十二支の一番最後12番目にあたる「イノシシ(猪)」。
伝来元の中国ではイノシシではなく豚や、12番目ではなかったなど逸話も多い象徴です。
害獣にもなりますが、子どもの「うりぼう」の愛らしさは有名です。
イノシシ年にかかわるイロイロをまとめました。
十二支「イノシシ」の人口
日本全体のイノシシ年生まれの人口は以下です。
出典:「戌いぬ年生まれ」と「新成人」の人口 (総務省)
全体のうち、6番目の人口順位。
100÷12=8.3%、イノシシ年生まれの人口割合が8.4%、真ん中です。
以下、東京都のデータですが、年別の人口です。
出典:平成31年の東京都の十二支別人口(東京都)
第2次ベビーブームの1971年が一番人口が多く、そこから右肩下がりです。
当たり前ですが、少子化の結果です。
「イノシシ」のあれこれ
生体・特徴
・体長=90cm~160cm
・体重=50kg~160kg
・食事=雑食(植物も昆虫や小動物も食べる)
・繁殖=1年に1度、4~5頭程度の出産
・行動=夜行性だが日中活動もする
・運動能力=機敏、走る速度は40㎞以上、50kg以上のものを鼻先で持ち上げる、1m以上ジャンプする
・特徴的能力=嗅覚が優れており、トリュフ猪が有名(トリュフを鼻で探す)
雑学・トリビア
・猪突猛進ではない
何も考えずに突き進む動物ではなく、進路を考えて進む
猫同様、自分の体形を意識して通れそうな場所を進路に選んでいる
・十二支でイノシシなのは日本だけ
十二支は中国伝来、中国では猪ではなく豚
伝来当時、日本に豚がいなかったので猪になった
・豚はイノシシを家畜化したもの
イノシシとブタをかけ合せたイノブタがあるように関係性が強い
・干支の順番を決めるレースではもっと順位が上だった
干支の順番で12番目だが、本当はもっと早くゴールしていたが猪突猛進でゴールを通り過ぎて戻ってきたら12番目だった(という説もある)
・イノシシ肉の鍋「ぼたん鍋」は盛り付け方が由来
イノシシの肉を皿に盛りつける際、牡丹(ボタン)の花に似せて盛り付ける様からこの名前になった(諸説あり)
さいごに
農作物を荒らすことで害獣扱いされることがあるイノシシ。
ここ10年の被害金額をみると、変化していないようです
外部サイト:野生鳥獣による農作物被害の推移(農林水産省)
そして近年、日本でも認知されつつある「ジビエ」料理。
ジビエとは「狩猟で食ベルことを目的に捕獲された野生の動物」です。
野生の動物を食べるときに付きまとうのが「臭い匂い」と「硬い肉」。
それをクセと表現するところが大人というか、趣(おもむき)というか。
栄養価としてはとても高いのが、ジビエ全般です。