先に与えよ、さらば与えられん

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一般的に女性は話すこと自体が「楽しい」という、脳の回路になっていると言われています。
会話の内容が重要なのではなく、会話すること自体に意味がある。
男の僕には難解ですが、そんなことを考えるエピソードがありました。

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あるママさんのお話

僕の奥様がある児童館で、いままであまり話したことがないママさんと話した時のことです。
そのママさんのことを何度か、その児童館で見ていたそうで、初見ではありませんでした。

そのママさんはの身なりは一言でいうと、身奇麗。
着ている服もこざっぱりとしており、カバンは名の通ったブランドでした。
外見的に気を使われているということです。

何らかのきっかけでそのママさんと、僕の奥様が話をすることになったそうです。
子ども達がおもちゃの取り合いなど、こうしたタイミングは児童館ではよくありますね。

会話は通常通り、当たり障りのない会話から始まりました。
その後、僕の奥様が発した「イベント情報」に、そのママさんは強い興味を示したそうです。
イベント情報といっても、「xx幼稚園のプレ保育募集はいつ頃から始まる」という情報です。

たしかにママさん同士、こうした情報交換はよくある話。
そして、自分が関わるかもしれない情報なのでより興味を示したのでしょう。

そのママさん、最初は僕の奥様に質問する形で、イロイロ聞いていたそうです。
一定の情報が集まったのか、その後は自分が候補として考えている幼稚園の話をマシンガントークしたそうです。

この一連の話をその日の夜に僕の奥様は以下で表現していました。
最初は質問されていたような気がするが、最後はそのママさんのワンマンショーを聞いていた

 

メラビアンの法則

アメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。人物の第一印象は初めて会った時の3~5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念。メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。

出典:メラビアンの法則 (コトバンク)

この法則、誤解が多いので補足します。
「見た目が一番重要」で「話の内容よりもしゃべりのテクニックが重要」というのは誤りです。

このメラビアンの法則は「一定の条件でどういう印象を持つか」ということを指します。
視覚・聴覚・言語の内容が矛盾しているとき、どう受け止められるかのという事です。

たとえば「笑いながら叱る」と、メラビアンの法則では視覚優位ですので、叱られた側は反省しない、となります。
当然ですが、視覚・聴覚・言語の3つが一致していることが望ましいです。

 

印象についての別の心理学の話として「初頭効果」があります。
はじめの印象が強く心に焼きつく効果のこと。
また最初の場だけでなく、第1印象がその後のも好感度や評価に影響を与える、というもの。
良い印象は継続、悪い印象も同様。
挽回すればよい、という考え方が簡単ではないということです。

よく言われる「第1印象を良くするために注意する点」が以下です。

  • 身だしなみを整える
  • 笑顔を浮かべる
  • 正しい姿勢
  • 興味深い話
  • 効果的なボディランゲージ

 

これ以外にプラスアルファとして意識できると良いのが以下です。

  • 相手の話を引き出す質問力
  • ミラーリング(相手の動作と同じことをする)
  • 声のトーンを合わせる(音階をあわせる)
  • (日本では微妙な)相手の目を見る

身奇麗で言葉(考え)が正しく、所作や動きが美しい。
行動全般に配慮があり、相手に心地良いコミュニケーションを意識している人。
そういう相手であれば、またお話したい、と思うのは一般的な感覚でしょう。

 

 

一般社員の中途採用面で

僕が会社で中途社員の面接官をやっていた時のことです。
はじめに見もフタもないというか、かなり特徴的なポジショントークをしておきます。

一言で表すと面接官と言っても「足切りに重点を置いた面接官」でした。
要するに「余程の人でない限り、最終面接に通すさない」ということです。

理由は単純で、担当役員がそれを求めていたためです。
その担当役員は身も蓋もないことをいくつか残してもいました。
・一般面接でエースはほぼいない
・面接は最初の一瞬で決まる
・10年以上一緒に働いても良いと思える人のみ採用せよ

この意見に対し僕は全面賛成はしませんが、かなり同意しています。
というのも僕自身1,000人はいってないと思いますが、かなりの数の面接を経験した結果の体感で一致点が多いからです。

同意できる点として、最初の一瞬は本当に重要ということ。
ちなみに日本人同士が大半の状況でしたので、目を見続けて満面の笑み、というのはありません。

だいたいは被面接者が先に部屋に入っており、後で面接官である僕が入室します。
僕がドアを開けて「失礼します」と言って入室する。
その直後の被面接者の動きや言葉は、合否にとても影響しました

僕も面接官として試行錯誤したので、本当にたくさんのことを学びました。
正直なところ、今は最初の印象と2~3つの「簡単に答えられないオープンクエスチョン」で十分だと考えています。

もちろん、それで全てが分かるわけではないですし、自分の選択眼が万能とは思っていません。
ただ、たくさんの対象を見た結果、中央値的なものが自分の中にはあり、あとはそこを基準にどの程度の上下かという判定をします。
わずかな時間でも「コイツは・・・」という印象を、面接官に持ってもらう必要性という意味も含めです。

それ以外に、心がけていたというか目指していたことがあります。
それは「この面接を通じて、被面接者が自分が気づいていなかった何かを発見してもらう」。
実際にはほぼできていなかったと想像しますが、せっかく来ていただいた、というお礼の気持ちです。

一応ですが「当社への志望動機は?」という質問もします。
ただコレ個人的にはほぼスルーです。
では、なぜやっているのか?
雑な面接をすると人事からクレームが入る、という大人の事情からです。

 

さいごに

第1印象は重要か?と聞かれれば「重要です」と答えます。
しかし、それは前提が整っていないと意味がありません。
「土台がしっかしている上での全体的に整った第1印象」

面接の時に第1印象はしっかりしている。
しかし話してみると「ちんぷんかんぷん」では結果に結びつきません。

短期でどうにもなりませんが、人間力・自力・地頭、イロイロな言葉がありますが、最終的にはこうした「底力」が面接では重要でしょう。
動かすことができないその人が積み重ねてきた歴史が、第1印象にも話す内容にも影響を及ぼすと僕は考えています。

それでも面接の一般対応としては「集中」と「リラックス」でしょうか。
人間は最高の集中力は長くは続きません。
最初のコンタクト時には意識してギアを上げておく。
張りっぱなしのゴムはいつか切れてしまうので、うまく緩めたりする。
ポイントではしっかり集中する。
最後(別れ際など)もとても重要ですので、しっかり締めるという感じでしょうか。

冒頭の児童館のママさんのように、人間は自分の話をしたがります。
でも、相手に好印象を持ってもらうことを目的とするなら逆です。

いまでは常識となった「相手の話を聴く」がポイントです。

ではでは

◆今回のまとめ◆

視覚・聴覚・言語の3つが一致していること良い印象
はじめの全体的な印象に気を配ること
最後の別れ際もお忘れなく

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