黒子のドライブレコーダー装着率は2021年は半数以下

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ライフハック・節約

ドライブレコーダーの装着率は、2021年には43%。
この数字が高いのか低いのか判定できませんが、ここ数年で普及が進んだのは間違いありません。
とは言え、ドライブレコーダーを装着しても、事故にあう確率が減るわけではなく。
いざという時の黒子、ある意味保険に通ずるものです。

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ドライブ趣味は減少

まず、ドライブを趣味とする人口推移が以下です。

出典:レジャー白書2021(公益財団法人 日本生産性本部)

2020年は3,340万人で、10年前に比べマイナス2,020万人、2019年と比べてもマイナス620万人となっており、グラフ全体が右肩下がりです。
同時期、日本全体は人口減少期かつ高齢者増加で、減るのは既定路線ではあります。

個人的には、新車販売台数を見ても減少し続けているので違和感はないのですが、東京モーターショーの活気が回を重ねるごとにしぼんでいっている点について、行くたびに衰退感を感じています。

出典:レジャー白書2021(公益財団法人 日本生産性本部)

上記は、自動車関連金額の推移です。
先ほどの人口推移とは少し違い、大きく減少しているわけではありません。
要因として思いつくのが、自動車自体や付帯サービスの金額が上がったのはあります。

ここまでをまとめると、ドライバーは減ったが、自動車市場全体はそれほど減ってはいないとなります。

ドラレコ装着率は2021年には43%

ドライブレコーダーが普及したきっかけがあおり運転で、2019年常磐道で発生した「常磐道煽り運転事件」で法制化されました。
ニュースを見る人なら、1度は目にしたことがあるあの有名な動画。
この事件の判決は出ており、被告に対し懲役2年6か月の実刑が下されました。

僕が2021年に免許更新した時、最近の法改正の1つとしてこの話が講師説明に含まれていました。
内容はあおり運転の法律の罰則が厳しくなった点ですが、蛇足として被告は実刑判決を受けたという内容でした。
免許更新の場でも話題に出るような、マイナスインパクト事件だったと言えます。
この事件がドラレコ推進の主要因と言えませんが、あの映像を見て「ドラレコあったほうが良いかも」と考えた人は、多かったのではないか。

出典:2021年 全国カーライフ実態調査(ソニー損保)

ドライブレコーダーの2021年時点の装着率は43%。
グラフでは、大きく伸びた年は2018年の16.4%増加と、2021年の11.1%増加の2か所。
2021年時点で、全体のうち半数弱がドライブレコーダーを着けています。

コレが多いのか少ないのかは、分かりません。
ただ、ドライブレコーダーは、日常運転では黒子でしかなく、その本領はいざという時のため。意味的には保険と同種のものです。

出典:2021年 全国カーライフ実態調査(ソニー損保)l

実際に購入されているドライブレコーダーの価格帯が上記です。
「30,000円未満」が全体の57.8%、「分からない」が26.4%、「30,000円以上」が15.7%なので、「30,000円未満」が主流です。
装着をディーラーや自動車関連ショップでお願いすると、さらに10,000数千円~30,000円程度の追加出費。
ここにお金を出すかどうか、悩む人がいるのは想像に難くありません。

年代別と地域別

次は、年代別のドライブレコーダー装着率です。

出典:自動車用の映像記録型ドライブレコーダー装置について(国土交通省)

一番装着率が高い年代が「20代」で53.6%、最低が「70代以上」の38.8%。
「70代以上」が低いのは、そもそもドラレコの存在を知らない可能性を思いつきます。
もしかすると「20代」が多いのも同じ理由で、ネットに明るく情報サーチに長けているので装着しているのか、あるいはリスク回避思考が他の年代より高いのか。
全体平均は46.3%なので、上記、別情報の装着率43%と近く、正確性のある情報です。

出典:自動車用の映像記録型ドライブレコーダー装置について(国土交通省)

最後が、日本の地域ブロック別のドライブレコーダー装着率です。
1位が「近畿」の58.1%で、2位の「中部」48.4%と比べても、10ポイントの差。
理由が分かりませんが、「近畿」はドラレコ装着率がダントツで高い結果です。

最下位は「北海道」の38.3%で、「関東」は平均値の45.6%よりやや下の43.2%。
「関東」の中の「東京」はマイカー保有比率が唯一50%を下回る都道府県ですが、そもそも人口が多く、一番、必要性が高い場所と言えます。
「北海道」が最下位の理由を考えてみると、土地が広く一部の人口密集地域を除くと、他車との遭遇率が低いため、必要性を感じないのか。
交通死亡事故人数で常に上位の「北海道」と「東京」は、事故率から考えるなら装着推奨値域です。

頼りになる裏方

僕はマイカー保有者で、あるときドライブレコーダーを装着しました。
その理由は、事故判定(責任)の明確化と、同乗者への配慮です。

映像があるから思い通りになるとは考えていませんが、圧倒的な説得力があるのは事実。
10年以上前、駐車場で車をぶつけられた時、相手が100%悪い状況だったにも拘わらず、ごねられて随分、精神エネルギーを削られた記憶がベースにはあります。
ドライブレコーダーがあれば、反論の余地はなく、お互い余計なコストは不要になる。
当時は、ドラレコ自体が存在しておらず、随分嫌な思いをしました。

着けてみた感想ですが、可もなく不可もなく。
運転に支障が出るようでは装着位置がマズイのでありえませんが、やはり黒子でしかないもの。
それでも、安心感が上がったのはあり、いざという時、ドラレコが証拠を保存してくれる。
この「いざという時」は1つの判断点で、装着しなくても運転自体に問題なく、利用する機会はたいていのドライバーはゼロです。

先ほど、ドライブレコーダーが保険と書きましたが、医療保険は一定のお金があれば加入不要で、その理由は日本の皆保険制度があるためと僕は考えています。
しかし、自動車同士の事故にあった場合、自分がいくら資産家であっても、動画の有無でその後の交渉は大きく変わっていく点が、保険と違います。

日ごろは表に出なくとも、いざというとに役に立つもの。
子どもに対する、親の在り方と同じだと思います。

さいごに

僕はドライブレコーダーを、自分で装着しました。
意外にやってみるとできるもので、完成満足度は95%。
ただ、今回DIYしようと決断に至ったのはYouTubeの存在です。

自分の車種のドラレコ装着映像がネット上にあり、それを見てイメージトレーニングができました。
一番の難所というか、素人側としてイメージできないのが、配線を隠す部分のコードの通し方、そのためのパーツの外し方です。
それが、動画でよく理解できたので、これなら自分でもできると考え、実際に良い出来になりました。

最近の車は、自分で触れるところは減ってきましたが、DIYできることはやってみたい。
すべてのことを自分でやることはできないので、人によってどこまで自分でやるかは異なります。
それでも、できるだけ自分の手を動かしておくと、いろんなことに応用できる種になります。