カップラーメンを子どもに食べさせるか。
化学調味料に強い拒否の人なら絶対あり得ないから、それなりに取り入れているご家庭までいると思います。
巣ごもり需要で、社会全体では、即席めんを食べる回数が増えています。
わが家は適度に取り入れるスタイルです。
即席麺売り上げは伸びている
「2020年4月の即席麺売り上げが過去最高」というニュースを読みました。
コロナウィルスで内食が増えた結果とのこと。
3月はコロナウィルス初期で、保存食としてカップ麺がスーパーの棚から消えました。
4月は緊急事態宣言前でしたが、保存食目的以外に、リモートワークが増えた月。
家で食事をする機会が増えたので、即席麺の売り上げが増加したのはうなずけます。
近年の即席麺情報を探したところ、総務省にありました。
出典:家計調査年報(総務省統計局)
15年で1.5倍(152.4%)に増加しています。
仮にカップ麺1つの値段を200円とすると、2005年に年間13.2個が家庭の消費量だったものが、2019年に20.2個になっています。この15年で、日本の物価は変わっていないので、この数字を見ると増えたと感じます。
この情報、独身も夫婦のみも夫婦と子どもも含む「総世帯」の情報です。
独身世帯と若年層が即席麺のメインターゲットだと思っており、その層の消費量が増えたと僕は予想しています。
たとえば、会社に行っていた独身20台男性が、コロナでリモートワークになり、ランチも自宅で食べるようになる。
そんな時、手軽にお湯を注いでランチにする。
手軽に済ませる手段の1つとして、即席麺を食べるのはイメージしやすい。
一人分のご飯を、単身者が作るには、心理面でも金銭面でもハードルがあります。
自分が好きなモノを食べられる、だれからも注意されない、そもそも食事を作る行為自体めんどくさい。
僕も独身時代は、よくラーメンを食べていました。
一人暮らしは食生活が乱れがち
僕が独身時代、社会に出て一人暮らしをしていたとき、一人で食べる夜ご飯チョイスは「手軽さ」が最重要でした。
帰宅時間が遅かったので料理する気力もなく、駅から自宅までの途中にある何件かの、コンビニやスーパーのローテーション。
コンビニ弁当、スーパーの割引総菜、インスタントラーメン。
環境面の言い訳もあり、一人暮らしを始めた最初の部屋が、ワンルームマンション。
台所には1つ口の電気コンロがついていました。
それまで料理をほとんどしてこなかったので、コンロの口数に良いも悪いも感じません。
「あ、これでお湯を沸かしてインスタントラーメンが作れるな」くらいにしか思っていませんでした。
実際、フライパンを握る機会はほとんどなく、パスタをゆでてソースを絡めるくらいが唯一。
メインの調理器具はヤカンと、袋ラーメンをゆでる小さな鍋。
典型的な手抜き食事でした。
これでは野菜不足で健康に影響がでると考え、これまたインスタント思考ですが、野菜ジュースを朝、飲むようになったりはしました。
それでも、ラーメンを食べることはそれなりにあり、決して褒められる食事ではありませんでした。
カップラーメン自体が、あまり体に良いものではないと当時も今も、僕は考えています。
その理由として認識しているのが、化学調味料の多さと、高い塩分。
分かっていても、ラーメンは手軽かつおいしい。
特に、外で食べるラーメンは格別です。
山で食べるカップ麺はおいしい
気分の問題で、科学的根拠はゼロですが、家の中ではなく外で食べるラーメンはおいしいと、いまでも思っています。
僕は独身時代、山に行く機会がそれなりにあり、その時の食事はカップラーメンが主でした。
お気に入りは、カップヌードルのカレー味。
カレー味はあくまで好みです。
カップヌードルは本体が小さめで、お湯を注ぐだけという手軽さ。
粉スープが別だとゴミの1つになるので、この点でもカップヌードルは優れている。
山に行くときは荷物をどれだけ小さくできるか、ごみを出さないかは重要です。
僕は1つ口ガスバーナーと水とカップラーメン、非常食としても梅干しおにぎりを持って行っていました。
昼頃になって、休憩ポイントや山頂で、お湯を沸かしてカップラーメンを食べる。
平地に比べ標高が高いので沸点が低く、正直、味は平地より落ちると机上では考えられます。
しかし、自然の中で食べるラーメンはおいしい。
絶景も調味料の1つかもしれませんが、空腹が大きな要素というのは間違いない。
数時間、ザックを担いで自分の足で登ってきているので、相当量の運動後の空腹。
正直、何を食べてもおいしい。
いまでもアウトドアで、手軽差を優先させるときカップラーメンを食べますが、自宅にいる時にはほとんど食べなくなりました。
特に結婚して子どもができて、その回数は激減しました。
子どもにカップラーメンを食べさせるか
子どもを授かると、ほぼすべての親が一度は考える「食品添加物」問題。
子どもの口になるべく入れたくないが、すべて排除は多分無理。
どこまで許容するのか、各ご家庭それぞれの判断です。
わが家も子どもが小さいうちは、カップラーメンは子どもも親も一切口にしませんでした。
親が食べているの姿を子どもが見つけて、頂戴と言われて断るのも難しい。
そうであれば、そもそも食卓に上らせないのは1つの方法。
即席麺は手軽なので、食事を作る側には、便利です。
それを取り入れないイコール、それ以外の食事準備が必要となります。
それは一般的には、奥様への負担増です。
わが家の夫婦会議の結果、即席麺ナシ方針となりました。
毎日のメニューを考えるのは、食事を作る側にとっては大きな負担です。
子どもは好きなモノは喜んで食べるが、それ以外は箸をつけないこともある。
必然、子どもが好きなメニューのローテーションになり、なんだか微妙にもなる。
子どもの好き嫌いなど無視して、親が食べたいものを食べるもアリです。
ただ、子どもが一口も食べられないようなものばかりはいただけない。
この辺りのバランスは、子ども食事作りあるあるです。
わが家の子どもは、ラーメンが好きです。
それなりの年齢になってから食べさせたのですが、ガツガツ食べる。
その姿を見ていて、化学調味料に負けた感はありますが、おいしいものはおいしい。
ただ、毎食食べさせるのは許容できないので、特別な時だけ食べる。
外出していてお昼時帰宅となり準備ができないときや、長期休暇でたまにはというときに登場します。
即席麺を、まったく子どもに食べさせないご家庭もあると思っています。
それはそのご家庭の方針で良いと思っており、わが家は、適宜取り入れるというだけ。
これはマクドナルドでも言えると思いますが、子どもが一切、マクドナルドを食べずに大人になると想像したとき、それも世界が狭いのでは、と夫婦で話し合った結果でもあります。
大抵のことにあてはまる、極端に振りすぎない。
ちょっとのいたずらをして、大事を避けるような。
一度も悪いことをせずに大人になって、その人に魅力があるのか。
料理担当が楽することも含め、調和点の模索です。
さいごに
コロナ過で僕は在宅勤務になりました。
家で3食、食べるようになり、平日はほぼ、僕の奥様が家族全員分の料理をするようになりました。
これは奥様への大きな負担だと認識しており、そして感謝しています。
コロナ過で、奥様のタスクが増えたのは、見ていれば分かります。
とは言え、僕の奥様は、僕が満員電車や会社でコロナに罹患するくらいなら、家事負担や日ごろいない人がいる状況でも、在宅の方が良いと考えているようです。
コロナ過で、生活スタイルの変化があちこちに出ました。
家での食事回数が増えたので、わが家ではたまに即席麺を活用する。
これも変化に適応する手段の1つだと思っています。