知らない男性に、自分の子どもを預けられないのが一般的な感覚だと思っています。
ではどんな状態なら、知らない男性に大事なわが子を預けられるか。
場所が遊園地で、お互い子連れなら、心理的ハードルが下がるという実体験からのお話です。
女性同士ならは安心度は高いと思いますが、オッサンが相手の場合は、躊躇することが当たり前かもしれません。
ママの思惑通りにならず子どもが泣きだす状況
ある遊園地の乗り物待ちの出来事です。
その乗り物は2人乗りの乗り物で、僕はチケットを買って列に並んでいました。
それほど混んでいる遊園地ではなく、僕が乗ろうと思った乗り物には、約5組の家族連れが並んでいました。
僕が並んだ列の二組前の子ども連れママの行動が、今回、僕がいろいろ考えたきっかけです。
このママのご家族構成は、[ママ]と[小学生低学年の1名]と[未就学児1名]と[抱っこ紐で寝ている乳児]の合計4名。
毎日の大変さが、ありありと想像できるパーティです。
そのママは、乗り物に「ママと乳児」、「小学生と未就学」の2回に分けて乗ると考えていました。
ところが、そのご家族が乗る順番になって問題が発生。
その乗り物は、小学生以下は1人では乗れず、抱っこしている赤ちゃんも1名にカウントされるルール。
問題をまとめると、小学生の子どもは1人で乗車可能。
未就学児1名は、1人で乗れないのでママが同乗する必要がある。
しかしママは赤ちゃんを抱っこしているので2名とカウントされ、未就学児と一緒に乗れない。
やがて未就学児が泣きだしました。
そのママは乗り物の係の方に、抱っこなのでダメか、食い下がりましたが判定は覆らず。
たしかにいまの時代、係の方も何かあったらとセーフティ側に倒れるご時世です。
そこへホワイトナイトが現れました。
ママご家族の後ろの見知らぬパパがヘルプ
ママご家族と僕の間にいた、ママとは無関係のパパと子連れがいました。
その見知らぬパパがひとこと「俺が見てましょうか?」。
ママは瞬間返答にためらいましたたが、「お願いできますか」とほぼ即答。
ママがとった選択は、まず小学生で1人で乗り物に乗せる。
次に未就学児とママで乗り物に乗り、その間小学生が座って、赤ちゃんを抱っこ。
それを見知らぬパパが、赤ちゃんの背中を落ちないようにサポートする。
無事、ママのご家族全員、赤ちゃんは不明ですが、満足の結果になりました。
見知らぬパパに子どもを任せられるか
この乗り物の乗車時間は1分程度。
しかも、赤ちゃんは小学生の自分の子どもが抱っこしている状態。
この条件であれば、人に赤ちゃんを預けたとは言わないとも言えます。
それでも、小学生の子ども一人では心配で、仮にホワイトナイトのパパさんがいなかったどうなっていたか。
一番可能性が高いのが、小学生は1人で乗り物に乗るが、未就学児は乗れなかった、乗るのをあきらめるとなると思いました。
未就学児はワンワン泣く姿が目に浮かびます。
では、自分の子ども(小学生)がいなかったと、ママと未就学児と赤ちゃんだったら。
赤ちゃんを身内ではない、知らないパパに預けられるか。
この時は、遊園地の乗り物待ちの状況。
知らないパパさんは子ども連れで、自分から俺がみてましょうか、と言ってくれている。
僕の主観ですが、パパさんは子どもにフレンドリーオーラを感じさせるアットホームな感じの方でした。
これで、大分心理的ハードルは下がっている気もしました。
オッサンでも、小さな子どもを連れていると、周りからの話しかけられる回数がまったく違います。
僕自身、子どもと歩いていると、知らない方から話しかけられる回数が、それなりにあります。
一人の時はほぼゼロなので、特にママさんにとっては、オッサン+子どもを連れて構成は、一定の安心感を与えているのだなぁと思っています。
自分が知らない他人を気軽に助けられるか
立場を変えて「自分が知らないパパさん」の状況だったら、声をかけられるか。
目の前に困ったママさんがいて、そのママさんの子どもを少しの時間を見られるか。
判定は分かれそうです。
気軽に預かる約束をして、意図せずケガなど追わせてしまったら大変です。
モンスターペアレントに代表されるように、言いがかり的な状況も、いまの時代はあり得るかもしれません。
そう考えると、僕は遊園地側の係員の判断同様、リスク回避で声をかけない判断も、責められないと思っています。
ただ、理想論ですができれば一歩、踏み出してサポートができないか。
リスクを考え無理はしないほうが良いですが、特に子ども連れ同士であればヘルプしあうくらいが良いのではないか。
小さな子ども連れであれば、毎日が戦争状態なのはお互い共通認識のはずです。
そうした時に思わぬ援軍がいると、小さな事かもしれませんが両方の家族が明るくなると思っています。
さいごに
僕は、自分が子どもを持つまで、赤ちゃんが苦手でした。
どう接してよいのかわからないので、友人などに強制的に赤ちゃんを抱っこさせられると、硬直していました。
それが子どもを持って、いまは赤ちゃんいつでも受け入れOKに変身。
たとえばエレベータの中で、ママに抱っこされた赤ちゃんが僕をじっと見るようなシチュエーションがあります。
以前なら目をそらし、知らんぷりしかできませんでしたが、いまは違います。
どうにか笑わせてやろう、と僕の中の闘志に火が付きます。
ママに見つからないように、僕が変な顔をしてどうにか赤ちゃんを笑わそうとします。
たいてい、それをママに見つかって苦笑いされます。