花粉症対策にも通ずる苦手なモノとの共存

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花粉症や通年性アレルギー性鼻炎の人が増えている
花粉症を発症する年齢の1位は3歳です。
花粉症患者は増加は日本だけの現象ではなく世界的でも同じ。
花粉はなくならないので、うまく共存していくのが寛容です。

 

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花粉症の人が増えている

花粉症もその1つに含まれますが、通年性アレルギー性鼻炎の罹患率が以下です。


出典:アレルギー性鼻炎ガイド 2021年版(日本地味咽喉科免疫アレルギー感染症学会)

年齢問わず、約20年間のデータをみると、少しずつ増えています。
最新2019年では24.5%、約1/4の人が通年アレルギー性鼻炎になっています。


出典:アレルギー性鼻炎ガイド 2021年版(日本地味咽喉科免疫アレルギー感染症学会)

同じ期間の年代別の情報が上記です。
20年間で増加率1位が「5歳~9歳」の401.3%。
2位が「70歳~」366.1%、3位が「60歳~69歳」348.1%。
乳幼児を除く子どもと老人が、上位です。


出典:アレルギー性鼻炎ガイド 2021年版(日本地味咽喉科免疫アレルギー感染症学会)

スギ花粉症し絞ってみると、約20年間で通年性アレルギー性鼻炎が131.0%だったのに対し、スギ花粉症は239.5%と増加率が高い結果です。
2019年は38.8%と約10人中4人が、花粉症を患っています。

子どもの年齢別では3歳がピーク

ロート製薬に、1歳毎の子どもの花粉症情報がありました。
2012年~2015年のデータですので、すこし古い情報です。
補足として、データ元に補記されていますが、親の主観による情報です。


出典:0~16歳までの子ども2,618人の親に聞いた「子どもの花粉症」 調査結果(ロート製薬株式会社)

発症年齢1位は「3歳」の13.7%。
以降、年齢が上がる毎に発症率が緩やかに下がっています。


出典:0~16歳までの子ども2,618人の親に聞いた「子どもの花粉症」 調査結果(ロート製薬株式会社)

花粉症になっている子どもが、5歳時と10歳時に花粉症を発症していたか情報が上記です。
2015年情報では、5歳時点で45.5%と、5歳の段階で、花粉症になる人の半数は発症しています。
10歳時点では85.3%なので、花粉症になる人は10歳時点で、罹患済みになります。

花粉症は海外でも増えている

「World Allergy Organaization」という組織にある情報に、世界の花粉症者情報がありました。
2016年のカンファレンス資料です。


出典:花粉アレルギー気候変動への適応(World Allergy Organaization)

世界全体平均では22.1%、日本が属する「アジア」が23.9%で平均より少し高い位置です。
1位がオセアニアの39.8%、最下位は北欧・東欧の12.3%。

同レポートでは、花粉症の原因として以下を上げています。
知っているものも多い中、花粉季節の長期化は、どのくらいの一般認知があるのか。

・二酸化炭素の増加にともなう気温上昇
・花粉季節の長期化、花粉量の増加
・空気の汚れ
・食事の変化
・アレルギー患者の増加にともなう花粉症患者の増加

以下は、同資料内の花粉症対策の記述です。
こちらも、納得のものばかりですが、最後の浴室のカビ除去が原因になると、僕は知りませんでした

・アレルゲンそのものを回避するように気を付ける
・花粉のピーク時には窓を閉めて室内にいる
・サングラスをかける
・室内でエアコンを使用して花粉の侵入を防ぐ
・自動車用花粉フィルターを設置する
・室内を乾燥状態にしておく
・浴室などの湿った場所のカビを除去する

子どもについての記述もありました。
大人より子どもの方が、アレルギー性鼻炎患者のようです。

・季節性アレルギー性鼻炎の有病率は、成人よりも小児および青年で高い
・子どもの喘息とアレルギー性鼻炎には有意な相関がある

同資料の最後の結論部分に「花粉アレルギーは気候変動の影響を受け世界的に高い有病率状態で、花粉症の発症時期の早期化および長期化を予測」と記載されています。
科学や薬学の進歩、人間の義体化など大きな転換点がくるまで、人類は花粉と闘うのか。

花粉がなくなる状況は想像できないので、闘うよりも共存が現代人の姿勢です。

排除ではなく共存

本来アレルギー反応は体を守るもので、外敵に対する人体に備わった正常な免疫機能です。
それが過剰反応性手、花粉を有害物質と認識してくしゃみや涙が出る。

生涯、発症しない人もいるのですが、花粉症になって春が憂鬱という知人が僕にはいます。
その知人曰く「春は仕事の生産性が3割は落ちる」。

僕も花粉症を20歳頃に発症し、春が苦手になりました。
いまは、眠くなりにくい薬を飲んでいますが、本来は薬を飲みたくなく、それでも目のかゆみ対策や仕事の打ち合わせを考えると薬に頼っています。
早く、薬に頼らなくて済む、何かが出てこないかと心待ちにしている一人です。

自分でコントロールできない苦手なもと、うまく共存していく。

嫌いな人・苦手な人とどう接するのか、と似ています。
対人関係について、プライベートではある程度、自分側でコントロールもできますが、仕事は相手を選べない。
上司や部下、同僚はたいていの場合、自分側で選べません。

自分が所属する会社は自分で選択できますが、それでも100%会社大好きという人はレアケースです。
会社員の本心を引き出せるアンケートが取れたとしたら、会社満足度は低い数字になると予想します。
日曜日になると翌日からの仕事が憂鬱になる「サザエさん症候群」の言葉があることが、それを裏付けています。

仕事の大半について、自分の本当にやりたいことができている人も少ない。
ただし、仕事はそもそも、自分がやりたいことではなく、お客様やクライアントの意向をかなえる行動です。

若いころは「自分の好きなことをやればよい」発想を持ちやすいですが、それが実現になるのは皆無。
プラスして、自分が長年続けられる本当に好きな事を持つことも、難易度が高い。
自分の能力を生かし、お客様に喜ばれ、自分がこういうの良いな、と思える状況を拡大していくのが現実解です。

社畜の言葉を、否定のみで語る論調には青さが残っており、うまく経験を積んだ人たちは「分かっていないな」と心の中で反論します。
会社に限らず、ママ友でも近所づきあいでも同じく、良い関係性を目指すなら苦手な部分であっても、排除ではなく共存していく。
そこに円熟のオリジナリティが生まれます。

自分の中の嫌な部分とうまく折り合いをつけるように、花粉症とも付き合っていくのが現代人です。

さいごに

苦手な人・嫌いな人に対し、対抗する、共存を目指す、近づかない(逃避)のいずれかを選ぶとき。

大人であれば、逃避>共存>対抗が、基本姿勢です。
一応ですが、対抗は感情的に闘うのではなく、良い未来を作るために折衷点を探すためであれば良策です。

対し、子どもはどれが良いのか。
共存>対抗>逃避あたりか。

できるなら逃避しない他の選択が良いですが、いじめなどの犯罪行為の場合は逃避は最有力になります。
成功も失敗も、子どもは経験を積む時期。
苦手な人とうまく付き合うのは、生涯続きます。