この文章のトピックスは以下です。
・アメリカへの親近感、関係性はずっと良好
・ロシアへの親近感、関係性はずっと低空飛行
・中国への親近感、関係性は悪化の一途
・韓国への親近感は行きつ戻りつ
アメリカに対する親近感は高水準で推移だが直近下落

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記はアメリカに対する親近感です。
親しみを感じる割合は1978年72.7%、2025年77.0%、前後比+4%。
ずっと高水準を保っていますが、直近は下落。
2025年は84.9%で2025年に77.0%で一気に-7.9ptで、直近のイラン戦争の影響が見て取れます。

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記はアメリカとの関係が良好かどうか。
親しみを感じる割合は1998年74.0%、2025年70.8%、前後比-3.2%。
1つ上のグラフの親近感同様、2025年に一気に下がっています。
ロシアに対する親近感はずっと低水準

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記はロシアに対する親近感です。
アメリカとは真逆で、親しみを感じる人はずっと低水準。
親しみを感じる割合は1978年11.3%、2025年6.4%、前後比-5.0%。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻時に一段下げて、以降そのままです。

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記はロシアとの関係が良好かどうか。
親しみを感じる割合は1978年9.7%、2025年6.3%、前後比-3.4%。
2003年32.4%がピークで、2020年までは2割から3割が親しみを感じていましたが、直近は低水準です。
中国に対する親近感は良好から悪化へ直線的下落

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記は中国に対する親近感です。
親しみを感じる割合は1978年62.1%、2025年16.1%、前後比-46.0%。
グラフを見ると真ん中で入れ替わり、その勢いのまま現在に至っている。
昔は親近感を感じる人が多く、いまはそうではありません。

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記は中国との関係が良好かどうか。
親しみを感じる割合は1986年76.1%、2025年13.3%、前後比-62.8%。
2004年と2010年に大きく良好と考える人が減っていますが、その理由はそれぞれ歴史認識問題と、領土(尖閣諸島)・安全保障があった時期です。
韓国に対する親近感は上下変動が激しい

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記は韓国に対する親近感です。
親しみを感じる割合は1978年40.1%、2025年54.4%、前後比+14.3%%。
これまで見てきたアメリカ・ロシア・中国とは違い、グラフの中央部分でいったりきたり。
親しみを感じる割合が一番低いのは2019年26.7%、その6年後の2025年に54.4%と変動は激しい。

出典:外交に関する世論調査(内閣府)
上記は韓国との関係が良好かどうか。
親しみを感じる割合は1986年48.5%、2025年49.4%、前後比+0.9%。
最低値は1つ上のグラフ親近感を感じると同じ年の2019年7.5%。
2019年は徴用工判決を起点に、貿易・安全保障・歴史認識の問題が同時に噴出した年でした。
良い隣人になるには未来志向は基本
上記親近感と関係性の結果を踏まえ、それぞれの国とのつながりを言葉にすると。
第2次大戦での敵国同士だったがその後の復興から圧倒的信頼しているアメリカ。
領土問題もあり近年のウクライナ進行も含めずっと冷え込んでいるロシア。
田中角栄氏時代に良好だった関係が悪化し続け、お互いけん制が続く中国。
植民地・教科書問題などで時々関係値悪化して、文化交流などで回復する韓国。
近年のアメリカへの感情悪化も含めて考えると、信頼は1日で積みあがらず失望は一瞬の言葉通り、親近感を上げる・保つのは難しいと感じます。
日本はこの先、これらの国とどう向き合っていくのか。
教科書的な回答なら、アメリカとの同盟を軸に、中国を警戒しながら付き合い、韓国とは必要に応じて協力し、ロシアとは限定的関係を維持するあたりが思いつきます。
素人が口出しするほど外交は単純ではなく、あくまで個人感想ですが、僕は以前どこかで読んだ以下の話が頭に残っています。
「日本と中国と韓国が中心となり、アジア経済圏を極大化していく」という夢想シナリオ。
2026年現在の日中韓の情勢を見るなら机上の空論と鼻で笑われますが、これが実現したら日本の未来は明るい。
この先、アメリカの凋落と中国の台頭が続くと僕は考えています。
中国の経済規模は大きく、インドネシアなども考えると東南アジア圏は大きな市場です。
論文掲載数や技術でも中国の台頭はすさまじく、何となく嫌いのような感情論を横に置いて客観的に見れば、強力なプレーヤーであるのは間違いありません。
領土問題など中国嫌いになるニュースはいくらでもあります。
中国報道官の威圧的な映像を見ると、日本人にあえて受け入れられないポーズだと分かっていてもいかがなものかと感じる気持ちは同意です。
それでも現実、いまオフィスで横に中国人や韓国人が当たり前にいる。
そこで険悪なムードになっているかというと、日本人以外の方々がアウェイで気を遣ってくれているのもありますが、良い隣人として接している。
ナイーブな質問なので安易には聞けませんが、それなりの関係になった中国人同僚に、日中間の軋轢に付いて聞いてみると。
「中国政府の強硬姿勢は単なるポーズ、自分たち(若い世代)はあれを本気と考えておらず、日本はすべての国と同じく良いところも悪いところもある普通の国」
これが本心かどうかは分かりませんが、思うに若い世代ほど現実的で感情から距離を置こうとしています。
そして僕の身の回りだけかもしれませんが、日本の高齢者ほど中国嫌いが多い。
中国というだけで拒否反応を示すような状況から、良好な関係性は望めません。
では今後の中国との関係値を上げていくうえで、若い人であれば良いかというと、懸念材料はあります。
これは日本や中国に限らず、世界的な超個人主義進行は、閉鎖方向にベクトルが向きます。
今が楽しければよい、自分の周囲だけの幸福などを考えるような思想は、お互いの落としどころを探るような国同士の折衝には不向きです。
また日本経済は世界的に下落し続けており、個人の可処分所得も減っている。
余裕がない状況で他者を思いやるのは難しいとするなら、この先の日本はどこの国との関係性も悪化してしまう。
他国との関係値を良化させる特効薬はありません。
それでも少なくとも感情論だけではなく、未来志向で向き合わなければ、良い隣人にはなれないと感じます。
さいごに
ある観光地で働いている方から聞いた話です。
「最近中国人の観光客が減り、観光地全体が大分落ち着きました」
近い話として僕も外国の方が集まる場所で、中国語を話す集団が道を占拠し通行の妨害となっているシーンなど思い当たることはあります。
ただこれをみて思うのは、バブル期の日本人が海外で同じようなことをしていたんだろう。
僕はバブル未経験なので、聞きかじりの予測です。
そうして思うのは、決して他人ごとではなく「人の振り見てわが振り直せ」です。
