独身者の結婚に対する希望で、同じ年齢の相手と結婚したい、という事が近年増加していること。
それ以外に時代を反映している点として、女性が男性に家事育児能力があると良い、という結果。
あとは、女性の理想ライフコースと予定ライフコースで差があるようです。
女性はしっかり現実を見ている方が多いようです。
結婚希望年齢はほぼ横ばい
未婚者の「希望結婚年齢」グラフが以下です。
出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)
全体的に右肩上がり、推移としては横ばい、特に近年につれて頭打ちです。
男性は約30歳、女性は28歳で結婚したい、といまの独身者は考えているようです。
推移での男女差は、女性の方が年齢上昇が高いですが、これもわずかです。
希望する結婚相手の年齢差は同じ歳が増加
同じ数字で、2種類のグラフにしたものが以下です。
出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)
このグラフは男女差もあり、いくつかトピックスがあります。
一番は男女とも、近年になるにつれて「同じ歳」の相手を求めていること。
特に男性の伸び率がすごく、2015年は41%。
女性は2015年時の「同じ歳」希望は28%で2位、1位が1~2歳年下。
女性で「年上」希望は3.9%、コレは以外でした。
平等を求めている人が多いのでしょうか。
それとも老後、パートナーに先立たれた後の期間が長いなどの心配でしょうか。
もう1点、僕の認識が違っていたのが、女性の方が「年下」希望者が多いということ。
2015年で「年下」希望は、男性=51.4%、女性=67.7%。
男性の女性に対する若さ願望がよく言われるので、男性の方が高いと思っていました。
細かい話ですが「7歳以上年下」希望は、男性の方が高いというのはありますが。
男性で他に気になったのが、「年上」が微増していること。
精神的にも経済的にも、女性の力が増している昨今の事情からでしょうか。
女性のライフコースはやはり現実と理想の差がある
出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)
このデータはあくまで、未婚者が対象です。
未婚の時点で、女性は専業主婦は難しい、と地に足をつけて考えているようです。
専業主婦は、いまの時代的に難しいということは趨勢です。
再就職コースとは「結婚し子どもを持つが、結婚あるいは出産の機会にいったん退職し子育て後に再び仕事を持つ」ことを望むコース。
約1/3の方、全体で一番多い区分です。
両立コースとは「結婚し子どもを持つが、仕事も一生続ける」ことを希望。
産休・育休取得しつつ、キャリア継続を目指す方々で、2番目に多い区分です。
再就職コースと料率コースで、半数~2/3程度ということになります。
女性・予定の中で「非婚就業」が、女性・理想より圧倒的に高いのは特徴的です。
ベーシックなことを求める人が多い
出典:第15回 出生動向基本調査(厚生労働省)
目新しいことはあまりないグラフかと思います。
それでも1つトピックスとして感じるのは女性で2番目の「家事・育児能力」を男性に求めている。
僕自身、子どもを持って感じるのですが、とても妥当なことだと思います。
子どもという「まったく思い通りにならない要素」が家族に増えたとき。
どれくらい夫婦で助け合う・カバーし合えるかは、生命線です。
僕は男性・既婚者ですが、その立場の個人的意見として、男性結果について1つ思うこと。
女性に「容姿」を重視する人が84.3%が、ほほえましいと思いました。
生物学的にオスがメス(逆も)に美を求めるのは遺伝子レベルの本能。
ですが、実際に結婚生活を続けていくと、その重要度が下がる人がほとんどではないでしょうか。
さいごに
結婚式場で有名なアニヴェルセルに、結婚したい外国人というアンケート結果がありました。
男女1,400名が対象で「もし、日本人が自分1人しか存在しなかった場合で、結婚相手に外国人を選ぶとしたら、どの国の人が良いと思いますか。」(有効回答数1397件)のアンケート結果が以下。
女性 | 男性 | |
1位 | イギリス人(48.0%) | 日本人(28.1%) |
2位 | アメリカ人(41.8%) | アメリカ人(27.9%) |
3位 | イタリア人(33.2%) | イタリア人(23.3%) |
4位 | フランス人(21.2%) | イギリス人(21.8%) |
5位 | スペイン人(13.9%) | ロシア人(20.4%) |
6位 | 日本人(13.1%) | フランス人(18.1%) |
7位 | ロシア人(10.3%) | スペイン人(17.9%) |
8位 | ブラジル人(8.3%) | 韓国人(11.6%) |
9位 | 韓国人(6.2%) | ブラジル人(10.0%) |
10位 | その他(3.6%) | インド人(5.6%) |
出典:発表! いまどき女子が結婚したい外国人! 男性が1位に選んだのは…!!(アニヴェルセル)
男性は1位が日本人という、草食というか外人女性相手は厳しいという結果。
対して女性は、イロイロない意味で身軽というイメージ。
世間一般イメージと同じ結果でしょう。
そして時代とともに変わる、女性が男性に求めるキャッチーな言葉があります。
それなりに根拠があっての言葉なので、時代の象徴とも言えそうです。
バブル期=3高・・・高学歴、高収入、高身長
バブル後=3C・・・Comfortable(快適/十分な給料)、Communicative(理解し合える/階層が同じ、もしくは少し上)、Cooperative(協調的/家事を進んで行う)
2010年代=3低・・・低姿勢、低依存、低リスク
2015年 =3強・・・結婚生活に強い(家事や育児の能力がある)、不景気に強い(安定した職業に就いている)、身体が強い(健康な身体)
現代 =3優・・・家族に優しい、私だけに優しい、家計に優しい
言葉の変遷を見ていて思うのは、家族を大切にするという考え方の増加。
大切というより、なんとかパートナーと人生を乗り切る、というような思想が本心でしょうか。
いつの時代もどんな環境でも、多分人生は課題だらけなのでしょう。
そんな人生の困難をパートナーと一緒に立ち向かえるのであれば、相当心強いでしょう。
ではでは。
相手の年齢は同じ歳を望む人が多い
現実的な考え方の人が増加している