子どもへの絵本の読み聞かせで意識していること、読書が健康寿命を延ばすというAIの結果

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育児・子供観察

子どもが自分で本を読むようになるまで、親が読み聞かせをする。
僕は読み聞かせをしている時「子どもの脱線」を歓迎していました。
読み聞かせは子どもの脳に良い影響を与えるということは、いまの科学では定説。
読み聞かせではないですが、読書が健康寿命に好影響という話もあります。

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子どもに絵本読み聞かせ時の自分ルール

子どもが絵本を持ってきて「コレ、読んで!」と言って、ちょこんと親の足の上に座る。
僕は、できる限りその要望に応えたいと思って、実際に絵本を読み聞かせていました。
もちろん、手を離せない時もあるので、その場合は「コレ終わったら、読もうね」と少し待ってもらう。

現代科学では読み聞かせが、子どもに好影響を与えるというのは定説です。
科学定説もありますが、単純に僕が本好きで、子どもも本が好きになってくれたら、という勝手な欲望でもあります。
また、読み聞かせは親子のコミュニケーションとしても優れているとも思っています。

そんな読み聞かせをするとき、僕は気を付けていることがありました。
「脱線最高」という考えで、子どもが何か話しだしたらどんどん脱線させていく。
話の腰を折らず、可能な限りその話を発展させようと試みていました。

子どもは自分の好きな本を何度も読みたがります。
内容は分かっているので、次の展開もわかっています。
それでも絵の中や聞いている言葉の中に、新しいことを見つけることもしばしば。

「ココに〇〇〇がいるー」というような発言がたまに出てきます。
そんなとき僕は「おー、たしかに〇〇〇だねぇ。何していると思う?」と促します。
そうすると、少し考えて自分なりの答えをだしたり、分からないのか次のページへ進んだり。
そんな脱線を僕は歓迎していました。

なぜ脱線を許容しているのか、狙いというほどのものではありませんが、それは「想像の拡張」だと思っています。
科学的根拠は分かりませんが、思いついたことを口にすることは、特に幼少期は必要だと考えます。
自分が思ったことを素直に発言できる環境、親側が受け入れるという受容の姿勢。
それが正しいかは些末なことで、自己肯定感というか、将来、失敗を恐れない人になってほしいという想いです。

「脱線」することのデメリットは、落ち着きがないという事でしょうか。
それよりも、思いついたことをどんどん発するメリットの方が上のような気もします。

絵本のメリットではありませんが、読書が健康寿命が延びる、という以下のお話があります。

AI分析では読書は健康寿命への影響がある

NHKスペシャル「AIに聞いてみた どうするのよ!日本(第3回)」という番組で、読書が健康寿命にあたえる影響が、取り上げられていました。
一言で言うと「読書が健康寿命に完全に好影響を与えている」というAI分析結果だったということ。

日本の中で健康寿命を都道府県別にみると、山梨県は男性1位、女性3位。
その山梨県の人口当たりの図書館数は1位(全国平均=0.26、山梨県=0.66)。
図書館司書の普及率は全国トップクラス。
運動実施率は全国最下位。
これらからAIは「山梨県の健康寿命が高い理由は読書」という結果を導き出したとのこと。

出典:AIに聞いてみた どうするのよ!日本(第3回)(NHK)

僕が以前、都道府県別の図書館情報をまとめたものは以下です。
https://rutenzanmai.com/statistical-data/number-of-libraries/

単なる偶然、こじつけという反論を持つ方もいるかもしれません。
ですがこの回答、まさにAIならではの、とてつもない計算量をもっての結論です。

健康は、病気などの直接的な要因だけでなく、その人の食生活や趣味、家族関係、地域環境など、様々な要素が絡み合っているものです。そこで、多種多様な約600問に回答したのべ41万人のデータを準備。データのクレンジングやベクトル化などの前処理を行った後、次元削減やクラスタリングによって要素を絞り込み、ベイジアンネットワークなど複数の機械学習を組み合わせて、要素同士が強い関連性をもつパターンを導き出しました。さらに、因果推計や統計的検定などを行うことで、つながりの数を、数十万から数千にまで絞り込んでいます。

出典:健康・不健康ネットワーク(NHK)

41万人というサンプル数、600問の質問、人間には難しい複雑計算からの回答。
AIはいまの流行ですが、ビッグデータ解析というのが今回は近いでしょう。
現代ならではの産物、今後はAIも1つのツールとして利用して、何かを生み出すことが求められる時代とも言えます。

さいごに

上記のNHK番組は「絵本」ではなく「読書」が健康寿命に好影響という結果です。
ただ、小さいうちから絵本をよく読む、それが習慣化して、大人になっても読書をする人も多いと思っています。
子どものうちに読書好きになれば、健康で生きられる可能性が高くなるかもしれないということ。

僕は長生きしたいと思っていません。
ただ、たいていの人と同じく、生きているならできる限り健康でいたいと思っています。

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僕は健康寿命に良い影響があるから、という理由で本を読んでいません。
読書理由は「物語の魔力に取りつかれている」という答えが一番近いと思っています。

大人になってから、昔、自分読んだことがある絵本を読み返してみる。
「こんな、話だったんだ」というのは良くあります。
絵本は、ページ数や文字数やが制限されているので、言葉がとても洗練されていたり、シンプルに深いものも多い。
そして、長い年月に耐えて残る本は、それなりの重みも想いもあると思います。

繰り返し読むというのは苦行ですが、新たな発見ができるのも読み聞かせの効用だと思っています。