いま、公園の清掃は昔に比べどの程度実施されているのか

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公園

最近、公園のトイレが以前に比べきれいになっていると感じます。
実際の公園維持管理費はここのところ、社会の財政逼迫の流れと同じく減少しています。
維持管理費が減少しているのにトイレが綺麗ということは、公園が少なくなっているのか。
公園管理員の状況などもあわせて、見てみました。

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日本の公園は増えているが世界比較では少ない

まず初めに、日本の都市公園の数や面積の推移が以下です。


出典:都市公園データベース(国土交通省)

公園の数も面積も増えています。
2002年と2016年を比べると、伸び率では公園数=127.2%、公園数=124.2%。
わずかに公園数の増加が多いです。


出典:都市公園データベース(国土交通省)

一人当たり公園面積も増加しています。
2002年と2016年比の伸び率は122.4%なので、人口増加よりも公園面積増加が上回っています。
ここまでをまとめると、近年、日本は公園が増加しています。

参考情報として、諸外国との比較情報が以下です。


出典:都市公園データベース(国土交通省)

東京23区の1人当たりの公園面積は、スウェーデンのストックホルムに比べると約1/20。
日本の公園が増えているとはいえ、世界諸都市に比べると少ない国です。
これを踏まえ、日本の公園維持管理費の推移はどうなっているのでしょうか。

公園維持管理費は10年ちょっとで約2割減

初めに、公園の種類について先述します。

街区公園もっぱら街区に居住する者の利用に供することを目的とする公園で誘致距離250mの範囲内で1箇所当たり面積0.25haを標準として配置する。
近隣公園主として近隣に居住する者の利用に供することを目的とする公園で近隣住区当たり1箇所を誘致距離500mの範囲内で1箇所当たり面積2haを標準として配置する。
地区公園主として徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目的とする公園で誘致距離1kmの範囲内で1箇所当たり面積4haを標準として配置する。都市計画区域外の一定の町村における特定地区公園(カントリ-パ-ク)は、面積4ha以上を標準とする。
運動公園都市住民全般の主として運動の用に供することを目的とする公園で都市規模に応じ1箇所当たり面積15~75haを標準として配置する。
総合公園都市住民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用に供することを目的とする公園で都市規模に応じ1箇所当たり面積10~50haを標準として配置する。
広域公園主として一の市町村の区域を超える広域のレクリエ-ション需要を充足することを目的とする公園で、地方生活圏等広域的なブロック単位ごとに1箇所当たり面積50ha以上を標準として配置する。

出典:都市公園の種類(国土交通省)

そのうえで、公園1か所当たりの年間維持費の推移が以下です。


出典:平成26年度都市公園利用実態調査((国土交通省)

合計金額では、2001年=4.4億円だったのが、2014年=3.6億円に減っています。
減少率は19%と、約2割減少しています。

公園種類別に見ると、この13年で唯一増えているのが[街区公園]。
ですが、[街区公園]は、棒グラフを見てわかる通りわずかで、ほぼ誤差レベル。
それ以外の種類はすべて減少していることから、やはり総論減少となります。

公園の維持管理費が減少している理由としていくつかのサイトを見てみました。
どこの情報でも最大の理由として挙がっているのが「国や地方の財政悪化による予算減少」。
「建物なきハコモノ」という言葉を僕は今回初めて知りましたが、そういう見方も一面当たっていると思います。

手をこまねいているだけではないようで、行政側も収益を得る方法を模索しているようです。
[ネーミングライツ]や[畑の有料貸し出し][民間事業者の提案による施設運営]などを展開しています。

それでも総維持管理費が減少している、であれば公園管理員が減っているのかが心配になります。

常駐管理員は微減、定期巡回が増加している


出典:平成26年度都市公園利用実態調査((国土交通省)

[常駐管理員]は、2001年と2014年を比較すると、0.8%減少と微減。
[定期巡回]は同時期、2.2%増加と、少し増加。
[不定期巡回]は0.4%増加なので、変化なし。

公園管理員については、総じてあまり変わっていないようです。
公園維持管理費が減っていて、管理員はあまり変わっていない、ということから、単価が安くなっていると予測できます。

それでも、東京の公園に限ってかもしれませんが、以前に比べ公園が綺麗になっていると僕は感じています。
特にトイレがその典型で、昭和時代は入るのもためらう場所もあったのですが、最近匂いがきついトイレに出会うことも少なくなっています。
そんな公園の清掃状況については以下です。

毎日清掃している割合が増えている


出典:平成26年度都市公園利用実態調査((国土交通省)

[毎日実施]は、2001年と2014年を比較すると、9.6%増加。
[定期清掃]は11.9%減少、[不定期清掃]は1.6%増加。

[定期清掃]だったものが[毎日実施]に置き換わっているようです。
データ上はこのようになっていますが、先ほど書いた「トイレが綺麗になっている」ということを裏付けています。
毎日、公園トイレが清掃されているのであれば、僕が現在の公園トイレが綺麗だと感じているのは正しいようです。

さいごに

僕は子どもを持って、行く事が増加したものの1つが公園でした。
あとは図書館や体育館などの公共施設やショッピングモールあたりです。

今回は以前から漠然と感じていた「最近の公園は綺麗になったなぁ」ということが少し裏付けられました。
若干怖いのは、総費用が減少しているのに綺麗になった、それが現場疲弊ではないかという点。
図書館員についても、外注増加で費用削減というお話をよく聞きます。

今回も調べていて「公園の存在意義?」は、ということを考えてしまいました。
都市部においては緑化の意味もあるでしょう。
人口が一定以上集まる地域あれば、多分、必要というのが総論になると想像します。

市民が求めるものとして「公園」があるとして。
政治の役割である、どこに予算を配分するのか。

全員が公園が欲しい、という考えではないことは前提にはあります。
それでも子育て中のママやパパは、その重要性を感じていると思いますし、利用頻度もトップクラスだと思っています。
高齢化社会なので、老人が多いという話もうなずけますが、子どもも公園が好きな子は毎日通います。

そんな「公園の存在意味は?」という質問の、個人的な回答の1つは「少子化対策」です。
子育ての現場に立つと、個人差はあると思いますが、公園の存在に助けられます。
少なくとも、僕は公園にとてつもなくお世話になったし、自分が大人目線ですが童心に帰るきっかけにもなりました。

公園は子育てママさんたちを助ける武器の1つとして、心強い味方です。