少子化でもオモチャ市場は伸びている

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育児・子供観察

少子化でもオモチャ市場が伸びている。
僕もそれを実感している一人で、子ども一人に対する財布が多い環境が現代だと思っています。
いまの子育て中の親に比べ、オモチャを買ってもらえる機会が多い現代の子ども。
便宜的でもありますが、極端にならなければ、それも良いと思っています。

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サプライズにオモチャを買ってもらえる子ども

わが家の子どもの誕生月に、僕の奥様の実家に訪れたときのこと。
そこに住んでいる僕の奥様の兄弟ご夫婦から、わが家の子どもに誕生日プレゼントを買ってもらいました。

子どもの誕生日から2週間ほど後ろの日程で、僕は子どもの誕生日を忘れていましたが、僕の奥様のご兄弟は覚えていた。
近くのオモチャ屋さんで、欲しかったものが、サプライズ的に手に入ったわが家の子どもは笑顔爆発。
僕も僕の奥様も、そのオモチャを子どもが欲しがっていたのは知っていましたが、控えていました。
理由は、何でも買い与えるのは良くない。
一応、誕生日は別のものを本人にプレゼントとして渡しています。

今回のわれわれのケースも、それを裏付ける一例で、親だけでなく祖父母や親せきの財布が現代にはあります。
玩具市場は少子化でも、減少していないというニュースを聞きます。
玩具市場の推移を調べました。

少子化でも玩具市場は伸びている


出典:国内玩具市場規模(一般社団法人 日本玩具協会)
出典:人口推計(総務省統計局)

オモチャ売り上げは、大きな伸びではありませんが、伸びています。
2019年は2005年に比べ118.1%と、2割弱伸びています。

オレンジ色の折れ線グラフは、0歳~15歳人口ですが、順調に下がっています。
2019年は2005年に比べ、約150万人減少、91.1%になっています。

対象の子どもが1割減って、売上が2割伸びる。
単純平均するなら、子ども一人当たりの配分は伸びています。

ジャンル別にみてみると、すべてのジャンルで伸びているわけではなく、大半は伸びているが一部のジャンルは減少しています。


出典:国内玩具市場規模(一般社団法人 日本玩具協会)

上の1つ目のグラフはジャンル別の積み上げですが、細かすぎて良く分かりません。
上の2つ目のグラフは、2011年を基準に、2019年に伸びている上位3つと、減少している下位3つです。

伸びているのは1位が[男児玩具]で176.5%、2位が[ぬいぐるみ]で158.0%、3位が[女児玩具]で140.2%。
減少1位が[ジグソーパズル]で74.0%、2位が[ハイテク系トレンドトイ]で88.0%、3位がクリスマスなどの[季節商品]で96.3%。

[ジグソーパズル]のワースト1位は、身の回りにジグソーパズルを見なくなったことからも納得です。
個人的には[知育・教育]にお金をかける親もいるので、ここが最大の伸びかと思っていましたが、121.8%と伸びている中では平凡な順位。

何にしても、総額が伸びており、各カテゴリもおおむね伸びています。

この情報、コンピュータゲームの数字は含まれていません。
以下、経済産業省の情報で、家庭用ゲーム機も含まれたものです。


出典:生産動態統計年報 繊維・生活用品統計編(経済産業省)

家庭用ゲーム機を入れた情報でも、玩具販売金額は伸びています。
このグラフの期間の伸び率も、家庭用ゲーム機を除いた先ほどのグラフ同様、118%なので両方伸びている。
僕はゲーム機の方が伸び率が高いと思っていましたが、アナログなものも負けてはいませんでした。

データからの情報をまとめると、少子化だがオモチャ市場は伸びています。

やはり財布が多いと感じる

子どもの数が減り、大人が増え、子ども一人当たりの金額が増加する。
単純に考えると、そうなりますが、無理やり他に何かないかと想像すると、子ども用オモチャを大人が買う。
これも現代では、認知されてきているので、あながち的外れとは言えないとは思います。
とは言え、やはりボリュームゾーンは子どもで、与える側の人数が増え、金額が増えたが一般的な答えのような気もします。

昔であれば、各家庭の子どもの数も多いし、親の兄弟も多い。
経済的余裕もない場合、親が示し合わせて「贈りあい禁止協定」を結んでいました。
僕はこの環境でした。

子どもの数が少ないと、わが家のように親の兄弟の、プレゼントの行き来があるような気もします。
親戚の子どもの数も相当少ないので、誕生日も覚えられる、というのもあります。

ちなみに、わが家の場合、祖父からも誕生日祝いとして、お金をいただきました。
祖父母は「いまの子どもは恵まれている」という、一言もついていましたが。

子どもにおもちゃを与えるか

僕は一定まで与えてよいと思っています。

一定の我慢させることは幼少期は必要で、何でも親が与えてくれる環境は、子どもにとって良いとは思えません。
限定されたもので工夫するのは、生きるうえで大きな武器ですが、子どもにそれをどこまで求めるか。

しかし、1つのオモチャだけしかなかったとして、子どもの想像力にとって良い環境なのか。
僕は、そうは思っていません。

ある程度の種類に触れて、その中で自分の好き嫌いを知る。
また1つだけではなく3種類のオモチャを組み合わせて、新たな遊び方を見つけるなど。

わが家の子どもはYouTubeが好きです。
わが家のルールでは、YouTubeは時間を制限して見せています。
自分で自律する経験も、何度か失敗する経験も、のちの人生に役立ちます。

僕は完全にシャットアウトは、極端すぎて反動があると思っています。
総論はそう思っていますが、他のご家庭が完全にYuTubeを見せないの方針でも、納得感はあります。
子どもにとって、どうしたらよいか、成長時期によっても答えは変わります。
子どもの希望と、親の押し付けのバランス点の模索です。

わが家では、幼少期は自分で考える土台を積み上げてほしいと考えているため、YouTubeは限定。
YouTubeはいつまでも見続けられますが、受動的な部分がネガティブ要素です。
対し、レゴなどのオモチャ遊びは、自分で物語を作っている点で、能動的なので賛成。

YouTubeで仕入れた情報を、レゴで実現するなど、ミックスしているのはよい傾向です。

親側の都合もある

「馬面に人参」が、本来論で子どもにとって良いかというと、わが家はそうは考えていません。
しかし、現実、目の前にご褒美をぶら下げるのを、ある時から、許容しています。
もちろん、全許容ではなく、大きな山を越えたときなどに限定してはいます。

モノ溢れでモノを大切にしなくなる、この警鐘は僕も気にしていました。
わが家では、おもちゃを投げたり乱暴にしたら、注意します。
また、オモチャは遊んだら必ず片付ける。
モノの大切さは、刷り込みと言われても、重要と考えています。
将来、自分が就いた職業で、自分が作り出したモノ・サービスに対して、誰かが軽くあしらったとして、気持ち良いか。

あとは、祖父母が近くに住んでいない場合、会える機会も少ない。
祖父母にとって、孫に会えるのは本当にうれしそうです。
その機会を作る意味で、わが家の子どもは祖父母に合うとオモチャを買ってもらえるので、祖父母宅へ行きたいといつも言っています。
そのぶん、我々親はなるべくオモチャを買わないようにして、夏休みになったらじいちゃんばあちゃんの家に行こうね、のような使い方をしています。

親孝行と子どもの満足の両立。
甘やかしでもありますが、人生の中で、こうしたメリハリのようなものはあっても良いと考えています。

さいごに

他の家族と深い接触を持つのが良いのか悪いのか。
現代は、深い関係性になるのは、減っていると思っています。

あまりお話したことがない人からオモチャをもらうかと言われると、僕はできるだけ断ります。
しかし、そこに以前ほどの拒否感はなくなりました。

冒頭記載した、僕の奥様のご兄弟ご夫婦を、僕は信頼しています。
たとえ、わが家の方針と違ったことを、僕と僕の奥様がいないところでやったとしても、たいていOKと思っています。
むしろ、そうした行為が子どものためになると、期待しています。

家庭内に戻れば、親と子どものルールは存在し、親側としてルールを曲げにくいこともある。
例えば、甘いものは一定までと制限するルールだったとして、誰かと遊びに行ってルールを逸脱する。

ルールはある程度までは、子どもにメリットだらけだと僕は考えていますが、ルール逸脱する経験も重要。
自分の枠から少し離れて、そんなやりかたもあったのかと気づく。
他家の親御さんとの接触は、煩わしくも良い点も多い。

とは言え、他家の全幅の信頼を置くのは、簡単なようで難しい時代だとも感じています。