宮崎駿監督の『もののけ姫』の舞台となった屋久島。
1993年世界遺産となった屋久島に有名な「縄文杉」があります。
縄文杉の年齢はいくつかの説がありますが、世界で何番目の樹齢なのか。
日本の樹齢ランキングと屋久島の楽しみ方など調べてみました。
世界の樹齢ランキング
諸説があり、これが全てではないかも知れませんが一先ず一覧が以下です。
名前 | 推定樹齢 | 場所 | |
1 | パンド | 推定樹齢80,000年~1,000,000年 | 米国 フィッシュレイク国立森林公園 |
2 | Jurupa Oak | 推定樹齢13,000年(2009年時点) | 米国 リバーサイド郡 |
3 | キングクローン | 推定樹齢11,700年(2002年時点) | 米国 モハーヴェ砂漠 |
4 | トウヒ | 推定樹齢約9,550年(2008年時点) | スウェーデン フルーフィエーレット国立公園 |
5 | メトシェラ | 推定樹齢4,800年 | カリフォルニア州インヨー国立森林公園内 |
6 | イトスギ | 推定樹齢4,000~4500年 | イラン、アバークー |
7 | ヨーロッパイチ | 推定樹齢3,000~4,000年 | イギリス スランガーニュー |
8 | パタゴニアヒバ | 推定樹齢3,600年 | チリ |
9 | ラクウショウ | 推定樹齢3,500年 | 米国 フロリダ州 |
10 | 縄文杉 | 推定樹齢2,000年代~7,200年 | 日本 屋久島 |
個人的な感想としては「気が遠くなるほどの年月」だと思いました。
単位が「千年」ではなく「万年」。
推定樹齢というがとても納得で、これくらい長いとズレも相当大きい可能性が。
1位の推定樹齢100万年というのは、1%のズレで1万年・・・。
インターネットで検索すればそれぞれの写真が見られます。
共通点をあげると「枯れた感」が凄い。
実際に枯れているわけではないですが、これだけの長期間生きると生物学的にそうなるのか。
お坊さんが瞑想を続けミイラになる「即身仏」をイメージしてしまいました。
縄文杉は上記の中では10番目。
後述の日本の樹齢ランキングのものは縄文杉より古いのですが、一先ずこの表では10番目としています。
その縄文杉もやはり推定年齢という言葉が良く使われます。
今でも樹齢3,000年以上ともいう方もいますし、かつては7,000年とされていた時もありました。
日本の樹齢ランキング
縄文杉は日本の中ではどのくらいの樹齢順位なのでしょうか。
名前 | 推定樹齢 | 場所 |
大王杉 | 推定樹齢3,000年 | 鹿児島県屋久島 |
弥生杉 | 推定樹齢3,000年 | 鹿児島県屋久島 |
紀元杉 | 推定樹齢3,000年 | 鹿児島県屋久島 |
大和杉 | 推定樹齢3,000年 | 鹿児島県屋久島 |
万代杉 | 推定樹齢3,000年 | 鹿児島県屋久島 |
杉の大スギ | 推定樹齢3,000年 | 高知県長岡郡大豊町杉 |
神代杉 | 推定樹齢3,000年 | 奈良県吉野郡 |
柞原八幡宮の大クス | 推定樹齢3,000年 | 大分県大分市 |
武雄の大楠 | 推定樹齢3,000年 | 佐賀県武雄市 |
上に上げたものが9つ。
それに縄文杉を入れて10。
上から5本が屋久島。
この5本に縄文杉を加えて「六本の老御神木」とも言われます。
密集度では屋久島は圧倒的です。
栄養価が高い土地で長く生きながらえる、というのは間違いのようです。
そもそも屋久島は火山が隆起して生まれた島。
また、海面から一気に標高が上がる急峻な形状。
これは栄養価が溜まることなく、流れ出しやすい形です。
そんな中での長寿密集。
栄養価が低いほど長寿という関係に繋がりそうです。
屋久島の楽しみ方・みどころ
アクティビティ | 説明 |
トレッキングツアー | 縄文杉トレッキングツアーをはじめ、さまざまなルートがあります |
リバーカヤック | 安房川などで昼も夜も違った景色が見られます |
ダイビング・シュノーケリング | 島なので周りは海、浅瀬でのシュノーケリングから本格的なダイビングまで |
場所 | みどころ |
縄文杉トレッキング | 縄文杉以外にもたくさんの古木が見られます。距離は長いですが標高差はそれほどありません。 |
白谷雲水峡 | 苔に包まれた森 |
日本百名山の最南端「宮之浦岳」 | 百名山全踏破チャレンジャーの中でも達成が難しい山、標高が1,936mで登山難易度が高くはないが立地的に遠い |
ヤクスギランド | スギの原生林が容易なアクセスで鑑賞できる、車で近くまで行くことができる |
永田・一湊海水浴場・栗生浜海水浴場 | 時期によってウミガメ産卵に出会える、現地ガイドもと産卵見学も可能 |
島全体は約130km、レンタカーを借りればみどころへのアクセス良好です。
ただし雨は要注意です。
屋久島は日本で一番雨量が多いところ。
長時間外出するような状況であればレインウェアは必須。
いつ降られてもおかしくないとお考えください。
ただ雨の中や雨上がりの幻想的な景色も屋久島の特徴の一つです。
縄文杉自体も道中も魅力的
お盆や連休時の屋久島はとても観光客が多く、縄文杉トレッキングも多くの人が訪れます。
登山口までのバスでまずは行列。
オーバーユース(たくさんの人がはいらないための規制)対策だと思いますが、レンタカー等で登山口までは入れません。
その後、登山道に入ってからも富士山同様、軽い渋滞のような状況になるようです。
僕自身は人が少ない平日を狙って縄文杉までトレッキングしました。
狙い通り周りにほとんど人がいない、渋滞知らずの状況でした。
一例としてウィルソン株というハート型の株で昼食。
ここは縄文杉ルートのなかでもて定番の休憩ポイント。
約20分程度の昼食中に、誰も訪れないほどの人がいない状況でした。
そして縄文杉トレッキングでは、自然の動物に出会います。
猿、蛇、鳥、鹿。
僕が登山道の前半半分のトロッコ道を静かに歩いていると鹿が山側からひょっこり。
こちらに気づいていないようで、どんどん距離が詰まります。
こちらは動かず気配を消してずっと見ている。
3メートルくらいまで近づいてきたところで、こちらに気づく。
「ビクッッッ!!!!!!!!!!」
文字で表現するとこんな感じで、ビックリして飛びのきました。
そして一目散で谷側に走って行き、遠くで止まってこちらを振り返る。
「何でそんなとこにいるんだよ」的な噴出しを思い浮かべました。