【おでかけ】岡崎市消防署レッドサラマンダー見学で体温が3度上昇

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お出かけ

日本に1台だけ「レッドサラマンダー」という名前の消防車があります。
日本名は「全地形対応車両」、地形が厳しい場所が主な活躍場所です。
このレッドサラマンダー、日本のほぼ中心に位置する愛知県岡崎市の消防署に配備。
動いているものは無理ですが、見学することも場合によっては乗車することもできます。

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レッドサラマンダー(全地形対応車両)とは


前後に分かれた2つの車両で、タイヤではなくキャタピラで動きます。
2つに分かれている理由は、長い車体では行動が制限される対策であり、後部切り離しで動くことも想定されれています。
アーティキュレートダンプトラック と同じ理屈です。


後ろはけん引される車両。
キャタピラの上に箱が乗っているイメージで、水の侵入に強い構造です。
中にはタンカが入っていました。


運転席にはボタンがたくさんあり、テプラで説明書きがたくさん張っています。
画像の白い部分がそれです。
確かに、一般車両ではないので、こうした対策は納得です。

 


死角が多く、いくつかの外部カメラが取り付けられています。
たとえばバンパー上や、後部車両上部など。

 


また、ドライブレコーダーもついています。

 


コレが、レッドサラマンダーを運ぶトレーラー。
レッドサラマンダーは舗装道路で50kmで走行可能ですが、移動は基本、このトレーラーです。
長距離の場合は、自衛隊機で大型輸送機という方法もとられます。

このレッドサラマンダー「サンダーバードを現実化したようなもの」という評価があります。
たしかにこのギミック感というか、浮世離れしている感はSFの匂いを感じます。

▼レッドサラマンダーの詳細情報

全長8.72m
2.26m
高さ2.66m
重量12.13t
総排気量7240cc
搭載人数10人(前4人、後6人)
許容積載荷重3,000kg
エンジン4サイクルディーゼルエンジン
燃料タンク460L(軽油)
最高出力224kw(300hp)/2200rpm
最高速度50km/h(舗装路)
駆動方式クローラ方式
価格1億1000万円
登坂傾斜約27度
登坂能力約17度
垂直壁乗り越え0.6m
溝越え2m
最小回転半径8m
作動油温-35度で使用可
販売メーカーモリタホールディングス
ベース車両STエンジニアリング(シンガポール)

中消防署のほかの消防車


まずは、岡崎消防署の全体イメージです。
この時は、左から2番目の奥にレッドサラマンダーはありました。

 


はしご車。
これも日本に数台しかない、50mはしご車。
梯子の段数が上記の画像でお分かりになると思います。
長いので風には弱く、風速10mを超えると、全部伸ばすのは無理とのことでした。

 


これもあまり配備されない「補給車(支援車)」。
災害時などで、隊員の食事を作る車です。
この車は東日本大震災でも活躍したそうです。

この車両は中に座席があるにも関わらず、震災援助時は、車内飲食はしなかったそうです。
理由は不公平感がでないように、という配慮から。

どういうことかというと、中消防署員(岡崎市消防団員)だけがこの消防車内で食べて、岡崎消防署員以外の消防隊員は外で食べると差が出てしまう。
結果、料理はこの車両で作るが、中消防署隊員の方も全員、外で食べたそうです。
横のつながりが深い消防団員らしいエピソードですが、頭が下がります。

 


水槽車。
消火栓など、近くで水が入手できない場所で活躍します。
たとえば山林火災など。

 


化学車。
中は化学薬液だけ入っているわけではなく、水も入っています。

 


ポンプ車。
この中消防署では、科学車とポンプ車が出動回数が多いそうです。

 


指揮指令車。
大規模火災時の要です。

 


資機材搬送車。
プロの道具を運びます。

 


救急車。
この消防署には、全部で3台配備されているそうです。

 


給油場所。
消防署敷地内に、あります。

この中消防署、拠点消防署でもあるため、車両数が本当に多いです。
予備車両が裏においてありますが、予備という概念を今回初めて知りました。

見学方法

以下のリンクから『見学申し込み書』がダウンロードできます。
見学7日前までに申し込みが必要です。

外部リンク:庁舎見学(社会科学習、職場体験学習)申込書(岡崎市)

直前に見学申し込みは可能か?

結論から記載しますと、僕の場合は前日電話申し込み(予約)して、レッドサラマンダー乗車しました。
ただし、上記の正規の見学申し込み7日前です。
この辺は大人の判断でお願いします。

僕はこのレッドサラマンダーを見学しようと思いついたのは、別の用事で中部地方に訪問する前日でした。
乗り物図鑑などでレッドサラマンダーが岡崎消防署にある事をふと思い出し、見学できないかとネットで調べました。
そこで中消防署の7日前申請ルールを知り、一度は無理かとあきらめかけましたが、ダメもとで電話してみました。

僕「7日前申込ルール違反なのを承知しておりますが、明日レッドサラマンダーを見学させていただくことは可能でしょうか?」
電話担当者「いいッスよ」

体温が1度上がりました。

当日ご担当いただいたのは実際にレッドサラマンダー搭乗員

見学当日の昼前に、わが家の家族はマイカーで中消防署に到着しました。
中消防署はシャッターなどがある消防署ではないので、外から並んでいる車両が見えます。

まずは、消防署前の道をマイカーでゆっくり通り過ぎつつ全体を眺めました。
左から2番目の水槽車の後ろに、レッドサラマンダーが見えました。
ヤツがいます。
体温が2度上がります。

すこし興奮していますが、ひとまずマイカーを邪魔にならないところに停車させ受付へ。
冷静を装って、受付で「昨日、電話で見学予約したモノです」と伝えたところ、ようこそいらっしゃいましたと笑顔で迎えていただきました。
迎えていただいた方がオレンジ服を着ていたので、この方はレスキュー隊員と予想。
実際にその通りで、レスキュー隊員でもアリ、レッドサラマンダー搭乗員でもある方でした。

隊員の方の指示通り、マイカーを建物後ろの来客者用駐車場へ移動させます。
降車して、はやる気持ちを抑えつつ目標であるレッドサラマンダーに向かう、小走り気味です。

レッドサラマンダーに到着するや否や、家族全員興奮して、キャタピラだの、箱型だの、本物だのやんややんや。
すると隊員の方がさらりと以下の提案。

「乗りますか?前も後ろも良いですよ。自分、コレの搭乗員なので。」
体温が3度上がります。

僕は子どもを持つ以前は、消防車にほぼ興味がありませんでした。
それが子どもの影響で、働く車の知識がどんどん増えるという環境に変化。
何度も何度も何度も読み聞かせしていたので、知識も興味も好意も右肩上がりに上昇。
単純接触効果(何度も触れると好きになるという心理学効果)で、いまは働く車が通りすぎると、目で追いかけるようになっています。

そうして培った知識を小出しにして、案内役のレスキュー隊員の方とお話していると、先方も「おっ、知ってるね」と思ってくださったのか。
「アレにも乗ってみますか」とか「この車両は実は・・・」など、隊員の方の口も滑らかに。

一応ですが「今回は特別ですよ」というお言葉の上、何台かの消防車に搭乗しています。
これがリップサービスでの「特別」か、毎回来訪者に言っているのかはわかりません。

出初式や消防フェアでは、お客さんがたくさんいるので搭乗するにも後ろの人を気にして、素早く写真を撮って移動というのが基本です。
ですが、今回はわれわれ家族のみの占有状態、この日はわれわれ以外見学者はゼロ。
個別訪問は隊員の時間を奪ってしまいますが、周りを気にしなくてよいというメリットがあります。

たくさんの消防車に乗り、また現場の貴重なご経験などをお伺いすることができました。
一応記載しておきますが、見学は無料です。

基本情報

施設名岡崎市消防署 中消防署
住所愛知県岡崎市朝日町3-4
開園時間ーーー
休園日ナシ
電話0564-21-5151
料金無料
駐車場来客用駐車場が数台アリ
交通アクセス名鉄名古屋本線 東岡崎駅 徒歩12分
授乳施設
オムツ替え
公式サイト岡崎市消防署 中消防署

さいごに

レッドサラマンダーは過去2回、出動しています。
2017年7月 九州北部豪雨
2018年7月 西日本豪雨

案内役の隊員の方も仰っておられましたが、現在は実験的な要素が強い車両です。
手探り状態で試行錯誤なされている雰囲気が、その方の発言からも伝わってきます。

あえて僕も、現場の方が決めることではないですが、イヤな質問もしてみました。
「水害出動が多いなら(日本の中心付近の)岡崎ではなく、台風が多い西日本に置くのがベストなのでは?」
案内役の方も「いままでの事例ではそうだと思います。ただやはり試行錯誤中でもある車両です」とのこと。

僕は効率を意識する方ですが、効率優先の危うさも忘れないようにと考えています。
基礎研究も含め技術の進歩には、どこかに挑戦と失敗がベースになります。
国の財政収支が赤字、収入を増やすのか支出を削るのか、削るならどこを削るのか。
そういう時に、こうしたモノは難しい立場に立たされると想像しました。

実際は、消防・救急は社会生活になくてはならないもの。
それを支えている現場の方は格好良いですし、今回の案内役の方もとても気持ちの良い方でした。

かなりの回数、我々のような見学者の対応されているとのことで、相当慣れているとも言えます。
それでも一般企業のコンペで見られるような流れるようなプレゼンとは違う、すこし恥ずかしさというか朴訥な感じが僕には好印象でした。

見学が終了して「お忙しい中アリガトウございました」と僕が挨拶すると、以下の返答をいただきました。
「興味を持っていただき、遠方からわざわざ足を運んでいただき、ありがとうございました」

僕は今回、わが家の子どもを連れての見学でした。
子どもの楽しい記憶を再プッシュしておこうと、以下を購入して現地に臨みました。
結果、僕の意図通り、帰りのマイカー車中でコレを出すと、わが家の子どもの喜びは爆発でした。

最後に以前は、レッドサラマンダーのペーパークラフトが岡崎ルネサンスというサイトからダウンロード可能でしたが、いまはダウンロードできないようです。

個人サイトですが、以下のサイトでpdf形式のものがダウンロード可能です。
この方のサイトには、ほかにも乗り物系のペーパークラフトがあります。
どれも精緻で美しいものばかりです。

外部サイト:ぺーパークラフト レッドサラマンダー(いとーTのペーパークラフト)