ではない子どものおもちゃ、という大人ならではのいやらしい打算も入っていたと思います。
ですが、小さな子どもに金額的打算があるはずもなく、子ども自身の判断ポイントは、自分にとって大切かどうか。
大切なものを簡単に貸せない、という根本的な部分を見落としている自分を恥じました。

自分のものを大切にする気持ちは大事

大人になって、自分が本当に大切にしているものを、知らない人に貸せるか。
僕は車が好きですが、自分の車は基本、人には貸せません。
自分のことに置き換えてみて「そうか」と納得、固定観念のわなに見事にはまっている悪例でした。
そう考えて以降、僕はだれかがわが家の子どもの持ち物を「かーしーて」の時は、できるだけ見守るようになりました。

子ども自身が、貸してよいと判断したら貸せばよい、イヤな時はイヤと言ってよい。
知らない相手にはほとんどが「いーやーよ」、知っている友達には一部「いーいーよ」で、それに何の問題があるのか。

そうしたやり取りの場に僕がいるときは、子どもが「いーやーよ」の後に少しだけ言葉を補足。
「いま、遊んでいるから、貸せないみたいだねぇ」

ここでも不用意な言葉を使わないようにと、考えるようになりました。
「いまは貸せない」を使うと、貸したくない大事なものなのに、後になってまた貸してほしいとなる可能性。
「貸せなくてごめんね」は、自分の子ども側が大切にしている気持ちをないがしろにしている。
考えすぎですが、ときにとても繊細な子どもゆえ、大人側で配慮したいという考えです。

一応ですが、「共有(シェア)」概念を子どもは持たなくて良いとは考えていません。
だれかが喜んでくれうまく共有できるなら理想的でしょうが、それでも考えたほうが良いことは多く、大人社会でも判断に迷います。
年齢が若い小さな子どもの時は「自分の気持ちを大事にすること」の方が重要なのでは、というお話です。

さいごに

「かして」「いやよ・だめよ」とともに、子ども関連での共通語は他にもあります。
自分の子どもより少し年齢が高い子を指して「お兄ちゃん・お姉ちゃん」。
年齢不詳で知らない子どもを指す「おともだち」。

公園や児童館、イベント場所などで、たいていの人が使っている汎用語です。
悪い印象がほぼない、オールマイティーとも呼べる単語。僕も頻繁に利用する言葉です。