子どものお手伝いは自己肯定感を高める

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育児・子供観察

子どもが自分から進んでお手伝いを始める。
えっちらおっちら、お盆で後片付けのお手伝いをする。
どこのご家庭でも大小さまざま、こういった歴史があるのではないでしょうか。
不慣れなことなので、本人はホントに一生懸命。
その姿を見ているだけでも、満たされます。

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手を出さない

あるとき、ウチの子どもが自発的におてづだいをするようになりました。
最初は簡単なことから、失敗も繰り返しながらです。

電気をつけてもらうとか、ポストから郵便を出してもらうとか。
ウチの子どもは印鑑を押すのも大好きでした。

宅配が届くと大喜び。
事前に「今日はあとでヤマトさんがくるよー」と伝えておくと、ぱっと笑顔。
「ヤマトサン、くるーーー!!!」

ウチでは押印のことを当時「ぷっかーん」と読んでいました。
「あとでヤマトさん来たら、ぷっかーん、お願いなー」と僕が言うとソワソワ。
ピンポーンと聞くと、大喜びで玄関に向かっていました。

あと忘れられれないのが、初めて食事後の食器のお片づけ。
お盆に器をいくつかのせて台所に持ってきてくれたときのこと。

両手でお盆を持っているのですが、歩みはそろーりそろり。
実際はそれほど重くはないですが、お盆はブルブル震える状態。
体中に余計な力が入っているのが、見ていて分かります。
それでも顔は真剣そのもの。
こちらの体も無意識に力がはいってしまいます。

無事、台所の僕のところにたどり着いて、僕にお盆を手渡す。
僕は「アリガトー、ホントに助かるなぁ」と伝える。
それを聞いて、嬉しそうな笑顔と全身で照れを表現。
この嬉しさ表現で、またしてもこちらが嬉しくなってしまう。

子どものお手伝いに対する親側の基本ですが、子どもがやり始めたら手を出さない
失敗しても笑って許す。
ウチの子どももお盆をひっくり返したこともありました。
それでも感謝。

 

お手伝いの効用

お手伝いの効用はイロイロ言われています。

・自信がつく
・考える
・責任感
・自立につながる
・観察力
・器用さ
・成功体験と失敗体験
・親子コミュニケーション
・コミュニティに参加する

子どものお手伝いがそれにあたるか分かりませんが「他者貢献」という言葉を思い出します

 

 

子どもに家事を手伝わせることの影響について、75年という長期追跡研究をしたハーバード大学の「Grant Study」があります。
一言で言うと「成功している人は、子どもの頃、家事などお手伝いの習慣があった」という結論です。

 

お手伝い体験は自己肯定感が高くなる

日本でも国立青少年教育振興機構が発表しているお手伝いに関する調査結果があります。
この発表の冒頭まとめで記載されているのが以下。

【調査結果のポイント】
▼ポイント①
自然体験や生活体験、お手伝いといった体験が豊富な子供や、生活習慣が身に
ついている子供ほど、自己肯定感や道徳観・正義感が高くなる傾向がある。

▼ポイント②
保護者がしつけに力を入れている家庭ほど、子供の自己肯定感や道徳観・正義
感等が高くなる傾向がある。

▼ポイント③
お手伝いをよくしている子供や、生活習慣が身についている子供は、携帯電話
やスマートフォンが気になったり、操作することが少なくなる傾向がある。

▼ポイント④
子供にかける教育費が高い家庭ほど、子供が自然体験を多くしている傾向がみ
られるが、生活体験やお手伝いと教育費にはほとんど関係がみられない。

これらのことから、子供の自己肯定感や道徳心など豊かな心をはぐくむためには、子供へ
の関わりやしつけを通じて、生活体験やお手伝いといった日々の体験を充実させたり、規則
正しい生活習慣を身につけさせることが大切だと考えられます。

出典:青少年の体験活動等に関する実態調査(平成 26 年度調査)(国立青少年教育振興機構)

調査の詳細などは上記をご参照ください。
この調査結果のポイントに記載されている点で、個人的に気になるのが「自然体験」。

  • 海や川で泳いだこと
  • 夜空いっぱいに輝く星をゆっくり見たこと
  • 野鳥を見たり、鳴く声を聞いたこと
  • チョウやトンボ、バッタなどの昆虫をつかまえたこと
  • 海や川で貝を採ったり、魚を釣ったりしたこと
  • 太陽が昇るところや沈むところを見たこと
  • 大きな木に登ったこと
  • キャンプをしたこと
  • ロープウェイやリフトを使わずに高い山に登ったこと

 

上記の自然体験が高い子どもは、以下のようなことと相関関係があるとの結果になりました。

  • 自己肯定感が高い
  • 友達が多い(コミュニケーション能力)
  • 勉強が得意
  • 自分らしさがある
  • 体力がある

考えるという事もセットだと僕は考えていますが、体験によって人は育つ可能性があるということです。

あくまでも相関関係なので因果関係とは違います。
因果関係がある・・・自然体験が高ければ成績が絶対に良い
相関関係がある・・・自然体験が高い人は成績も高い人がいる(多い)

 

この調査結果はあくまで相関関係です。
ですが、個人的には因果関係に近い納得感はあります。

ちなみに「身体を動かすことでIQが良くなる」という因果関係は立証されています
身体を動かす→脳の血流が良くなる→IQを含むさまざまな機能が上がる、ということ。

 

さいごに

2018年4月~内閣府主導で「キッズウィーク」が始まります。
夏休みの1週間を減らして、11月などに1週間ぶっ通しの休みや作るという取り組みです。

日程は各学校によってさまざまで、休みの分散化になります。
内閣府の狙いは「大人と子どもが一緒に過ごす時間を確保する」こと。

僕自身、分散休暇には賛成です。
理由は簡単で、混んでいるところでは本来受けられるサービスの質が落ちる、と考えているためです。

キッズウィーク期間中に、親子で自然体験する。
子どものうちに非認知能力などしっかり地固めをしておく、それは子どもの未来にプラスは必然です。

 

自分で考えなさい
自分の子どもに成功体験をさせたい。 口で言うほど簡単なことではないかもしれません。 しかしできるだけその環境に近づけたい。 そこにはたくさんの失敗という土台があるはずです。 あえて失敗する機会をつくる 失敗を体験する環境を作る。 ...

 

この先の日本は、所得格差がさらに広がると僕は予想しています。
しかし所得格差が固定化することは、社会によって弾力性がなくなると思っています。

一般論として「機会の公平」という難しい概念。
難しくとも子どもにとっての機会は、できるだけフェアであってほしいと思っています。

特に体験格差は、社会システムとして希望するすべての子どもが、受けられる状況に近づけるべきと考えています。

ではでは

◆今回のまとめ◆

子どものお手伝いは自己肯定感を高める
自然体験が高い子どもはさまざまな能力が高い
子どものお手伝いを見ているだけで満足